アライヘルメットは、最高峰フルフェイスヘルメット『RX-7』に、新たなグラフィックモデル『RX-7X TSUBASA(ツバサ)』を発売する。販売開始は’24年2月中旬が予定されている。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:アライヘルメット
日本伝統の絵柄と文化を表現したクール・ジャパンなニューグラフィック
このたび加わるニューグラフィックは、日本古来の浮世絵をイメージとした和風テイストだ。モチーフとなっているのは、鶴、太陽、月、桜、すすきなどの花鳥風月で、頭頂部には縁起がいいとされる吉祥文様のひとつ『紗綾形(さやがた)』をあしらっている。これは『卍(まんじ)』をつなぎ合わせた図柄で、不断長久(絶えず長く続くこと)の象徴として、長寿、円満、繁栄を意味するものだ。
モチーフである太陽と月、そして鶴は悠久の時を、桜とすすきは移ろう季節の刹那を表す。花は散るからこそ美しいというが、しかし永く在り続けてほしいという叶わぬ願いを抱くのが人の業でもあり、つまるところすべての生命体が持っている宿命でもある。そしてそれは、あらゆるライダーの幸あるバイクライフが長く続いてほしいというアライヘルメットの企業理念そのものでもあるのだ。
ご存知のとおり『RX-7X』は、アライのフラッグシップフルフェイスヘルメットで、その優れた安全性と快適性からMotoGPライダーも愛用するレーシングモデルでもある。軽量かつ高強度の繊維素材『PB-SNC2』を帽体とする。またアライ製品すべてに共通する特徴として、独自の“かわす性能”を実現するために曲率をR75以内に抑えた形状と、空力特性やベンチレーション効率を高めるディフューザーなどの突起物は転倒の衝撃で外れる構造となっているのも特徴だ。
快適性に大きく貢献しているのは効率を高めたベンチレーションシステムだ。『ディフューザー Type12』、『ICダクト5』、『エアーチャンネル』、『インナーサイドダクト』、『NEノズル』、『マウスシャッター』などを組み合わせ、外部から取り込んだフレッシュエアを、ヘルメット内部で循環させてから排気する。真夏の高温下、スポーツライディングによる体温上昇でもヘルメット内部を快適な状態に保ってくれる。また、『エアロフィン』は高速走行時の乱気流の発生を抑制し、とくに高速走行時における頭部の安定性を向上。これは疲労軽減にも貢献する。
広くクリアな視界を確保した『VAS-V MVシールド』は、もちろん防曇効果に優れるピンロックシールドに対応。このシールドは、衝撃を受けた際に開放することを防ぐ『VAS-Vロック』で固定されるほか、シールドとヘルメットの密着性を高める効果も持ち合わせる。これにより走行時の静粛性も高混ている。内装システムな抗菌仕様で着脱可能、微妙なサイズ調整を可能とするアジャスタブルシステムも採用する。
Arai RX-7X TSUBASA
●価格:7万2600円 ●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62(cm) ●色:白×黒×赤 ●規格:SNELL、JIS ●帽体:PB-SNC2 ●内装:ハイフィッティング・アジャスタブルFCS内装(抗菌・消臭・防汚内装/オプションにて調節可能) ●シールドVAS-V MV〈クリアー〉標準装備 ●2024年2月中旬発売予定
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