BMWから続々と2023年モデルが発表されている。ウィングレットを初装着したS1000RRに続き、スーパースポーツ最上位モデルのM1000RRの最新型が公開された。BMWがモータースポーツの世界で培ってきた叡智の結晶ともいえるバイク……顔つきを見る限り某映画の異星人的なインパクトを受けるが、もちろん進化はデザインだけではなかった!
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●外部リンク:BMWモトラッド
エンジン出力はそのままにスピードアップ! さらにバンク時のダウンフォースを増加!
『たぐい稀なピュアレーシングの遺伝子』と謳われているBMW M1000RR。ウイングレットを装備し、スーパーバイク世界選手権(WSBK)で勝つためのマシンとして2020年に華々しくデビュー。
212ps/14500rpmというパワーや先進的なデザインも大きな話題になった。また今年6月にはMシリーズの50周年を記念してM1000RR 50Years M(日本限定50台、受付は終了)が発売となり、BMWが創出するスーパースポーツのニューモデルは常に注目を集めてきた。
そして満を持して、New M1000RRが登場。コンマ1秒へのあくなき挑戦を続けるライダーの期待に応えるため、数えきれないほどの風洞とロードテストを繰り返して開発された。
注目はフロントカウルに装備されたウイングレットだろう。約10kgのダウンフォースを発生するウイングレットは、加速時のウィリーを抑制することでトラクションコントロールの介入を最小限にとどめ、エンジンパワーをロスなく加速に繋げる。
さらにブレーキング時に車体を安定させるメリット発揮し、旋回中もダウンフォースをアップ。それにより最高速は前モデルの306km/hから314km/hに向上している。
タンクがホワイトベースのスタンダードとブラックベースのM コンペティション
M1000RRはスタンダードとMコンペティションの2種類を展開。日本導入時期や価格は未定だが、BMWのスーパースポーツのトップエンドを楽しみに待ちたい。
【動画】CLOSE LOOK – The New M 1000 RR
※本記事は“ミリオーレ”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
スポーティな走りをかなえるための再設計と先進技術 2009年に発表されたBMWのスーパースポーツ「S1000RR」。スーパーバイク世界選手権(WSB)に参戦するというBMWの新たな挑戦は衝撃的だった。[…]
安全性や環境にもやさしい先進の装備 スーパースポーツのみならず、スポーツツアラーやアドベンチャー部門においても、広く受け入れられる名モデルをラインナップするBMW。ネオクラシック/クルーザー/スクータ[…]
BMWが創出したスーパースポーツM1000RRの限定モデル、価格は439万5000円 1972年に始まったBMW Mの輝かしい軌跡は、今年ついに50年目へ。これを記念してバイクとしては初のMの称号を与[…]
国内だけでなく世界21カ国で利用できるレンタルサービス モビリティサービスの提供において、シェアリングエコノミーの取り組みが国内でも注目を集めている。そんななか、BMWが本国ドイツなどで2018年より[…]
佐伯 要(さえき・かなめ)/BMWモトラッド ジェネラルマネージャー。1982年生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、2005年BMWグループジャパンに入社。四輪部門のカスタマーサポートや営業企画、プロダ[…]
最新の記事
- [2024冬版] いま売れ筋のプロテクターTOP5【大型販売店で聞いてみた】第1位はデイトナの胸部用
- 「こだわりパネェ!」トップガン マーヴェリックの愛機「カワサキGPZ900R」劇中車を振り返る
- まるでMotoGPマシン?! 制御、シャシー、デザインを一新! ドゥカティ「パニガーレV4S」試乗インプレッション
- チャンピオンになった小椋藍をはじめ、世界で日本人ライダーが活躍していることをもっともっと知っていただきたい
- 「あるのとないのとでは大違い」バイクにも“ドラレコ”必須の時代! 選び方のポイントは?
- 1
- 2