
ʻ25年10月1日に発表され同8日に発売されたDR-Z4SM&S。好調な売れ行きでなんと1200台(SM:800台/S:400台)の年間計画販売台数を遥かに超える1500台の受注が入る人気となった!
●文:谷田貝 洋暁(ヤングマシン編集部) ●写真:山内潤也 ●外部リンク:スズキ
DRZ4シリーズが24年ぶりのフルモデルチェンジ
ʼ00年に登場したDR-Z400シリーズ。オフ車の“S”が24年ぶり、モタードの“SM”が19年ぶりとなるフルチェンでDR-Z4シリーズへと進化! 早速DR-Z4SMでコンパクトなサーキットへコースインしてみたのだが、もういきなり楽しいのである。僕はいわゆるツーリングライダーで、サーキットを走るのも久方ぶり。それにも関わらずなんの気負いもなくスロットルを開けてスポーツ走行が楽しめてしまう。400ccという絶妙なサイズのおかげで250ccのように加速に物足りなさを感じることもなければ扱いにくさもない。それどころか周回ごとにマシンが馴染み、計測せずともタイム短縮がわかるくらいだから、“もう少しコーナーの奥まで突っ込んでみよう”とか“スロットルを開けるポイントを早めてみよう”なんて欲も出る。今回のフルチェンの軸足はDR-Z4SMに置いたのか? と思うくらい出来が良いのだ。
そんなスポーツ走行の醍醐味に存分に味わっていたら、コーナーの立ち上がりでタイヤがダダッとスリップしかける。これ以上の領域はより丁寧なスロットル操作を身につけるか、グリップのいいタイヤに履き替えるかした方が良さそうだ(笑)。
ということで切っていたトラクションコントロールをONにして、各走行モードを試してみる。感じたのはどのモードも単なる強・中・弱だけでなく、しっかり味付けされているということ。だから“パワーダウンでつまらなくなった”なんてことがない。目の前の路面に集中できる「A」モードに、普段使いやツーリングに良さそうな「B」モード、疲れてるときの癒しになりそうな「C」モード。目的や走る場所によってDR-Z4SMは1台で何役もこなしてくれる。
【ライディングポジション】DRZ4SM/S共にシート高は890mmだが、シートの厚みが異なる。両足で支えようとすると踵が4、5cm浮くが、母指球で支えられるので不安はない。(ライダー:172cm/75kg)
【テスター:谷田貝洋暁】初心者向けバイク雑誌の編集長を経てフリーランス化したライター。二輪各媒体に寄稿したバイク試乗記事は1500稿を超える。
電子制御スロットルをオフ系モデルとして初採用
電子制御スロットルをナンバー付きのオフロードモデル(トレールモデル)として初採用。これによりスロットルレスポンスがA(アクティブ)/B(ニュートラル)/C(ソフト)の3種類で切り替えられる走行モードが搭載可能に。また同様に1/2/Gモードの3種類(+オフ)のトラクションコントロールも新装備。
ギヤは6速化せず5速のまま
オフロード性能に割り切ったキャラが人気の一方、高速巡航の快適性を求める6速化の要望も多かったDR-Z400シリーズ。今回のモデルチェンジでは6速化はせず、ギヤ比もそのまま移行。高速走行のテストは今回行えていないがその進化が気になるところ。
アシスト&スリッパークラッチの新採用をはじめ多くのパーツを作り替え、メカニカルロスを低減。
タンク部がツインスパー形状のセミダブルクレードルフレーム
フレーム&スイングアームを新作した新型DR-Z4シリーズ。タンク部ツインスパー化はFI化のスペース確保の意味合いが強いとのことだが、走った感じはかなり剛性アップを体感。特にSMはコーナーの立ち上がりでタイヤが負ける印象を受けるほど高めに感じる。
タンク下部のフレームが1本から2本に。アルミ製シートフレームも新作。
SUZUKI DR-Z4SM 車両解説
主要諸元■全長2195 全幅885 全高1190 軸距1465 シート高890(各mm) 車重154kg ■水冷4ストローク単気筒DOHC4 バルブ 398cc 38PS(28kW)/8000rpm 3.8kgm(37Nm)/6500rpm 変速機形式5段リターン 燃料タンク容量8.7L ■ブレーキF=ディスク R=ディスク ■タイヤF=120/70R17 R=140/70R17 ●色:青、白 ●価格:119万9000円
装備も走りも24年分一気に進化!!
先代の印象は250ccクラスよりも大きな車格に大きなパワー。“乗れる人向け”のオフ車だった。そんなDR-Z400Sが令和の時代にDR-Z4S(以下:“S”)として16年ぶりに復活! 走らせてみれば力強さはそのままに車格がよりコンパクトに軽くなった印象を受ける。数値的には10kg重くなっているのだが、マスの集中で近年のバイクがどれもコンパクトに感じるように、“S”も乗ると随分扱いやすい。
そんな乗りやすさに新採用の走行モードとトラクションコントロールが拍車をかける。パワフルな“S”が、走行モード一つで体格さえ許せばオフロードへの入門車となりそうなくらい乗りやすいマシンへと変化。さらにトラクションコントロールのモードを介入強めのにすれば、ほぼ後輪が空転しなくなるくらい穏やかに。あのDRが硬軟あわせ持つ面白いオフ車に進化した!
【ライディングポジション】Sもシート高890mm。踵が4、5cm浮く程度でSMと足着き性の印象は変わらない。(ライダー:172cm/75kg)
SUZUKI DR-Z4S 車両解説
【SUZUKI DR-Z4S】主要諸元■全長2270 全幅885 全高1230mm 軸距1490 シート高 890(各mm) 車重151kg(装備) ■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 398cc ●色:黄、灰 ●価格:119万9000円
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