ボロボロのリトルカブをDIYでスピード修理! 果たしてエンジンは掛かるのか…?【リトルカブ一日レストア|後編】
不動リトルカブ一日レストア:完っっ成っっ!!!【19:50】
全身に疲労を感じながらも、レッグシールド/フロントカバー/ サイドカバーと外装プラスチック部品を一通り取り付けて…。
エンジンをかけてみる前に、たった1日のレストアでどれくらいバイクが綺麗になったのか? 見ていきたいと思います。
まず後ろの荷台。
これは「サビ取りクリーム」を使ってみました。
クリームを厚めに塗ってしばらく放置すると、サビが溶けて消えてしまうというクリームなのですが、 メッキの表面に浮いたサビにはかなり有効でした。
お次はガソリンタンク。
正直、突貫塗装です。表面を出しと足付けを兼ねた荒削りで洗ってから、ホンダの純正シルバーで塗ったのですが…あらま。なんか予想外に綺麗になっちゃいましたね。
そんでもって、マフラーです。
先ほどの荷台とは180度違う方法で 輝きを取り戻してみました。真鍮のカップをブラシで強引に磨いてみたのですが、 かなり強固にこびりついていたサビですが、ものの見事に削り取られて輝きを取り戻してくれました。
そしてお次はフロントホイール。
スポークのメッキが剥がれるぐらいに錆びていたので、状態としては手遅れ。しかし、そんなに強い塗料ではないにもかかわらず、メッキ風塗料でここまで輝きを取り戻すとは。
不動リトルカブ一日レストア
お次はテールランプまわり。
フレームの手抜き塗装と、ウィンカーボディの塗装だけでこんなにも雰囲気が変わるとは思いませんでした。作業している時はそんなに違いがないかなと思ったものですが、キレイになってるでしょ?
最後は後輪とチェーンカバーです。
いちいち語るまでもないですね。 全然違う。全く違う。
1日レストアということで、ほとんどの作業がおざなりになると思っていたのですが… 確かに、手間をかけない「手抜き」に近い作業とはいえ、何もしていなかった朝の状態とは全くの別物に仕上がっています。
不動リトルカブ一日レストア:いよいよファイナル! エンジン復活なるのか…?
いよいよ最後の難関ですよ。オイルも交換して、キャブレターもオーバーホールいたしました。
最後はやっぱりこれ「エンジンの始動テスト」です。
ぶっちゃけた話ここでエンジンがかからなければ、このリトルカブは「不動車」なわけで、エンジンがかからないバイクはやっぱり解体屋クオリティなんですよ。
つまりここでエンジンがかからなければ、この1日の作業は「全くもって意味がなかった」ということになってしまうのですが…はてさて、その結果やいかに??
不動リトルカブ一日レストア:クライマックス! エンジン始動テスト【20:30】
リトルカブの一日レストア、いよいよクライマックスです。
ガソリンタンクにガソリンを入れて、 バッテリーをチェックして、いよいよ始動テストです。
いやーこりゃ緊張しますね。
カシュン、
カシュン、
カシュン、
イグニッションOFFのまま、まずは三回の空キック。
イグニッションをONにして…
「来いっ!!」
体重をかけてキックを踏み込むと…!?
「ストトトトトッ…」
あっけないくらいに、そして拍子抜けするぐらいの軽いサウンド。なんたってノーマルエンジンのノーマルマフラーだから、当たり前といえば当たり前なのですが… 夜明け前にやってくる新聞配達のスーパーカブと同じサウンドが、ガレージに響き渡りました。
リトルカブ、復活!!!
朝の7時半にスタートしたので、 多少の休憩はあったにせよ実に13時間に渡るレストア作業はここに終結したのでした。
外はすでに真っ暗。 照明の下で見ているので、 実際どれくらい綺麗になったのかははっきりとはわからないのですが、 だけどそれでも、 朝のリトルカブとは全くの別物。明らかに生き生きとしている姿がそこにあったのでした。
オススメはしませんが、 スピードレストアもまた面白い。
そんな訳で、リトルカブのスピードレストアをやってきました。
冒頭でもお断りをさせていただきましたが、「レストア」と タイトルに書くにはおこがましいほどやっつけ作業の連続でした。 本来のレストアとははるか程遠いのですが…。
出来上がりの良し悪しは別として、 だけども、 たった1日でここまでオートバイを治すことができたというのは私にとってかけがえのない経験でした。
いや~…意外とできちゃうもんですね??
今回の作業の中で、ぶっちゃけ一番クオリティが怪しかったのは塗装なのですが、 でもそれでも、普段使いをする上ではなんだかんだこのままでも見ため的には十分なんですよね。
その他サビ落としは それなりのクオリティで出来上がっていますし、ブレーキはちゃんと動くし 固着していた後輪もスムーズに回っていますしね。そして何より、必要な消耗部品の交換も全て完了することができました。
余談ですが、こうやってたった1日でレストアしたリトルカブですが、その後長い間元気に走ってくれているのです。 そう、たった1日でレストアしたとは思えないぐらいに(笑)
いや~、何事もやってみるもんですね!!
正直おすすめはできませんが、たった1日で動かないバイクのレストアもできるそんなひとつの実例に加えて頂ければこれ幸いです。
この記事が、何処かの誰か様の参考になれば幸いです。
今回もご視聴ありがとうございました~!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
教習所で教わる「サイドスタンドを払ってからバイクに乗りましょう」という指導。皆さん、疑問に抱いたことはありませんか? ルールで定められているからと言ってしまえばそれまでですが一見、教習所専用に見える技[…]
ユーロ圏では400ユーロ差、フランスではEクラッチ仕様のみ発売、英国は100ポンド差……!! 昨秋のEICMAで発表されて以来、注目の高いホンダの新しい技術「ホンダEクラッチ(Honda E-Clut[…]
どうも! ヤングマシンさんで不定期にバイク用品レビューを書かせて頂いております。バイク好きの映画監督、ナカモトユウです。 突然ですが皆さん。最近、雨の日多くないですか? 春も近いので、革ジャンを着て颯[…]
Dani Pedrosa, San Marino MotoGP 最高峰のライダーたちだから、今ぐらいのクラッシュで済んでいるが…… 第11戦カタルニアGPは、ショッキングなオープニングラップになりまし[…]
バッテリーの性能を長く発揮できるよう準備を整える バイクや自動車に搭載されているバッテリー(鉛蓄電池)は、充放電を繰り返すことでサルフェーションにより容量低下を起こす。 サルフェーション除去機能つきの[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
スズキと連携しつつ互換パーツをリプロダクト これは東京モーターサイクルショー3日目、3月24日にヨシムラブースで開催されたトークショーで発表されたもの。登壇した加藤社長は「油冷GSX-Rはヨシムラファ[…]
「電動ドライバー」しか勝たん! (と、言ってみた) 工具っていっぱいありますよね。 ウン十万円もするようなフルセットをいきなり買えばあらゆる作業を網羅できそうだけども、チョットそれは現実的じゃない。か[…]
サンデーメカニックにとってガレージ装備の夢!! バイクリフトの導入で作業精度が一気に高まる 愛知県小牧市のドゥカティ東名名古屋店は、2020年12月に移転リニューアルオープンしたドゥカティ正規ディーラ[…]
エアーコンプレッサーを設置したら、インパクトレンチとソケットをセットで持っておきたい ガレージにコンプレッサーを置いたら、絶対欲しいインパクトレンチ。作業効率が格段に向上する。メッキ仕様が多いハンドツ[…]
この二本のプラスドライバーの違い、わかりますか? 軸の根元のところをよく見ると、六角になっています。 ドライバーについている六角部、これはアクセサリーではなくて、「六角軸付き」や「ボルスター」と呼ばれ[…]
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
「電動ドライバー」しか勝たん! (と、言ってみた) 工具っていっぱいありますよね。 ウン十万円もするようなフルセットをいきなり買えばあらゆる作業を網羅できそうだけども、チョットそれは現実的じゃない。か[…]
この二本のプラスドライバーの違い、わかりますか? 軸の根元のところをよく見ると、六角になっています。 ドライバーについている六角部、これはアクセサリーではなくて、「六角軸付き」や「ボルスター」と呼ばれ[…]
難しいバルブコッターの取り付け 私は正直4サイクルエンジンのシリンダーヘッドの分解が苦手です。それはなぜかというと、バルブコッター(リテーナーロックキーパー)の取り付けがとても面倒くさいから。 シリン[…]
こんにちは!DIY道楽のテツです。突然ですが、皆さんはどんなハンドクリーナーを使っていますか? 私が溶接工として鉄工所で働いていた時代よく使っていた「ピンクの石鹸」は、手をきれいにする力はあったものの[…]
こんにちは!DIY道楽テツです。今回は、車やバイクに使うガラスコーティング剤の活用法について(邪道ですが)考えてみました。 愛車のケアのためにお高めのガラスコーティング剤を購入したいけれど、お小遣いの[…]