
国内では2022年モデルを最後に姿を消したスーパーネイキッドZ1000が、排気量を拡大して再び降臨。電子制御スロットルなどライダーサポートも大幅に進化し、豪華仕様のZ1100 SEもラインナップに加わった。
●文:伊藤康司(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
Z1100とZ1100 SEもZ900RSシリーズと同日発売
ジャパンモビリティショーで上級モデル“SE”が日本初公開され、国内発売日とスペックの正式発表を待つのみだったがZ1100シリーズの全容が明らかになった。すでに価格とカラー展開、おおよその発売時期は発表済みだったが、改めて2026年2月14日発売と発表された。
Z1100 SE(左)とZ1100(右)。
カワサキならではの獰猛な「Sugomi」溢れるスタイルはZ1000から継承するが、アンダーカウルをフィン付きのより鋭角な形状に変更。またフロントフェンダーもサイド部分を延長し、フロントフォークのインナーチューブの保護性を高めた形状に変更。
エンジンはシリンダーヘッド部にフィン状の凹みを刻んだ新形状になり、排気量拡大に伴う重量増加を抑えるため、マフラーは左右2本出しから右側一本出しとなり、サイレンサーのデザインも変更しているのが、前モデルとのルックス上の明確な識別点だろう(エキゾーストパイプの曲げなども変更している)。
テーパータイプのバーハンドルは前モデルより全幅を広げたうえに前方に移動して、コントロール性を高め、かつアグレッシブなライディングポジションをとれるようにした。
電子制御も大幅に進化。電子制御スロットル(ライド・バイ・ワイヤ)を採用し、ECUセッティングの最適化によって低~中速域でより鋭いスロットルレスポンスを実現。またクイックシフター(KQS)もオートブリッパーも装備により、シフトアップ/ダウン対応の双方向型に進化。
そしてIMU(ボッシュ製慣性計測装置)情報を基軸に、KCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)、KTRC(カワサキトラクションコントロール)、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)などを備え、より高度なライダーサポートを実現している。
またメーターディスプレイを5インチの大型カラーTFTに変更し、多彩な情報の表記や表示パターンなどインフォティメント機能を強化。もちろんスマートフォン連携も可能だ。
メーターは従来のモノクロLCDから、5インチのフルカラーTFTに変わり、スマートフォン接続機能を追加し、専用アプリの「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE(音声コマンド機能アリ)」を使用してターンバイターンのナビゲーション表示も可能。
アルミ製ツインスパーのメインフレーム+分割式サブフレームの校正は前モデルと同じ。画像はブレンボキャリパーやオーリンズ製リヤショック装備のZ1100SEのストリップ。
そして今回はSTDモデルに加え、豪華仕様のZ1100 SEを追加。ブレンボ製M4.32モノブロックキャリパーやオーリンズ製S46ショックアブソーバー、USB電源ソケットなどを装備し、足周りの強化と利便性を向上。またグリーンの差し色を入れたグラフィックや専用シート表皮が高級感を醸している。
詳細なスペックは発表されていないが、基本的に先に発表された欧州仕様に準ずるものと思われ、Z1100およびZ1100 SEによって、NA(自然吸気)Zシリーズのトップモデルの復権が果たされるのではないだろうか。
2026年2月14日に発売予定で価格はZ1100が158万4000円、Z1100 SEは176万円だ。いずれも1か月目点検に加え3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるカワサキケアモデルに指定されている。
KAWASAKI Z1100[2026 model]
KAWASAKI Z1100[2026 model]エボニー×メタリックカーボングレー(BK1)
KAWASAKI Z1100 SE[2026 model]
KAWASAKI Z1100 SE[2026 model]メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックマットカーボングレー(GY1)
Z1100/Z1100 SEのスペック
| 車名 | Z1100 / Z1100 SE |
| 全長×全幅×全高 | 2055×825×1085mm |
| 軸距 | 1440mm |
| 最低地上高 | 125mm |
| シート高 | 815mm |
| キャスター/トレール | 24.5°/101mm |
| 装備重量 | 221kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
| 総排気量 | 1099cc |
| 内径×行程 | 77.0×59.0mm |
| 圧縮比 | 11.8:1 |
| 最高出力 | 136ps/9000rpm |
| 最大トルク | 11.5kg-m/7600rpm |
| 変速機 | 常時噛合式6段リターン |
| 燃料タンク容量 | 17L |
| WMTCモード燃費 | 18.6km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
| タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
| タイヤサイズ後 | 190/50ZR17 |
| ブレーキ前 | φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
| ブレーキ後 | φ260mmディスク+1ポットキャリパー |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格 | 158万4000円[SE=176万円] |
| 車体色 | 黒×灰[SE=灰×灰] |
| 発売日 | 2026年2月14日 |
Z1100 SEの専用装備
新たに登場したZ1100 SEはフロントブレーキにブレンボ製M4.32モノブロックキャリパー&ディスクローターやメッシュブレーキホース、リヤにオーリンズ製S46ショックアブソーバーを装備して足周りを強化。また、ハンドル左側にUSB Type-C電源ソケットを装備し、シート表皮を専用のシボ仕上げとするなど利便性と高級感を高めた仕様となっている。
Z1100のディテール
STDモデルの足まわりはNISSINのラジアルモノブロックキャリパー&ゴム製ブレーキホースで、リヤショックはSHOWA製。前後ブレーキディスクは前モデルのペタル形状から真円タイプに変更。新形状のハンドルやカラーTFTディスプレイなどインフォティメント機能はSEと共通。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型ネイキッド)
凄みをまとう4気筒ネイキッド!2027年型「Z900」シリーズ カワサキのスーパーネイキッド「Z900」および「Z900 SE」に、モデルイヤー2027年となる最新仕様が登場した。発売予定日は2026[…]
SUGOMI溢れるスタイルとジェントルな走りの両立 国内では2022年モデルを最後に姿を消したスーパーネイキッドのZ1000が、排気量を拡大したZ1100として復活。先の欧州発売からJMS2025での[…]
2027年型Z400はカラーチェンジで大人の色気をまとう カワサキのミドルクラスを牽引するスーパーネイキッド「Z400」に、早くも2027年モデルが登場する。 2026年モデルで採用されていた、グレー[…]
ゴールドフレームが魅せる圧倒的色気! 2026年型との違いは「骨格」にあり! 「250ccクラスのネイキッドなんて、どれも似たようなものだ」などと侮るなかれ。今回発表されたカワサキのZ250の2027[…]
スーパーチャージャーがもたらす異次元の加速フィール 初登場時から変わらない、圧倒的な存在感は健在だ。カワサキの「Z H2 SE」が、2027年モデルとして2026年9月5日に発売される。 このマシンの[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
伝説の名車「650-W1」が漫画で現代に復活 御名原雅によるコミック『レストア! ~改造車工房へようこそ~ 1』がKADOKAWAより発売され、第1話にカワサキの歴史的名機「650-W1」が登場して大[…]
凄みをまとう4気筒ネイキッド!2027年型「Z900」シリーズ カワサキのスーパーネイキッド「Z900」および「Z900 SE」に、モデルイヤー2027年となる最新仕様が登場した。発売予定日は2026[…]
スタンダードは青玉虫と108万円台の価格を完全に据え置き継続 昨今の物価高により、新車二輪車の価格上昇が常態化するなか、カワサキが2027年モデルの「Z650RS」スタンダードモデル(メタリックオーシ[…]
新たな個性を決定づけるブルーイッシュグリーン 他のクルーザーとは一線を画す、柔らかな曲線を描くフレームとスラントした独特のヘッドライトデザインが眩しいカワサキの「バルカンS」。その最新アプデートとなる[…]
物価高に立ち向かう絶対的価値!熟成極まる「Ninja H2 SX SE」2027年モデル スーパースポーツの動力性能と、グランドツアラーの快適性を超高次元で融合させた、カワサキのフラッグシップ「Nin[…]
人気記事ランキング(全体)
ヘリコプター用「フラット6」をリヤに積む狂気 まず度肝を抜かれるのが、圧倒的な低重心とハイパワーを求めて、開発者プレストン・タッカーが選んだヘリコプター用・空冷水平対向6気筒エンジン。タッカーはこれを[…]
シリーズ累計5700万部突破!猫猫の「毒と薬」の魔力が現代の読者を惹きつける 架空の中華風帝国「茘(リー)」を舞台に、後宮の薬師・猫猫(マオマオ)が、美形の宦官・壬氏(ジンシ)に翻弄されつつ、王宮の事[…]
スズキが放つ異色のゲームコンテストが始動 スズキは、ビジュアルプログラミングアプリ「スプリンギン」を展開するしくみデザインとタッグを組み、「第3回SUZUKI×Springin’コンテスト」の開催を発[…]
先代比14kg軽量化の177kgを達成したハイパーモタードV2 SPの構造 新型ハイパーモタードV2 SPは、2005年のEICMAで発表されたプロトタイプから20年を経て再構築されたスーパーモタード[…]
ヤマハ初期型「RZ250」の復刻外装セットが登場 ワイズギアから、1980年の伝説の名車「RZ250」の流麗なスタイリングを蘇らせる「復刻サイドカバー&テールカウルセット」が登場した。当時のニューパー[…]
最新の投稿記事(全体)
1ヶ月早い開催が招いた雨のドラマ。絶対王者HRCと迫るYAMAHA、BMWの表彰台争い 2026年の鈴鹿8耐(第47回大会)は、例年より約1ヶ月早い「7月上旬」という超異例のスケジュールで幕を開けた。[…]
世界初、独自機構を貫いたキャブレター式ターボの誕生 1981年の東京モーターショーに、XJ650をベースとしたターボ車が出展された。会場には電子制御式フューエルインジェクションとキャブレターの2種類が[…]
R1のDNAとYCC-Tを凝縮。クラス最軽量149kgを掲げたYZF-R2の全貌 インドで世界初公開されたヤマハの新型YZF-R2は、急成長を続ける200ccプレミアムスーパースポーツセグメントに向け[…]
持っていても買い足したいショートヘッド&マグネット仕様 短辺が長すぎず、サイズを一発で判別できるよう軸部に配色したL型レンチは他にもあるが、ボルト保持のために長辺側の先端にマグネットを装備して[…]
先代比14kg軽量化の177kgを達成したハイパーモタードV2 SPの構造 新型ハイパーモタードV2 SPは、2005年のEICMAで発表されたプロトタイプから20年を経て再構築されたスーパーモタード[…]
- 1
- 2

































































