
2022年の生産終了から4年。排出ガス規制の波に飲まれ、国内ラインナップから姿を消していたスズキのフラッグシップ・スーパースポーツが、ついに日本の公道へ帰ってくる。海外で先行発表され話題を呼んでいた新型「GSX-R1000R」の国内仕様が正式発表され、2026年7月17日に発売されることが決定したのだ。見た目こそ従来モデルを踏襲しているが、中身は別物へと劇的な進化を遂げているぞ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:スズキ
規制をクリアし、E10ガソリンにも対応した新エンジン
「最新の厳しい規制に対応すると、エンジンの吹け上がりやパワー感が損なわれてしまうのではないか」。そんなライダーの不安を、スズキの技術陣は真っ向から打ち砕いてみせた。
心臓部の999cc水冷並列4気筒エンジンは、内部部品を全面的に改良。欧州の厳しい排出ガス規制「ユーロ5+」や騒音規制をクリアしながら、なんとバイオエタノールを10%混合した「E10ガソリン」にまで対応。最高出力は190PSと従来モデルからわずかに落ち着いたものの、スロットルボディ径の拡大(46mmから48mmへ)などにより、実用域での加速力や高回転域でのパワーフィーリングは従来以上の痛快さを乗り手に期待させてくれる仕上がりだ。
最新の電子制御「S.I.R.S.」が極限の走りをサポート
電子制御システムも最新世代へとアップデートされている。スズキ自慢の「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」が進化し、加速中のフロントホイールの浮き上がりを抑えるリフトリミッターなどを統合した「スマートTLRシステム」を新搭載。
強烈なパワーを電子の頭脳が緻密にコントロールすることで、シビアなスロットルワークが要求されるシーンでも、ライダーに絶大な安心感をもたらしてくれることだろう。さらに、過酷な鈴鹿8耐でも実績のあるエリーパワー製リチウムイオンバッテリーを新採用し、車両重量203kgという軽さを維持しながら信頼性を底上げしている。
ETC標準装備で237万6000円! スズキの良心が光る価格設定
そして何より驚かされるのが、その価格設定だ。欧州仕様で話題となったカーボン製ウイングレットをあえてアクセサリー設定とし、価格上昇を抑制。昨今の物価高騰を跳ね除け、237万6000円という戦略的なプライスを実現している。
さらに日本仕様だけの専用装備として、ツーリング時の利便性を高めるETC2.0車載器を標準装備。初代GSX-R750の誕生から40周年を祝う記念グラフィックをまとった最強のスーパースポーツは、サーキットから週末のワインディングまで、あなたのバイクライフを最高に刺激的なものに変えてくれるに違いない一台だ。
SUZUKI GSX-R1000R (2026model) COLORS
SUZUKI GSX-R1000R (2026model) SPECS
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
| 総排気量 | 999cc |
| 最高出力 | 140kW(190PS)/1万3200rpm |
| 最大トルク | 108N・m(11.0kgf・m)/1万1000rpm |
| 全長×全幅×全高 | 2075×705×1145mm |
| ホイールベース | 1420mm |
| シート高 | 825mm |
| 車両重量 | 203kg |
| 燃料タンク容量 | 16L(無鉛プレミアムガソリン指定 / E10ガソリン対応) |
| バッテリー | ELIIY Power製 リチウムイオンバッテリー |
| タイヤ(前/後) | 120/70ZR17 / 190/55ZR17 |
| ブレーキ(前/後) | 油圧式ダブルディスク / 油圧式ディスク |
| 便利装備 | ETC2.0車載器(日本仕様専用標準装備) |
| メーカー希望小売価格 | 237万6000円(税込) |
| 発売日 | 2026年7月17日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(GSX-R1000R)
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
注目は「S.I.R.S.」の進化! 脳波と直結する超インテリジェント電子制御 今回の目玉は、ライダーの走りを全方位でバックアップする最新の電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライ[…]
規制をクリアしつつ速さを追求。心臓部の全面改良 「最新の厳しい規制に対応すると、どうしてもパワーダウンしたりレスポンスが鈍くなったりするのでは」。そんなスポーツバイクファンの不安を、スズキの技術陣は真[…]
スズキCNチャレンジのファクトリーマシンと同じウイングを装着(一部地域でオプション設定) スズキは今回、初代GSX-R750から40周年にあたる今年、「GSX-R1000」「GSX-R1000R」の復[…]
走るワクワクを現代・そして未来に…EVであの“VanVan”が復活!! 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されていた「ジャパンモビリティショー2025」。スズキのブース[…]
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
83馬力へと進化した、完全新設計の2ストロークVツイン まず注目したいのは、なんといっても現代の環境規制に適合しながら公道を走れる完全オリジナルの水冷2ストローク250ccVツインエンジンだ。 ヴィン[…]
105馬力に進化! EURO 5+をクリアした並列ツイン 「ミドルクラスは乗りやすいが、サーキットのストレートでは少しパワーが物足りない」。そんな悩みを抱えるライダーに、アプリリアは力強い回答を用意し[…]
220馬力へと引き上げられた、驚異のV4エンジン 「厳しい排ガス規制の中で、これ以上のパワーアップは難しいのではないか」。そんなライダーの懸念を、アプリリアの技術陣はいとも簡単に打ち砕いてみせた。 心[…]
直4の咆哮。心震わす吸排気サウンド 「エンジンを回した瞬間、鳥肌が立った」。そう言いたくなるほど、両車のサウンドチューニングは秀逸だ。 新設計の399cc水冷直列4気筒エンジンは、最高出力58PSを1[…]
目を奪われる新色「マットファントムブルー×フルーレッド」の衝撃 「フルカウルのスポーツバイクに乗るなら、誰とも被らない個性的なカラーリングで個性を主張したい」。そんなライダーの所有欲を強烈に刺激するの[…]
人気記事ランキング(全体)
純正ミラーを活かしながら後方視界をアップデート 純正ミラーのデザインは気に入っているものの、「もう少し後方が見やすければ」と感じたことはないだろうか。デイトナの「ハイビジ貼り付けタイプミラー」は、その[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! 関東甲信越地方では梅雨明けを宣言。早くも40℃オーバーの「酷暑」を記録した地域も出てきている2026年の夏。そんなハードなシーズンを乗り越え、日々のライディングを[…]
転ばぬ前の絶対必須装備! Eクラッチ機構を守る「パイプエンジンガード」 万が一の転倒時に車体へのダメージを劇的に軽減するエンジンガード。デイトナからはスタイルの好みに合わせて選べる2タイプがラインナッ[…]
巨大なフロントノーズに収まる8リッターV10エンジン そもそも1989年のデトロイトショーでダッジ・バイパーR/Tが発表された時点で、クルマ好きはもとより、評論家筋まで「コブラがダッジから復活した」と[…]
1940年代の伝統と現代技術の結晶「Thunderstroke 116」 近年、世界的な排出ガスや騒音規制の強化により、大排気量の純空冷エンジンは絶滅の危機に瀕している。油冷や水冷機構を部分的に取り入[…]
最新の投稿記事(全体)
ペアリング不要で瞬時に繋がる新通信方式「B+FLEX MESH」 まずベースモデルとなる7X EVOについて振り返っておこう。最大の強みは、新開発された「B+FLEX MESH」の搭載だ。これにより、[…]
体感温度40℃超え。夏のライダーを苦しめる過酷な現実 真夏の太陽の下、ヘルメットとライディングウェアを身に纏い、高温のエンジンを抱えながら走る。さらにアスファルトからの照り返しが加わることで、夏のバイ[…]
ツーリングから帰って愛車を見ると、フロントカウルやスクリーン、ヘッドライト、ヘルメットなどにびっしりと付着した虫の汚れ。特に春から秋にかけては虫の活動が活発になるため、高速道路や夜間の走行では短時間で[…]
ヤングマシン電子版2026年9月号[Vol.646] 【特集】いつかはSSTR!ラリー初参加者に密着“自分だけの冒険”で味わうバイクの楽しさとは SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリングラリー)が[…]
酷暑日も爽快にライディング 今年も40℃を超える酷暑日の日数が増えることが間違いない中、ライディング時に体を冷やす装備として、メッシュジャケットやメッシュパンツ、そしてメッシュグローブや冷却ベストなど[…]
- 1
- 2














































