
全日本ロードレース第4戦が茨城県筑波サーキットで開催された。今年も予選と決勝を1日で行うワンデー開催となった。予選は朝8時50分からスタート。序盤に大和颯(BREASTO B-TRIBE RACING)が1分を切る59秒847をマーク。しかし終盤に木内尚汰(Team PLUSONE)が59秒796、高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)が59秒744を叩き出す。そして筑波は苦手だと言う尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)が59秒688でポールポジションを獲得する。
●文:Racing Heroes(駒井俊之) ●写真:Racing Heroes(駒井俊之)
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間ドラマを追いかけている。
「レース内容的には大和選手の勝ちだと思っています」と尾野は語った
梅雨の晴れ間、6月とは思えない気温30度を超える暑さとなった筑波サーキット。13時40分に25周の決勝レーススタート!
ホールショットは尾野が奪う。高杉、木内、上江洲葵要(P.MU 7C GALESPEED)と続く。オープニングラップは尾野が制し、木内、高杉、上江洲、武中駿(BREASTO B-TRIBE RACING)、大和のトップ6。予選7番手だった池上聖竜(TN45 with MotoUP Racing)はグリッド整列時にエンスト、ピットスタートとなった。
トップ尾野の背後に木内がピタリとつけて勝負を仕掛けるがなかなか前に出られない。8周目の1コーナーでインに飛び込むがクロスラインで抜き返される。大和がじわじわと順位を上げ、高杉をかわして3番手につける。コンマ4秒の中に4台がひしめき合っていたが高杉がやや遅れ始める。
一度遅れた高杉だったが再びトップグループに加わり大和の背後にピタリとつけた矢先、1コーナーに進入でスリップダウン転倒。赤旗中断となる。11周終了時点の順位でグリッドに並び14周のレース2とするとアナウンスされた。
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