
●文:青木タカオ(ヤングマシン編集部) ●写真:宮下豊史 ハーレーダビッドソンジャパン
H-D正規販売店との絆を取り戻す!
「日本において、ハーレーダビッドソンは世界の中でも稀有な“ハーレー大国”であり続けています。これからもともに、一緒に走り続けていきましょう!」
ハーレーダビッドソンジャパン(以下HDJ)の玉木一史新社長が、公式となる場で真っ先に口にしたのは、正規販売店への強いメッセージでした。
ハーレーダビッドソンジャパン玉木一史新社長、東京モーターサイクルショー2025。
東京モーターサイクルショーの特別公開期間(3月28日 10:00〜13:00)は、2輪専門誌をはじめとするメディア関係者らが押し寄せ、おもな出展メーカーらは呼応するようにプレスカンファレンス(記者発表会)を行います。
そこでは記者に対し、展示車両や製品の見どころがアピールするわけですが、登壇した玉木社長はスピーチの冒頭から「販売店のスタッフのみなさまが日々、お客様と向き合い、ハーレーダビッドソンとともにあるライフスタイルの楽しさを自ら体現し、発信してくださっているからこそです」と説明。
これには、正規ディーラーとの関係性をより強固なものにしていくという強い意志が感じられました。
ハーレーダビッドソンジャパン玉木一史新社長にとって初となる記者発表会の様子、東京モーターサイクルショー2025。
新社長は物腰柔らかく誠実
HDJは2024年12月20日、同社の新たなマネージングダイレクターとして玉木一史氏が2025年1月1日付で就任することを発表しました。
2020年12月14日より同社を率いてきた野田一夫氏(2024年12月31日退任)の後任として、新たにリーダーシップをとっていくのはどんな人物なのだろうか。新体制に注目するのは、2輪関係者だけではありませんでした。
玉木氏のHDJ代表就任が報じられると、専門誌『ウィズハーレー』の編集長を務める筆者は、すぐに4輪メディア関係者の知り合いに「どんな人なのか!?」と聞いてみました。
というのも、玉木氏は日産自動車に20年間以上在籍し、国内だけでなくアメリカやインドネシアなどで複数の役職を経験した経歴を持ち、2022年9月からはマセラティジャパンの取締役として日本市場を担当してきたなど、4輪業界で豊富な経験を持つ人物だからです。
そんな玉木氏を知る人物が口を揃えて言うのが「物腰柔らかく、誠実な人」といった言葉。新社長のことを知りたくて、今年に入ってからはHDJ関係者はもちろん、販売店スタッフなどにも聞き込みを続けました。ディーラーのイベントに参加し、店舗のスタッフをはじめユーザーとも交流するなど、すでに活動をスタートしていることがわかりました。
新社長として玉木氏がまず取り組んでいるのは、正規ディーラーとの関係性をより強固なものにしようとしている、ということがだんだんと見えてきたのです。
そこへきての今回、東京モーターサイクルショーでのプレスカンファレンス。冒頭からの「販売店のおかげです」という言葉は、正規ディーラーで働く人たちにとって、胸に刺さるものだったのではないでしょうか。
イベントでの交流戦略
登壇後に玉木氏とお話しすると、評判通りに物腰が柔らかく、記者として質問を投げかける筆者に誠実に対応してくれました。
快く取材に応じてくれた玉木一史氏(ハーレーダビッドソンジャパン代表)
方針としては、今年もハーレーダビッドソンはファンとの交流を大切にしていくとのこと。世界の中でも稀有な“ハーレー大国”と玉木氏が言うとおり、熱烈な支持者が多く存在するここ日本。最大級のイベントとして定着しているのが、今年で24回目を迎える『BLUE SKY HEAVEN(ブルースカイヘブン)』(5月10日/11日、横浜市山下ふ頭特設会場)で、1万人を超える来場者が見込まれます。
2024年から都市型開催となったハーレー最大級のイベント「ブルースカイヘブン」。
都市型開催となったことで、2024年は交通公共機関を利用して参加した人が過去最高に。モーターサイクルだけでなく、音楽フェスとしての一面持ち、2025年もm-flo/横山剣(CRAZY KEN BAND)/DJ HASEBE/kojikoji/Marty Friedman/MINMI/おとぼけビ〜バ〜/JOHNNY PANDORAら豪華アーティストが集結。
ハーレーのミーティングといえばグループライドのイメージが強いのですが、ソロの若者たちも増加傾向にあるとのことです。
また、地方版ブルースカイヘブンである『BLUE SKY MEETING』も北九州(4月19日)を皮切りに全国でスタート。きっとみなさんも、イベントなどに積極的に参加する玉木新社長を見かける機会があるはず。
東京モーターサイクルショーでも、気さくに記念撮影などに応じていました。筆者も役得としか言いようがありません。一緒に写真を撮っていただきましたので、トップ画面にして自慢しておきます(笑)。
ファン垂涎のCVOを跨りチェック!!
さて、ステージ上に展示してあるCVO3機種の撮影を壇上に上がって行うことが許されました。本来はお触り&跨り厳禁の最高峰モデルたち。モデルとしても活躍するクールビューティー・ハーレー女子の虹(こう)ちゃんが、排気量1977ccのVツインエンジン搭載車たちを次々に跨って、足つき性やライディングポジションをチェックしました。その模様は、ぜひ動画でご覧ください。
クールビューティー虹(こう)ちゃんがモーターサイクルショーステージ上のハーレー最高峰モデルに次々またがっていく動画はこちら!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ハーレーダビッドソン)
実績豊富なディーラーによる絶妙なバランス感覚 全国のハーレーダビッドソンジャパン販売網がカスタムの腕とセンスを競うコンテスト『バトルオブザキングス』にて2年連続で日本一になった実績を持つワタナベモータ[…]
「パンヘッドのチョッパーに乗りたい」理想像を具現化 目の肥えたファンが集まるカスタムショーに大きなブースを構え、絶え間なくハイレベルな作品を発表し続ける遠藤自動車サービス。その確かな技術力/信頼性の高[…]
X500購入後、即サーキットへ! X500を購入して、初めて乗る場所に選んだのは筑波サーキット。目一杯、駆け抜けた! ストレートでスロットルを全開にし、はばかることなくパラレルツインが限界を迎えるまで[…]
コラボイベントの事前告知はSNS 「ウィズハーレー誌とのコラボ企画! イベントの模様は誌面にて掲載されます!!」 イベント開催が決定後、すぐにハーレーダビッドソン川口、そして関連店舗のSNSやホームペ[…]
元気溌剌350か、上質感ある500か!! ウィズハーレー編集部では2023年の秋、X350の日本市場導入が発表されたのと同時に購入を決意。ハーレーダビッドソン川口にて予約を入れた。 「Vツインではない[…]
最新の関連記事(モーターサイクルショー/モーターショー)
「いくっしょ、モビショー! 」を合言葉に、未来へのワクワクを体験 ジャパンモビリティショー2025で掲げられているのは、「ワクワクする未来を、探しに行こう! 」というコンセプト。「みんなが[…]
モトラのデザインエッセンスが令和に登場 バブルが弾ける前、空前のオートバイブームが訪れた1980年代には現在では思いもよらぬほど多種多様なモデルが生まれた。ホンダからは、トールボーイデザインの新しいコ[…]
1971年の東京モーターショーに突如出現した750cc2スト並列4気筒、YZR500の4気筒マシン・デビュー2年前! いまでもファンの間で幻のドリームマシンとして語り継がれるヤマハGL750。その衝撃[…]
スズキは、昨年のEICMAで世界初公開、大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーで日本でも公開した新型モデル「DR-Z4S」および「DR-Z4SM」を見て、触って、跨ることができるイベント「スズキ モ[…]
取り扱いが始まった4輪用ブレンボを装着したロードスターと2輪用ブレンボを装着したMC Gemma GPZ900R カスタムの提案として、ブレンボ/アクラポビッチ/モートーンは最大面積での展示 アクラポ[…]
人気記事ランキング(全体)
エンジン積み替えで規制対応!? なら水冷縦型しかないっ! 2023年末にタイで、続く年明け以降にはベトナムやフィリピンでも発表された、ヤマハの新型モデル「PG-1」。日本にも一部で並行輸入されたりした[…]
7月上旬発売:ヒョースン「GV125Xロードスター」 ヒョースンモーター・ジャパンから、原付二種クラスに新型クルーザー「GV125Xロードスター」が投入される。発売は2025年7月上旬から日本国内向け[…]
青春名車録「元祖中型限定」(昭和51年) CB400FOUR(CB400フォア)は、CB350フォアをベースとしたリニューアルバージョンとして1974年12月(昭和49年)に発売。クラス唯一のSOHC[…]
高評価の2気筒エンジンや電子制御はそのままにスタイリングを大胆チェンジ! スズキは、新世代ネオクラシックモデル「GSX-8T」および「GSX-8TT」を発表。2025年夏頃より、欧州、北米を中心に世界[…]
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
最新の投稿記事(全体)
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 男性の健康をサポートするために世界各地でライダーが集い、パレードランをしながら募金を呼びかけるチャリティイベント、DGR(The Distinguished[…]
1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」使用レビュー ワークマンの「ペルチェベストPRO2」を猛暑日で徹底検証。最新モデルはペルチェデバイスの数が昨年モデルの3個から合計5個に増加し、バッテリーもコ[…]
2022年モデル概要:赤フレームに白ボディが新鮮! 並列4気筒エンジンを搭載し、アグレッシブな「Sugomi」デザインと「エキサイティング&イージー」な走りがウリのZ900。KTRC(カワサキトラクシ[…]
当時を思わせながらも高次元のチューニング ◆TESTER/丸山 浩:ご存知ヤングマシンのメインテスター。ヨシムラの技術力がフルに注がれた空冷4発の完成度にホレボレ。「この味、若い子にも経験してほしい![…]
メッキのプロが開発したクロームメッキ専用品!! 鉄素材のさまざまな表面処理の中で光沢や質感、高級感のいずれにおいても秀でているのがクロームメッキだ。しかしながら近年では、メッキ工程で使用される六価クロ[…]
- 1
- 2