
2026年6月のカワサキ関連では、圧倒的なポテンシャルを秘めたスーパーチャージャー搭載の超高級クロスオーバーの上陸から、ライダーの日常を豊かにする上質なアパレルの展開まで、幅広いニュース・トピックが揃った1ヶ月となった。最新の空力技術をまとったフラッグシップスポーツの大幅刷新や、ミドルクラスに革新をもたらす新型ネイキッドの投入など、先月6月の注目ニュースをまとめて振り返ろう。
●文:ヤングマシン編集部
25%増のダウンフォース、ZX-10R/RR 2026モデル登場
スーパーバイク世界選手権で幾度もの栄光を掴んできたカワサキのフラッグシップ「Ninja ZX-10R」と「Ninja ZX-10RR」が大幅刷新され、2026年モデルとして発表された。最大の見どころは、従来モデルからダウンフォースを約25%も向上させた新設計の大型ウイングレットだ。
スイングアームのピボット位置やフロントフォークの突き出し量などジオメトリも最適化され、極上のコントロール性を実現。世界限定500台の「RR」はチタニウムコンロッドなど専用パーツを奢り、価格は347万6000円。万能な「R」は248万6000円で、それぞれ8月と9月に発売される。ナビ対応の5インチ液晶も新採用された。
スーパースポーツの「扱いきれない不安」を最新技術で打ち破る 「リッタークラスのスーパースポーツは速すぎる。強烈な加速や高速域でフロントが浮き気味になり、接地感に不安を覚える」。圧倒的なパワーと引き換え[…]
400cc唯一の4気筒、ZX-4RRをガチ検証
400ccクラス唯一の4気筒エンジンを搭載する「Ninja ZX-4RR」のストリート検証が公開された。2024年のデビュー以来、最高出力77psを発揮する399ccエンジンは低回転域のトルクが十分で、街中でも気難しさがない点が絶賛されている。
車重189kgでありながら足着き性や取り回しにも優れており、アップ&ダウン対応のクイックシフターがスムーズな加速を演出。121万円という価格はクラスの中では高価な部類に入るが、フルアジャスタブルのショーワ製リヤサスペンションや高いブレーキ性能など、初心者からサーキット志向のライダーまでスキルを磨ける充実の装備とポテンシャルを誇っている。
適度なパワーと車格がもたらす、公道での爽快なスポーツ性 250ccクラスでは久々となる4気筒エンジン搭載の新型として、2020年9月に新登場したのがNinja ZX-25R。2023年型で熟成が図られ[…]
190kgの軽快ネイキッド、新型Z650 Sが発表
ミドルクラスのスーパーネイキッドがデザインを一新し、日本初導入となる「Z650 S」として7月11日に107万8000円で発売される。最大の魅力は、大型バイクでありながら400ccクラスと同等の装備重量190kgを実現した圧倒的な軽快さだ。車名に「S」が冠され、ファットタイプのワイドなハンドルバーや新設計のトリプルLEDヘッドライトを採用し、力強いスタイリングへと進化した。
シートはライダー側をフラットに、タンデム側を幅広く厚くすることで長距離ツーリングの疲労を大幅に軽減している。649cc水冷並列2気筒エンジンにトラクションコントロールやナビ対応メーターを備え、利便性も大きく向上した。
大型バイクの重さに疲れた大人へ。190kgの軽快ボディが日常を変える 迫力あるネイキッドに乗りたいけれど、取り回しの重さに疲れてガレージから出すのが億劫になっている。そんな悩みを持つライダーにこそ、Z[…]
638万円の怪物、TESI H2 TERA上陸
イタリアの至宝ビモータから、カワサキのZ H2譲りとなる200馬力のスーパーチャージドエンジンを搭載したクロスオーバーモデル「TESI H2 TERA」が7月1日に日本上陸を果たす。このマシン最大の特徴は、フロントの操舵とサスペンション機能を分離させた独自の「TERAステアリングシステム(ハブステア)」である。
アドベンチャーバイク特有のブレーキング時のノーズダイブを徹底的に排除し、異次元のコーナリング性能を提供する。IMUを軸とした最新電子制御に加え、ドライカーボン製のボディワークや専用開発のオーリンズ製サスなど妥協なきパーツが奢られ、価格は638万円という高級車にふさわしい一台に仕上がっている。
アドベンチャー特有の「ノーズダイブの恐怖」を過去にするハブステア 背が高くサスペンションのストローク量が長いアドベンチャーバイクは、ツーリングで快適な反面、ハードブレーキング時にフロントが大きく沈み込[…]
航空宇宙技術の結晶、特別ヘルメット企画
鈴鹿8時間耐久ロードレースの開催とKawasaki Plaza Racing Teamの応援を記念し、カワサキとアライヘルメットが共演するプレゼントキャンペーンが6月19日よりスタートした。抽選で3名に贈られるのは、アライの最先端モデル「RX-7X SRC」の特別仕様である。次世代航空宇宙技術のために開発された超高性能カーボンファイバーを使用し、比類なき剛性と軽量化を両立させた逸品だ。市販品ではなくレーシングチームのロゴがあしらわれた限定モデルであり、専用サイトからの応募受付は7月12日まで。さらに、鈴鹿サーキットでの限定応援グッズ付き「V2 Kawasaki 応援席」チケットも発売されている。
アライが誇る最先端のカーボンテクノロジー「RX-7X SRC」 今回プレゼントされる「Arai RX-7X SRC」についてまず振り返っておこう。高いプロテクション機能で知られるRX-7Xの帽体フォル[…]
愛車を着て育てる、Z900RS墨染めTシャツ
Z900RSオーナー必見のアパレルとして、カワサキと日本の老舗メーカー「久米繊維」がコラボした「Z900RS墨染めTシャツ」が全国のカワサキプラザで6月27日より発売された。日本の伝統技法である墨染めを採用し、着用と洗濯を繰り返すことで自分だけの色合いに育てる経年変化を楽しめるのが特徴だ。フロントにはZ900RSのシルエットが幻想的なかすれプリントで描かれている。シックな「ブラック/中墨」と、王道の火の玉カラーをモチーフにした「オレンジ/濃墨」の2色展開で、後者には右袖にZ900RSロゴが配置されている。価格は8360円で、バイクを降りた日常でも愛車の気配を感じられる上質な一着だ。
バイクを降りた日常でも愛車の気配を感じていたい 週末のツーリングやガレージでのメンテナンスだけでなく、普段の生活の中でもバイクへの情熱を静かに主張したいと考えるライダーは少なくない。しかし、派手なロゴ[…]
まとめ:先進技術の追求と豊かなモーターサイクルカルチャーの共存
6月を振り返ると、ダウンフォースを極めたZX-10Rや、ビモータとの融合が生んだハブステア機構のTESI H2 TERAなど、二輪車の常識を覆す技術的進化が目立つモデルの登場が相次いだ1ヶ月であった。また、手軽に乗れるZ650 Sの投入や、日常でも愛車を感じられるZ900RS墨染めTシャツの登場は、ライダーのライフスタイルに深く寄り添うカワサキの懐の深さを示している。
7月以降は、発売を迎えるZ650 Sやビモータ新型機の公道での反響、さらに鈴鹿8耐へ向けたレースシーンの熱気が熱いか。乞うご期待。
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