40周年の節目にGSX-R続々! スズキ関連注目ニューストピック【2025年7月版】

40周年の節目にGSX-R続々! スズキ関連注目ニューストピック【2025年7月版】

世界で生産されるバイク全体の3%強にあたる約200万台を生産し、日本4大メーカーの一角に数えられるのがスズキ。そんな同社について、2025年7月はどんなニュースがあったのだろうか。ヤングマシンの記事から厳選して注目トピックをお伝えする。


●文:ヤングマシン編集部

スズキ ジクサー150試乗インプレッション

全日本ロードレースを走るレーシングライダー、岡崎静夏選手がスズキ「ジクサー150」の2025年モデルを試乗。彼女は想像以上にスポーティーな乗り味に驚いたと語る。154cc空冷単気筒エンジンは最高出力13psと控えめだが、ワインディングではスロットルをワイドオープンする楽しさがあり、嫌な振動もないという。

スズキ「ジクサー150」は低回転での粘りも市街地での扱いやすさに貢献し、高速道路も利用可能な軽二輪クラス。WMTCモード燃費50.0km/Lと12Lタンクにより、理論航続距離は600kmと驚異的だ。給油回数が減るのは日常使いやツーリングで大きな利点となるだろう。

軽量コンパクトながら窮屈感のない車体、バランスの取れたサスとブレーキは、初心者からベテランまで多くのライダーにとって魅力的であると評価している。価格は38万5000円で2025年3月21日に発売された。

スズキ「GSX-8T / GSX-8TT」登場!!

スズキが新型ネオクラシックモデル「GSX-8T」と「GSX-8TT」を世界各国で順次販売開始すると発表した。コンセプトは「レトロな精神、次世代のパフォーマンス」だ。GSX-8Tは「T500タイタン」を、GSX-8TTは「GS1000 AMAレーシングバイク」をモチーフにしており、『T』は「T500 Titan」、『TT』は「Timeless Titan」を意味する。

心臓部には定評あるGSX-8シリーズ共通の776cc並列2気筒エンジンと電子制御システム(S.I.R.S.)を搭載し、大容量16.5L燃料タンクや5インチTFTディスプレイも採用する。

8Tはクラシックな丸形ヘッドライトとT字型アルミフィン、8TTはロードレーサーをイメージしたヘッドライトカウルとロアカウルが特徴である。日本導入時の想定価格は8Tが120万円台、8TTが125~135万円程度となる見込みだ。

スズキ「GSX-8TT」クーリー仕様予想CG

スズキ「GSX-8TT」に似合う、往年の“クーリーレプリカ”カラーをヤングマシンが勝手に想像してみた。GSX-8TTはビキニカウルを装着したモデルであり、そのデザインには往年のGS1000Sのカウル形状のエッセンスが取り入れられている。

GS1000Sには、ウェス・クーリー選手がAMAスーパーバイクで走らせたマシンのカラーリングを市販車に反映した通称「クーリーレプリカ」が存在した。今回のGSX-8TTの角ばったカウルに青×白のカラーリングを施したところ、これが驚くほど良くフィットし、とても似合うことが判明した。

カワサキのZ900RSが過去の伝説的なカラーリングを復刻している例もあるため、スズキが将来的にこのようなカラーリングを検討する可能性もゼロではないだろう。

スズキ「GSX-R750」「GSX-R600」 2026年モデル【海外】

日本市場では排出ガス規制により販売終了となったスズキのスーパースポーツ「GSX-R750」と「GSX-R600」だが、北米市場では継続販売されており、このほど2026年モデルが登場。GSX-R750は1985年に油冷エンジンを搭載し、レーサーレプリカという概念を確立した歴史あるモデルだ。

現在、他メーカーが750ccスーパースポーツから撤退する中、GSX-R750は唯一現役を貫いているモデルである。2026年モデルはカラーリングを刷新し、それぞれ2色の設定となる。主要諸元に変更はなく、パワーモード切替の「SDMS」やブレンボ製フロントブレーキキャリパーなど、現在の基準で見ても十分な装備を持つ。

スズキ「GSX-8R」「GSX-8S」2026年モデル【海外】

スズキは、フルカウルスポーツの「GSX-8R」とスポーツネイキッドの「GSX-8S」の2026年モデルを北米で発表した。これらのモデルは、先日発表された新型ネオクラシック「GSX-8T/8TT」に足並みを揃え、すべてのカラーバリエーションが刷新されている。

GSX-8Rには新色としてグラスブレイズオレンジとパールテックホワイトが追加され、GSX-8Sにはキャンディダーリングレッド×メタリックマットブラックNo.2などが登場した。両モデルはスチール製フレーム、アルミ製スイングアーム、スズキ独自のクロスバランサーを持つ776cc並列2気筒エンジンを共有。

スリップ&アシストクラッチ、双方向クイックシフトシステム、3段階トラクションコントロール、3段階ドライブモードセレクターといった先進装備も共通だ。8RはSHOWA製サスとセパレートハンドル、8SはKYB製サスとバーハンドルを採用している。

スズキ「GSX-R1000 / R」復活!!

スズキの旗艦スーパースポーツ「GSX-R1000/R」が、初代GSX-R750から40周年を記念し、2026年より欧州/北米をはじめ世界各国で復活する。最新の排出ガス規制に対応しながらも、エンジン内部部品をほぼ全面改良し、ハイパフォーマンスと耐久性を追求した。

また、加速時のフロントリフトを抑制する「スマートTLRシステム」など、最新の電子制御システムを搭載。鈴鹿8耐のCNチャレンジマシンと同じカーボン製ウイングレットもオプションで設定される。軽量なエリーパワー製リチウムイオンバッテリーも新採用し、40周年記念グラフィックや新色も登場。

ちなみに、GSX-R(400)から数えると41周年じゃないか、という声もあると思うが、グローバルでの登場という意味では初代GSX-R750から数えるのが一般的なようだ。

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