
日本のスズキと中国の大長江グループが共同で設立したメーカー豪爵(Haojue)が、125ccコミューターの常識を打ち破るプレミアムスクーター「ADX125 Plus」を中国国内で発売した。クラスの枠を超えた豪華装備で話題をさらったベースモデルに、さらなる日常の実用性を引き上げる仕様を追加。ボッシュ製ABSや日立製TCS、日世製フルカラーTFTメーターを贅沢に奢り、毎日の通勤をエキサイティングかつ安全に塗り替える最新マシンとなっている。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:豪爵
日立のトラコンとボッシュのABSを標準装備!原二クラスの枠を破壊した「ADX125 Plus」
中国で発表された新型スクーター「ADX125 Plus」(現地名:ADX Plus)のスペックシートを眺めると、プレミアムの名にふさわしいことに気付かされる。なにせ豪爵は、大型バイク顔負けの電脳装備と絶対的な安全デバイスをコンパクトな車体にこれでもかと凝縮しているのだ。
最も注目すべきは、滑りやすい雨の日のマンホールや泥道でも後輪の空転を防ぎ、スリップ転倒のリスクを最小限に抑え込む「Hitachi(日立)製TCS(トラクションコントロールシステム)」の採用。さらに、パニックブレーキ時にも前輪のロックを瞬時に防止して車体のコントロールを維持する「Bosch(ボッシュ)製ABS」までをも標準装備している。
この2つの先進デバイスがライダーをサポートするため、荒れた路面や濡れたペイントの上でも安心感が向上。タイヤには高い耐久性と優れたウェットグリップ性能を誇るMaxxis製の高粘着アンチスリップタイヤが組み合わされており、滑りやすい雨の日のコミューティングでも不安なく走り抜けられるのだ。
Nissei製フルカラーTFTにキーレス仕様!大型車を脅かすラグジュアリー電脳
プレミアムと名乗るだけあって、コックピットまわりの演出も目を引く。メーターには高級車さながらの鮮やかなグラフィックを表示する「Nissei(日世)製TFTフルカラー計器パネル」を標準装備。イグニッションをオンにした瞬間に滑らかに動き出すスタートアニメーションと、気分に合わせて選べるデュアルUI表示に対応しており、毎朝の通勤の始まりをエキサイティングに彩ってくれる。
キーをポケットから取り出すことなく、ワンプッシュでハンドルのロック解除やエンジンの始動、シートの開閉が可能な「Keyless Start(スマートキーシステム)」も便利。盗難防止アラーム機能や、広い駐車場で自車の位置をブザー音で知らせるアンサーバック機能も連動しており、毎日の足として使う上での不安のあれこれを和らげてくれる。
さらに、フロントカウルにはOsram(オスラム)製レンズのハイビームとPhilips(フィリップス)製のデュアルロービームを仕込んだ3モジュールLEDヘッドライトを配置。夜間の暗い市街地や街灯の少ない細い路地でも、明るくクリーンで均一な光が視界を隅々まで照らし出すため、夜間走行のストレスや恐怖感を一掃してくれる。メーター脇にはスマホの急速充電に欠かせない18W USBファストチャージポート、フロントのインナーボックスや21Lの大容量シート下トランクなど、毎日の利便性を徹底して磨き上げている。
ガードとボックスを奢った実戦仕様!ライフスタイルに合わせた2つのパッケージ
今回の「Plus」への進化において、最も実戦的なアップデートポイントが、ユーザーの使い勝手に合わせた「2つのパッケージ仕様」の展開だ。
1つは、スマートな外観を重視し、スタイリッシュなタンデムランもこなせる「ハンドレール(グラブバー)仕様」だ。全長1940mm、車重120kgとコンパクトにまとめられ、いざという時のバッテリー上がりにも頼もしいセル・キック併用式のスターターシステムを採用している。
【HAOJUE ADX125 Plus(Hand rail)】●MatteInterstellarGrey●ShiningMetallicGrey●Black●White
そしてもう1つの主役が、通勤通学から週末のアウトドアまで使う場所を選ばない「テールボックス+クラッシュバー仕様」だ。全長は2075mm、車重は125kgとわずかに拡大されるが、フロントフォークやエンジン、ボディサイドを頑強にガードする専用クラッシュバーと、大容量の純正テールボックスが標準で装備される。いざというときの立ちゴケにも備えられるというわけだ。
【HAOJUE ADX125 Plus(Crush bar)】●MatteInterstellarGrey●ShiningMetallicGrey●Black●White
エンジンには最新の空冷124cc単気筒ユニット(最高出力7.0kW/最大トルク10.4N・m)を搭載。スムーズなCVT変速により、ストップ&ゴーの多い日本の市街地でもストレスのない軽快な加速感を味あわせてくれる。現在、ベース車両も含めて日本国内での正式なラインナップは発表されていないが、原付二種ツアラー勢の我が儘を満たしてくれるスクーターはそうない。導入されれば日本でも注目を集めそうな一台だ。
HAOJUE ADX125 Plus [2027 model / CN]SPECS
| 項目 | ハンドレール仕様 | テールボックス+クラッシュバー仕様 |
|---|---|---|
| エンジン形式 | 強制空冷4ストローク単気筒 | 強制空冷4ストローク単気筒 |
| 総排気量 | 124mL(124cc) | 124mL(124cc) |
| 最高出力 | 7.0kW(9.5PS)/7500rpm | 7.0kW(9.5PS)/7500rpm |
| 最大トルク | 10.4N・m/5000rpm | 10.4N・m/5000rpm |
| 変速機形式 | 自動無段変速(CVT) | 自動無段変速(CVT) |
| 全長×全幅×全高 | 1940mm×750mm×1100mm | 2075mm×750mm×1160mm |
| 軸間距離 | 1300mm | 1300mm |
| 最低地上高 | 120mm | 120mm |
| シート高 | 760mm | 760mm |
| 車両重量 | 120kg(計測条件:車両重量) | 125kg(計測条件:車両重量) |
| 燃料タンク容量 | 6.5L | 6.5L |
| タイヤサイズ | 前=90/90-12 / 後=100/90-10 | 前=90/90-12 / 後=100/90-10 |
| ブレーキ形式 | 前:ディスクブレーキ / 後:ドラムブレーキ | 前:ディスクブレーキ / 後:ドラムブレーキ |
| 安全・電脳装備 | Bosch製ABS/Hitachi製TCS/Nissei製TFTフルカラーメーター/Keyless Start | Bosch製ABS/Hitachi製TCS/Nissei製TFTフルカラーメーター/Keyless Start |
| スターター方式 | セル・キック併用式 | セルスターター式 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型原付二種 [51〜125cc])
往年の「バハ・ラリー」を手のひらサイズで再現!新型モンキーEXの強烈なビジュアル 砂漠を何千キロも走り抜ける過酷な「バハ1000」レース。その挑戦を支えたホンダのワークスマシン「XR600Rバハ」の魂[…]
ヤマハのレトロハイブリッドスクーター「ファツィオ」 ヤマハが国内でも正式にラインナップして展開している「ファツィオ(Fazzio)」は、レトロモダンとストリートカルチャーを高度に融合させた原付二種クラ[…]
鳥の翼から紡がれる伝統のS字シルエットと現代機能のスマートな統合 いわずと知れた日本を代表し、世界で愛される名車スーパーカブ。そのプレミアムモデルであり、長兄となるのが125ccエンジンを積んだC12[…]
CB750フォアのイメージをモンキー125へ融合 タイのミニバイク市場において、圧倒的な人気と個性を放ち続けるモンキー125。その愛らしいフォルムと、軽快な走りは世界中で人気だ。 今回紹介する車両は、[…]
伝統と革新のベースモデル「プリマベーラ125」の揺るぎない魅力 「クラシカルなルックスのスクーターに乗りたいが、現代の交通事情に合わせた性能や安全性は妥協したくない」。そんなワガママなライダーの欲求を[…]
最新の関連記事(新型スクーター)
約半年遅れて発売の全国版はバッテリー&充電器付き! 本田技研工業(以下ホンダ)とヤマハ発動機(以下ヤマハ)は2024年8月、原付一種に相当するホンダの電動二輪車をベースとした日本市場向けモデルを、ヤマ[…]
ヤマハのレトロハイブリッドスクーター「ファツィオ」 ヤマハが国内でも正式にラインナップして展開している「ファツィオ(Fazzio)」は、レトロモダンとストリートカルチャーを高度に融合させた原付二種クラ[…]
伝統のスチールモノコックが紡ぐ、ベスパだけの極上ライドフィール プラスチック製カバーを纏った一般的なスクーターとは一線を画し、スチール製のモノコックボディそのものがフレームの役割を果たすのがベスパの伝[…]
アドベンチャースクーターというジャンルを確立したホンダ「X-ADV」 平日の通勤ラッシュを快適にすり抜け、週末はそのまま林道ダートへと滑り込む。そんな贅沢な夢をこれ以上ない形で具現化したのが、2017[…]
空力を引き出すアグレッシブな新エアロフローデザインと確かな質感 日本では125ccクラスが都市部コミューターの主流だが、アジア市場では150ccオーバーの「軽二輪スクーター」が独自の進化を遂げている。[…]
人気記事ランキング(全体)
クルマでもバイクでもない!街中をスイスイ駆ける超コンパクトEV スマートに、スタイリッシュに街を駆け抜ける。 そんな都市型モビリティの未来を現実のものとしたひとつの答えが、今回オートバックスで受注が始[…]
ロングセラーとなった6気筒ツアラー「カワサキ Z1300」 ホンダのCBX1000とほぼ同時期である1978年のケルンショーで発表され、翌1979年に登場したのがカワサキZ1300である。同じ並列6気[…]
なぜ普通のソケットじゃダメなのか? 一般的な工具用ソケットは、ナットに入れやすくするために口元が面取り(斜めに削られている)されている。しかし、スクーターのクラッチナットはとにかく薄い。面取り加工のせ[…]
皆さ~ん! 今年の夏は、どこかへ走りに行きましたか? 夏の終わりにやっておきたいのが、ドライブチェーンのガッツリ洗浄です。なぜかって? ツーリングでふだんとは違う場所を走るということは、それだけチェー[…]
最新の投稿記事(全体)
「存在がデカすぎた」から死なせた。天才・聖秀吉が物語から消えた真実 輸出仕様のカスタムを完全再現!フロントフェンダー外しに宿る「走り屋の狂気」 ホビージャパンが新たに展開するダイキャスト製1/24完成[…]
日立のトラコンとボッシュのABSを標準装備!原二クラスの枠を破壊した「ADX125 Plus」 中国で発表された新型スクーター「ADX125 Plus」(現地名:ADX Plus)のスペックシートを眺[…]
愛車の「顔」を自分でプロデュース。新制度で選べる数字と対象車両区分 これまでは偶然配られた数字を受け入れるしかなかったが、2026年10月19日からは、自分が選んだ「お気に入りの4桁の数字」を愛車に掲[…]
クルマでもバイクでもない!街中をスイスイ駆ける超コンパクトEV スマートに、スタイリッシュに街を駆け抜ける。 そんな都市型モビリティの未来を現実のものとしたひとつの答えが、今回オートバックスで受注が始[…]
カウル付きロードスポーツも安心の「湾曲(アーチ)形状」 今回リリースされたラダーレールの最大の特徴は、中央部が弓なりに曲がった「湾曲設計」。ストレートタイプのラダーに比べて傾斜の変化が緩やかになるため[…]
- 1
- 2














































