
カワサキモータースジャパンは、クラス唯一の4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「Ninja ZX-25R SE」にニューカラーを設定し、2025年モデルとして4月26日に発売すると発表した。2023年4月のマイナーチェンジで令和2年排出ガス規制に準拠し、サーキットモード対応のTFTメーターやLEDウインカーなどを採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
ラムエア加圧時は49psの4気筒エンジン、オートブリッパー付きクイックシフターも装備
カワサキのニンジャZX-25R SEは、2023年モデルで令和2年排出ガス規制に適合しながら、最高出力&最大トルクを向上し、液晶メーターやLEDウインカーを採用。今回はニューカラーを採用した2025年モデルが発表された。ラインナップは2024年モデルに引き続きSEのみとなる。
2021年9月10日にブランニュー発売されたニンジャZX-25Rシリーズは、2万rpmまで刻まれたタコメーターと超高回転サウンドでスポーツバイクファンを魅了。KTRC(カワサキトラクションコントロール)などクラスを超えた装備を持ち、上級モデルのSEはアップ/ダウン両対応のオートブリッパー付きKQS(カワサキクイックシフター ※STDはオプション設定)、USB電源ソケット、スモークウインドシールド、フレームスライダー、ホイールリムテープを標準装備していた。
2023年モデルからはSEのみのラインナップとなり、そのタイミングで新たに4.3インチTFTフルカラーメーターや前後LEDウインカーを採用。メーターにはスマートフォン接続機能があり、専用アプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」を使用することでスマホとの相互通信が可能だ。また、プリロード調整が可能なφ37mmSHOWA製SFF-BP倒立フロントフォークも採用している。
エンジンもマイナーチェンジ時に令和2年排出ガス規制に適合し、さらに最高出力を45ps/15500rpm→48ps/15500rpmにパワーアップ。さらに、最大トルクも2.1kg-m/13000rpm→2.2kg-m/12500rpmと、トルクアップしながら発生回転数が下げられた。圧縮比は11.5:1→12.5:1と高圧縮化されている。
このほかラジアルマウントモノブロックキャリパーや2モードから選択可能なパワーモード、KTRC(カワサキトラクションコントロール)など、クラスを超えた装備を誇る。
2025年モデルでは、KRTエディションが廃止され、ニューカラーとしてメタリックマットミステリアスグレー×メタリックフラットスパークブラックが登場。ラインナップはこの1色のみだ。価格は+2万2000円の99万2200円で、発売日は2025年4月26日だ。
KAWASAKI NINJA ZX-25R SE[2025 model]
KAWASAKI NINJA ZX-25R SE [2024 model]メタリックファントムシルバー×エボニー
KAWASAKI NINJA ZX-25R SE [2024 model]メタリックファントムシルバー×エボニー
KAWASAKI NINJA ZX-25R SE [2024 model]メタリックファントムシルバー×エボニー
車名 | Ninja ZX-25R SE |
型式 | 8BK-ZX250H |
全長×全幅×全高 | 1980×750×1110mm |
軸距 | 1380mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 785mm |
キャスター/トレール | 24.2°/99mm |
装備重量 | 184kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 249cc |
内径×行程 | 50.0×31.8mm |
圧縮比 | 12.5:1 |
最高出力 | 48ps/15500rpm(ラムエア加圧時49ps) |
最大トルク | 2.2kg-m/12500rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 15L |
WMTCモード燃費 | 18.7km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 110/70R17 |
タイヤサイズ後 | 150/60R17 |
ブレーキ前 | φ310mmディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+1ポットキャリパー |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 99万2200円 |
発売日 | 2025年4月26日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型軽二輪 [126〜250cc])
そもそも”アメリカン”バイクとは? 一般にクルーザーとも呼ぶが、車体の重心やシート高が低く、長い直線をゆったり走るのに適した設計のバイク。ハーレーダビッドソンなどのアメリカ車に代表されることから、アメ[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
2018 カワサキ ニンジャ250:電スロなしで全域をカバー/限界性能もアップ(ヤングマシン2018年1月号より) 伸び上がる! レッドゾーン以降もキッチリ回り、従来型より明確に高回転パワーがアップし[…]
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」は、2024年11月15日の発表時には11月27日発売とされたが、その後に諸事情で発売日を[…]
復活の軽二輪レトロは足着き性抜群、エンジンは大部分が専用設計だ 現在の国内メーカー軽二輪クラスでは唯一となるネオクラシック/レトロスタイルのモデルが待望の登場を果たした。 カワサキが以前ラインナップし[…]
最新の関連記事(新型軽二輪 [126〜250cc] | 新型スーパースポーツ)
可変バルブシステム搭載のエンジンや倒立フォークなど装備も豪華 ヤマハモーターインドネシアは、水冷単気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「R15(日本名;YZF-R15)」シリーズの2025年モデル[…]
個性際立つニューカラーの3色設定 4気筒のカワサキ・ニンジャZX-25Rに匹敵するスペックを持つ、クラス最高峰の2気筒スーパースポーツ「CBR250RR」がこのほどマイナーチェンジ。2017年の登場以[…]
欧州&北米で昨秋登場した新型YZF-R3の250cc版 ヤマハはインドネシアで新型「YZF-R25」を発表した。2024年10月に欧州&北米で登場した新型YZF-R3と同様のモデルチェンジ内容とした2[…]
2018 カワサキ ニンジャ250:電スロなしで全域をカバー/限界性能もアップ(ヤングマシン2018年1月号より) 伸び上がる! レッドゾーン以降もキッチリ回り、従来型より明確に高回転パワーがアップし[…]
1位:ヤマハが新フラッグシップ「YZF-R9」を正式発表 ヤマハは欧州と北米でYZF-R9を発表した。専用にセットアップされたサスペンションやブレンボ製キャリパーを標準装備。R6を上回る空力性能を有し[…]
人気記事ランキング(全体)
自分のミスではないアクシデントで運命を分ける空気圧! タイヤの空気圧は大事……わかっちゃいるけど、つい面倒でチェックが疎かになりがち。 しかし脅かすワケではないけれど、実は空気圧が適正に保たれていない[…]
1位:「モンキー125」で黄色いモンキー復活【欧州】 ホンダが欧州で、125ccモデル×3車種を発表。いずれも、日本で販売中のカラーリングを纏ったモンキー125、ダックス125、スーパーカブC125の[…]
1990年に撤廃された、国内販売車の排気量上限自主規制 大排気量ランキングの話を始める前に、少し歴史を遡ってみよう。日本では、1969年のホンダCB750Fourの登場を機に、当時の国産車の最大排気量[…]
整備部門に加えて塗装や磨き作業まで社内で行うエルオート。コンディションに応じた最善策で販売車両を製作できるのが最大の強み 数ある絶版車の中で頂点に君臨し続けているカワサキZシリーズ。人気車種ゆえ大物の[…]
オイルの匂いとコーヒーの香り。隠れ家へようこそ。 56designが4月12日に奈良県奈良市にオープンさせる「56design NARA」。以前から要望が多かったという、同社初となる関西圏の新店舗だ。[…]
最新の投稿記事(全体)
目指すはボンネビルの最高速度記録! 前回はエンジンブローで力尽きたが…… 2024年4月の名古屋モーターサイクルショーで初お披露目されたトリックスター「ZX-4ターボ」は、2024年11月に日本自動車[…]
249cc/26psのスポーティな油冷単気筒エンジンを搭載 スズキは、油冷シングルのフルカウルスポーツモデル「ジクサーSF250」にニューカラーを設定し、2025年モデルとして3月25日に発売する。マ[…]
250ccフルスケールで断トツの安さ! 低燃費やスズキ独自の油冷単気筒も魅力 スズキは、独自の油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪ネイキッドスポーツ「ジクサー250」にニューカラーを設定し、2025年モ[…]
レトロポップ感がたまらないカラーを再現 ヤマハのレトロポップさが魅力の原付一種スクーター「ビーノ」。かわいらしいスタイリングそのままに、1/12スケールプラモデルとしてアオシマから登場した。 これまで[…]
ラムエア加圧時は49psの4気筒エンジン、オートブリッパー付きクイックシフターも装備 カワサキのニンジャZX-25R SEは、2023年モデルで令和2年排出ガス規制に適合しながら、最高出力&最大トルク[…]
- 1
- 2