
ホンダは、2023年11月に国内向け仕様の予告をしていたクラシックスタイルの単気筒モデル「GB350C」を正式発表した。車体色はプコブルーとガンメタルブラックメタリックの2本立て。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
燃料タンクも新作! サスペンションカバーやディープフェンダーも特徴
ホンダは、昨年11月に車両の姿を公開し、後日国内で発売予定としていた新型モデル「GB350C」をついに正式発表した。開発コンセプトは「The Standard Classical Motorcycle」で、スタイリングはロー&ワイドを強調。フロントフォークにカバーを追加し、ヘッドライトカバー、分割タイプのシート、水平基調のマフラーなどを採用している。
車体色は、これまでに公開されていた画像などの通り、重厚感と高級感を表現したという「ガンメタルブラックメタリック」と親しみやすい「プコブルー」の2色を採用した。
Honda GB350C
GB350Cの“C”はクラシックを意味すると言われ、スタイリングはその名の通りGB350シリーズ中で最もクラシカルなものになっている。2024年3月の大阪/東京モーターサイクルショーでは、エンジン本体とメインフレーム、ホイール、ブレーキコンポーネントがGB350と同じものであることが明かされた。
一方で外観デザインに関わる部分はほぼ新作とされ、スチール製の前後ディープフェンダー、サイドカバー、さらには燃料タンクまで専用設計。タンデムグリップや前後に約5cm長くなったシート、ヘッドライトケースと装飾リング、メーターのパネルデザインとメッキリング、テールランプのマウント位置関係までGB350Cのための専用品だ。
マフラーはエキゾーストパイプまでがGB350と同一で、サイレンサーをコンパクト化しながら水平近くにマウント。出力特性を維持しながら音質を変えてあるという。
価格はスタンダードモデルのGB350からプラス10万7800円の66万8800円、発売は2024年10月10日だ。
Honda GB350C[2024 model]
Honda GB350C[2024 model]ガンメタルブラックメタリック
Honda GB350C[2024 model]ガンメタルブラックメタリック
Honda GB350C[2024 model]プコブルー
Honda GB350C[2024 model]プコブルー
通称名 | GB350 C |
車名・型式 | ホンダ・8BL-NC64 |
全長×全幅×全高 | 2205×790×1105mm |
軸距 | 1440mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 800mm |
装備重量 | 186kg |
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ |
総排気量 | 348cc |
内径×行程 | 70.0×90.5mm |
圧縮比 | 9.5:1 |
最高出力 | 20ps/5500rpm |
最大トルク | 3.0kg-m/3000rpm |
変速機 | 常時噛合式5段リターン |
燃料タンク容量 | 15L |
WMTCモード燃費 | 38.6km/L |
タイヤサイズ前 | 100/90-19 |
タイヤサイズ後 | 130/70-18 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 66万8800円 |
車体色 | 黒、薄青 |
発売日 | 2024年10月10日 |
GB350C のディテール解説
以下のディーテル写真は2024年3月15日に大阪モーターサイクルショーで初お披露目された参考出品車両。ライディングポジションやディテールなども実車で撮影しているのでぜひご参考に。
ライトケースにはメッキリングとメッキカバー。フォークカバーとヘッドライトステーが一体化している。
メーターはシリーズ共通か。ハンドルクラウンはシルバー仕上げで、ハンドルバーはメッキ仕様だ。
燃料タンクは専用品で、後端が盛り上がっているスタンダードに比べて上面が後ろに向かってなだらかに落ちていく。ニーパッドの設置もツーリングでの疲労を低減してくれそうだ。
前後分割式となったシートは座面スペースもスタンダードより前後に長く、インド仕様のハイネスCB350(GB350標準モデルに相当)に近い構成のようだ。
ライディングポジションはスタンダードGB350に近いアップライトなもので、リラックスした走りが期待できそう。足着きは抜群とは言えない。【身長170cm/体重70kg】
バランサー搭載で低振動かつ鼓動感だけをピュアに抽出したような特性の空冷単気筒エンジン。FIカバーにメッキが施されている。
ストライドの長い加速感が特徴的なロングストローク設定だが、一方で高速道路での長時間の全開走行でも全く熱ダレしないタフさを併せ持つ。
サイドカバーも専用品。エンブレムは車名を中心としたデザインが施されたものだ。
ディープフェンダーを採用し、長めの大型ステーで保持。ホイールやブレーキの構成はスタンダードに準ずる模様。
長いステーで保持されるリヤフェンダーも深いタイプ。タンデムグリップの形状も専用だ。マフラーは後端が絞られたロングタイプで、水平に近い取り回しとされる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
ホンダCBR600RR(2020) サーキット試乗レビュー 戦闘力と乗りやすさの最適バランスがここに 最後のモデルチェンジから7年ぶり! ホンダCBR600RRも控えめながらウイングレットを装備し、電[…]
トランクレス仕様が廃止された「ツアー」のみのラインナップに 1975年に初代ゴールドウイングGL100が誕生してから40年以上が経ち、2018年のフルモデルチェンジではフロントにダブルウィッシュボーン[…]
最後の250cc4気筒レプリカは、扱いやすい動力性能とハンドリング追求で究極を目指した! ホンダが1960年代に世界GPを制覇した原動力はマルチシリンダー(多気筒化)。125cc5気筒や250ccの6[…]
ホンダCB400スーパーフォア試乗レビュー 姿は変わらずとも進化を続けた直4ネイキッド 教習車として多くのライダーを路上に送り出してきたエントリーモデルであるのと同時に、普通二輪免許で手にできるフラッ[…]
1948年の本田技研工業設立から77年で達成 1948年に創業したホンダは、「技術で多くの人々の生活をより便利にしたい」というブレないコンセプトで多くの国や地域のユーザーニーズに合った製品やサービスを[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
※価格や発売時期は独自の情報に基づく本紙予想です。販売店へのお問い合わせはご遠慮ください。 ターゲットはZ900RS。プライスも真っ向勝負?! 5年前に「CB-Fコンセプト」を目にした時の歓喜は忘れら[…]
◆今回のPRO解説者:以前にはネオクラ車の解説記事もお願いしたバイクデザインのプロフェッショナル。1980年代前半に某社に入社したベテランで、オンロード系をメインに排気量の大小を問わずさまざまな機種を[…]
“Neo Retro”ロードスポーツ:2016年モデル 発売は2016年4月15日。現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロ[…]
ネオクラシックながら”新しさ”で対抗 ヘリテージやネオクラシックと呼ばれるカテゴリーで、登場以来絶対的な人気を誇るカワサキのZ900RSシリーズ。現代スポーツネイキッドをベースに、名車Z1を絶妙にアレ[…]
随所に漂うエフっぽさ。軽さにも驚く! 思い起こせばCB-Fコンセプトから5年。本当に待ってました(笑)。実車を見て、まず思ったのは、さまざまなところにエフっぽさがあるということ。カラーを見て思わず「お[…]
人気記事ランキング(全体)
ネットで注文できる1サイズ&1プライスガレージ。完成状態で運搬されてクレーンで据え置きされる サンデーメカニックなら誰もが知る工具ショップ・アストロプロダクツのホームページ上に「BIKE小屋」という商[…]
昔の日本で大型輸入車に乗れるのは非常に限られた人だけ 現在の日本では様々な輸入車が当たり前のように走っているけど、昔は世界で1番厳しいとされた認証型式の取得や車検制度という高い壁があり、日本を走る外車[…]
バイク同様に開放感を楽しめるオープンカー、屋根を開けた状態での雨対策はどうなっている? ごく一部の特別なモデルやカスタムされたマシンを除くと、バイクは雨の中を走ったからといってトラブルが起きないように[…]
最新ペルチェ素子搭載の冷暖両用ベスト ライダーの体温管理に革命をもたらすかもしれない画期的な新商品が、おたふく手袋が手がけるBODY TOUGHNESSブランドから登場。それが、「BT アビリティ ペ[…]
※写真はMotoAmerica Mission King of the Baggers ハーレーダビッドソン「ロードグライド」のワンメイクレース! ツーリング装備をサイドバッグに絞った仕様の“バガー”[…]
最新の投稿記事(全体)
チャンピオンマシンからダイレクトにフィードバック トプラック・ラズガットリオグルの手により2024年のスーパーバイク世界選手権でチャンピオンを獲得したマシン、それがBMWモトラッド「M1000RR」だ[…]
KTMは、数か月にわたる献身的な努力と戦略的な計画の結果、KTM AGは長年のパートナーであるBajaj社との関係を拡大し、主要投資家としてBajaj社を迎えることができたと発表した。 KTM AG […]
コスパモンスター、それだけだと思っていたら これまでなかなか試乗する機会のなかった(筆者がたまたま試乗機会に恵まれなかった)スズキの軽二輪スタンダードモデル「ジクサー150」に乗ることができたのでイン[…]
660ccの3気筒エンジンを搭載するトライアンフ「デイトナ660」 イギリスのバイクメーカー・トライアンフから新型車「デイトナ660」が発表された際、クルマ好きの中でも話題となったことをご存知でしょう[…]
ヤングマシン電子版2025年7月号 [特集] バイク界の近未来を斬る! The Times They Are A-Changin’時代を変えるべく、さまざまなテクノロジーや新モデルが発表されています。[…]
- 1
- 2