
ヤマハは欧州でXMAX 300/125、北米でXMAX(300)の新型モデルを発表した。モーターサイクル式のフロントサスペンションなど優れた素性を生かしながら、新たに電動スクリーンや新作インストゥルメントパネルを採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に
ヤマハは、2004年に欧州で誕生し、2017年より日本を含むアジア市場へ(250として)導入されたスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを欧州および北米で発表した。欧州ではXMAX300およびXMAX125、北米ではXMAX(300)がラインナップされているが、今回はそれぞれ共通の変更を受けている。
2023年のモデルチェンジで「X」モチーフのLEDヘッドライト&ポジションランプ、テールランプによる新スタイリングを採用し、ディテールの質感も向上したXMAXシリーズだが、今回は上位モデルのテックマックスに電動スクリーンと新型メーターパネルを新採用。メーターはこれまで縦並びでTFT&LCDを組み合わせていたが、新作は横2連配置としている。
XMAX 300 Tech MAX
2画面構成のメーターは、4.2インチカラーTFTインフォテイメントディスプレイ/3.2インチLCDスピードメーターという組み合わせで、従来と同様スマートフォン連携機能で無料のガーミン製ナビゲーションアプリなどをオンボード表示で使用することが可能だ。
このほか、各グレード共通でトラクションコントロールシステムがリファインされたほかマフラー変更などにより最新ユーロ5+排出ガス規制に適合。作動性に優れるモーターサイクル式のフロントサスペンション、USBタイプCソケットやスマートキーシステムといった利便性に優れる機能は変わらず継承した(北米仕様はUSB-Cを新採用としている)。欧州でラインナップされるテックマックス+(Tech MAX+)グレードには、グリップヒーターおよびシートヒーターも標準装備する。
XMAX 300 Tech MAX+
ベースグレードのXMAX300/XMAX125には4.3インチLCDメーターおよび手動で調整可能なスクリーンを装備。カラーリングはベースモデルとテックマックス/テックマックス+で異なるラインナップとされた。
欧州での販売価格は、イタリアでXMAX300=6599ユーロ、XMAX300テックマックス=7299ユーロ、XMAX300テックマックス+=7599ユーロ。そしてXMAX125=5499ユーロ、XMAX125テックマックス=6099ユーロ、TMAX125テックマックス+=6499ユーロとなっている。
ちなみに北米では300仕様かつテックマックス相当のみのワングレード展開。日本へ導入される際には250cc仕様になると思われるが、北米と同様のワングレード構成になる可能性が高そうだ。
YAMAHA XMAX 300 / Tech MAX / Tech MAX+[2025 EU model]
主要諸元■全長2180 全幅795 全高1410-1460 軸距1540 シート高795(各mm) 車重183kg■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 292cc 28ps/7250rpm 2.95kg-m/5750rpm 無段変速 燃料タンク容量13.2L■タイヤサイズF=120/70-15 R=140/70-14 ※諸元は欧州仕様XMAX 300テックマックス+
XMAX 300 Tech MAX+
XMAX 300
YAMAHA XMAX 125 / Tech MAX / Tech MAX+[2025 EU model]
主要諸元■全長2180 全幅795 全高1410-1460 軸距1570 シート高800(各mm) 車重167kg■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 125cc 12.2ps/8000rpm 1.14kg-m/6000rpm 無段変速 燃料タンク容量13.2L■タイヤサイズF=120/70-15 R=140/70-14 ※諸元は欧州仕様XMAX 125テックマックス+
XMAX 125 Tech MAX+
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型スクーター)
電子制御CVTにより街乗りもスポーティ走りも思いのまま! ヤマハは、インドネシアや日本に続いて新型スクーター「NMAX155」を欧州市場に投入する。これまでNMAX125のみラインナップ(一部地域では[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
LCDメーターがTFTにグレードアップ、外観も一新! リーニングマルチホイール=LMW採用の原付二種/軽二輪スクーターとして独自の地位を築いているヤマハの「トリシティ125」「トリシティ155」がマイ[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
世界初公開! 3タイプのEVバイクが未来の二輪車シーンを牽引する!? 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されている「ジャパンモビリティショー2025」。ヤマハのブースで[…]
欧州では価格未発表だが、北米では前年から200ドル増の9399ドルと発表 ヤマハは北米で新型「YZF-R7」を発表。欧州で発表された新型「R7」にモデルチェンジ内容は準じつつ、北米独自のカラーリングで[…]
2026モデルのモトクロッサーYZ450Fをベースに電動化 電動トライアルマシンの「TY-E」でFIMトライアル世界選手権EVクラスに参戦するなど、カーボンニュートラル達成に向けた取り組みにも積極的な[…]
スポーツライディングの登竜門へ、新たなる役割を得たR7が長足の進化 ミラノで開催中のEICMA 2025でヤマハの新型「YZF-R7(欧州名:R7)」が登場した。2026年から従来のワールドスーパース[…]
YZF-R9、ついに国内正式発表! ヤマハは、クロスプレーン3気筒(CP3)エンジンを搭載した新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内正式導入を発表し、2025年10月30日に発売。ファンが待ち望ん[…]
人気記事ランキング(全体)
空想をも現実化するリアルなライドフィーリング しげの秀一氏により1983年から1991年にかけて週刊少年マガジンで連載され、当時のオートバイブームの火付け役となった伝説の漫画「バリバリ伝説」。そこで描[…]
点火トラブルって多いよね 昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その[…]
長距離や寒冷地ツーリングで感じる“防寒装備の限界” 真冬のツーリングでは、重ね着をしても上半身の冷えは避けにくい。特に風を受ける胸や腹部は冷えやすく、体幹が冷えることで集中力や操作精度が低下する。グリ[…]
背中が出にくい設計とストレッチ素材で快適性を確保 このインナーのポイントは、ハーフジップ/長めの着丈/背面ストレッチ素材」という3点だ。防風性能に特化した前面と、可動性を損なわない背面ストレッチにより[…]
薄くても温かい、保温性に優れる設計 GK-847は、ポリエステル素材をベースとしたサーマル構造を採用しており、薄手ながらも高い保温性を実現している。厚手のウインターグローブの下に装着しても動きが妨げら[…]
最新の投稿記事(全体)
QJ LOVER Kayo が感じた ”リアルなQJ MOTORの魅力” を 毎月ここから発信していきます。 —— Let’s MOTOR Talk ! —— モデル・通訳として活動している時任カヨが[…]
空冷エンジンのノウハウを結集【カワサキ GPz1100[ZX1100A]】 航空機技術から生まれたハーフカウルとレース譲りのユニトラックサスを装備。デジタルフューエルインジェクション効果を高めるために[…]
月内発売:SHOEI 「GT-Air 3 AGILITY」 優れた空力特性とインナーバイザーを兼ね備えたSHOEIのフルフェイスヘルメット「GT-Air3(ジーティーエア スリー)」に、新たなグラフィ[…]
白バイ隊員の主な装備 オートバイが好きな方であれば一度は、白バイの装備や白バイ隊員の制服ってどうなっているんだろうって思ったことがあるのではないかと思います。私も警察官になる前は興味津々で、走っている[…]
11/1発売:カワサキ カワサキ ニンジャH2 SX SE カワサキの最高峰スポーツツアラー「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルが、11月1日に発売された。スーパーチャージャー搭載のバランス[…]
- 1
- 2











































































