
鈴鹿4耐が9月6日(日)に復活。全日本おなじみのメンバーから期待の新星までがしのぎを削った。ドライからウエットへ難しいコンディションとなったレースの模様をレポートしよう。
●文/写真:ヤングマシン編集部(佐藤寿宏)
決勝出走は28台、新たなクラスも誕生
2年振りに復活した鈴鹿4耐には、28台が決勝に進出。ドライからウエットになり、雨量も不安定な難しいコンディションとなった。
2024年を最後に、その歴史に幕を降ろしていた鈴鹿4耐が9月6日(日)に復活しました。1年の休止とも言えるので意外に早い再開とも言えるでしょう。
これまでの流れを汲むST600車両での「Fun-Class」を中心に、新たに「8H Challenge」と「D-Class(開発クラス)」を設定。「8H Challenge」クラス最上位のチームには、翌年の鈴鹿8耐出場権、エントリー料の免除、グリッド入場権付きゲストパス10枚、U30ライダーの鈴鹿8耐テストセッション走行料無料など、鈴鹿8耐に新規参戦を目指すチームには魅力的なサポートが付く。
今回、「8H Challenge」には5チームがエントリーし、その内の3チームはMOTOBUMが占めておりました。
スタート直後は現役全日本ライダーを中心とするトップグループが形成されていた。
「D-Class」へのエントリーはなかったが、開発やサステナビリティを目的に事前に申請してエントリーするもの。将来的には様々な車種や排気量の車両がエントリーできる可能性もあるとのことです。
ワールドスーパースポーツで主流となっているYZF-R9なども走れるようになれば、ガラパゴス化しているST600クラスに新しい風が吹くのではないかと期待したいところです。
総合優勝したMOTOBUM HONDA#93の松島璃空/松本康雅組。予選でもポールポジションを獲得。2人とも初めての耐久レースだったが、安定した速さを見せて勝利を引き寄せた。
レースは、いつ雨が降り始めてもおかしくない状況の中、ドライコンディションでスタート。
序盤のトップ争いは鈴レーの中島元気、MOTOBUM#93の松島璃空、らいらく企画withRGNIWAの佐野優人、MOTOBUM#64の楠瑠維、AKENO SPEEDの上江洲葵要といった全日本でもおなじみのメンバーに加え、SDG TTRのターナー健人が加わり混戦となっていました。
互いにけん制し合っていましたが、ここから中島が抜け出し、かわった日浦大治郎も雨が降り出した中、安定した速さを見せて独走体制を築いていきました。
雨が降ってきた段階では、ドライタイヤで、いつタイヤを交換するか難しいところでした。ここで転倒を喫したライダーも多く、MOTOBUM#64から出場し、初ST600にも関わらずいい走りを見せていた飯高新悟も転倒してしまいました。
ナショナルクラス優勝を果たしたのはスズキの社内チーム・浜松チームタイタンの川口玲/中楯 黎組。エースチームが予選で転倒し欠場。マシントラブルを乗り越えてつかんだ勝利だけに表彰式では一番の盛り上がりを見せていた。
その後、雨が本格的に降り始めるとレインタイヤでのレースとなりますが、雨量が少ない時間もあり、タイヤには厳しいレースになっていました。
そんな中、残り30分を迎えようとしたところ、トップを走っていた中島がコースアウトを喫します。これでMOTOBUM#93の松島がトップに立ちますが、その直後に佐野や3番手を走っていたMOTOBUM#12の徳田翔が相次いで130Rで転倒するなど、厳しい状況が続いていました。
鈴鹿8耐に続いてセーフティーカーランのままゴールかと思われたが、残り約8分で赤旗が提示されレースは成立した。
このため、セーフティーカーが導入されますが、セーフティーカーラン中にも転倒があるなど、危険な状況と判断され、残り8分を切ろうかというところで赤旗が提示され、2年振りの鈴鹿4耐が終了しました。
優勝は、MOTOBUM#93の松島/松本康雅組、2位は鈴レーの中島/日浦組、3位はAIRWORKSGARAGERTwithモトラボEJの片山剛士/墨拓斗組となりました。
序盤トップ争いに加わるなど光る走りを見せたターナー健人。今年は鈴鹿サンデーST600とARRCなどに参戦。昨年はR3ワールドカップやイタリアCIV Moto3にも出場していた。武石伸也氏の秘蔵っ子であり、全日本最終戦鈴鹿にもスポット参戦予定だ。
エントリーが30台、決勝出走は28台とやや寂しい感じもしました。
10月24日・25日開催の全日本最終戦鈴鹿は、事前テストがないので、もっと全日本ST600勢が出てくるかと思いましたが、前週がもてぎでレースでしたし、すぐに岡山テストもあるのでスケジュール的には難しかったですかね。
ただ、今回の4耐を見ると、ライダーが育つ要素はあると感じました。「8H Challenge」ならば、トップランカーもエントリーできますし、優勝賞金目当てでも走る価値はあるのでは? 来年の鈴鹿4耐の盛り上がりに期待したいところです。
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