
ハーレー・ダビッドソンX500の黒いフューエルタンクに描かれたレインボーカラーは、国内のみならず海外でも絶大な人気を誇るKID KUSTOM PAINTによるものだ。アメリカの伝説的ピンストライパー SteveKafkaを師と仰ぎ、フライングアイボール(血走った眼に羽根が生えたアイコン)を描いたことでも知られるレジェンドVonDutchが晩年を過ごしたVon Dutch Busのレストアプロジェクトにも参加するほどの奇才が、X500に本物のピンストライプを授けてくれたぞ!!
●文:青木タカオ ●写真:大熊正治、宮下豊史 ●外部リンク:筑波サーキット、KID KUSTOM PAINT
X500に施した色鮮やかなレインボーカラー
雑誌&WEBで展開中のウィズハーレー編集部メンバーが「ウィズハーレーレーシング」としてサーキットで活動するとき、ボク(青木タカオ)が乗っているのが、パラレルツインエンジンを心臓部とするX500だ。
大排気量Vツインではないハーレーダビッドソンは、AMFの傘下だった70年代にも存在した。そして、アエルマッキ製の2ストロークエンジン搭載モデルたちが身にまとっていたのが、色鮮やかなレインボーカラーである。
ならば、そのグラフィックスをX500に施してみても面白いのではないか。なにしろボクはずっと憧れていて、愛車にはレインボータンクを備える1974年式のXLH1000も加わった。こちらについては改めて詳細をレポートするが、新旧レインボーカラーが並ぶ姿も、ぜひ次号以降でお見せしたい。
X500を入手した当初は、チーム員友人のデザイナー、ビューンデザインによる秀逸なステッカーチューンで再現していた。しかし月日が経ち、ニーグリップで擦れ、雨の中のレースを走るなどしているうちに、やはり剥がれが目立つようになってしまう。
そこでペイントを依頼したのが、冒頭でも紹介した人気ピンストライパーでボクの友人でもあるKIDさんだ。ついに完成し、2026年の今シーズンからはこの外装でサーキット走行を楽しむ。さらに、ネーム入りのゼッケンプレートも描いてくれたのだから、感涙せずにはいられない。ボクにとってはかけがえのない宝物となった。
カスタムポイントとしては、リヤまわりをカフェレーサー風のシートカウルへ丸ごと刷新。シートレールは、チーム員でハーレーダビッドソン高崎を運営するヤナセオート所属の抹茶いぬによってワンオフで制作されたものだ。
バックステップとスライダーはベビーフェイス製、アジャスター付きのレバーはスピードラ、マフラーはS&Sを選んだ。
そして、アクティブの汎用キットでハイスロ化し、前傾気味のライディングポジションをつくるためにノーマルハンドルを逆さに取り付けた。レースレギュレーション適合のために、アンダーカウルやキャッチタンクを装着。
ブレーキパッドをブレンボのセリエオロにグレードアップしただけで、あとは純正ノーマルのままだが、数カ月に一度のサーキット走行と、年2回のレース参戦を十分に楽しめるポテンシャルをX500が持つことは、2025年の昨シーズンですでに実証済みだ。
さぁ、心機一転。フューエルタンクに走るレインボーのラインを、思わず指先でなぞりたくなる。編集部ではX500/350の仲間を待っているぞ!!
ウィズハーレーレーシングの活動は、筑波サーキット2000で今年もスタート。昨年に続いてともにスポーツライディングを楽しでいく。
あざやかに流れるレインボーのラインを描いたのは、国内外に多くのファンを持つKID KUSTOM PAINT。過去、ブルースカイヘブン公式Tシャツのデザインを手がけるなど、その作品はシーンを彩り続けている。筆を走らせたこの燃料タンクもまた、特別なものとなった。
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