
フロントブレーキのレバー位置を、握りやすい近い位置にするライダーが多い。とくに手の小さい女性ライダーは指が届きにくいので、遠いレバー位置だとチカラが入らないと思いがちだ。ところが握りやすい近い位置だとチカラも入りにくく、細かいブレーキ入力がしにくいのだ。
●記事提供: ライドハイ編集部
握りやすいと思う状態のほうがチカラが入らない
体力測定で握力計を握ったことがあると思う。これもレバー位置が遠くてチカラが入りにくいと感じたはず。
ところが握りやすく感じる近さにセットすると、実は強く握れず測定値も低く出てしまうのをご存じだろうか。
具体的には第一関節が曲がって第二関節がまだ浅く曲がっている状態、指先が届いて90度曲がっている程度が、入力を最も強めることのできる位置なのだ。
感覚的には第二関節も90度曲がった状態、つまり握りやすい角度のほうがチカラが入ると思いがちだが、この先入観の呪縛から抜け出すことが、ブレーキをリスクなく安全に操作するひとつのコツでもある。
レバー位置が近いとブレーキ入力の微調整も効きにくい
これを実感できるのが、レバーを誰かにリリース側へ軽く引っ張ってもらい、その状態でレバー入力してみるチェック方法。 こうすれば、関節がどれくらい曲がった状態がブレーキを入力しやすいのか、実感できる。
また、レバーの位置が遠いほうが入力の微調整がしやすいのも、驚くほど明確にわかるはず。入力、つまりブレーキをかけるときはもちろん、リリースの緩める操作もデリケートさがまるで違ってくる。
この確認を実感しているのとしていないのでは、ブレーキ操作への自信が大きく変わる。忘れないうちにレバーのアジャスターで調整しながら試されるよう、強くお奨めしておく。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ビギナー/初心者)
67年前に独自の車体構成で誕生したスーパーカブ 今から67年前の1958年に誕生したスーパーカブC100は、ホンダ創業者の本田宗一郎氏と専務の藤澤武夫氏が先頭に立って、欧州への視察などを通じて新機軸の[…]
振動の低減って言われるけど、何の振動? ハンドルバーの端っこに付いていいて、黒く塗られていたりメッキ処理がされていたりする部品がある。主に鉄でできている錘(おもり)で、その名もハンドルバーウエイト。4[…]
エンジンみたいな気持ちよさはないでしょう? って、確かに違う乗り物だけど…… 2023年にホンダが同社初のパーソナル向け電動バイク「EM1 e:」を発売し、2024年にはカワサキが国産初のスポーツタイ[…]
出力調整を極限まで最適化&他技術との連携で相乗効果 キャブやFIスロットルボディの吸気量を決めるバタフライの開閉をワイヤーで繋がったスロットルグリップで人間が直接調整していたのが旧来の方式。これに対し[…]
第一世代登場は20年も前! まず最初に言っておこう。”喰わず嫌いしていると時代に取り残されてしまうぞ。いずれほとんど自動クラッチに置き換わっても不思議ではないのだ”と。なぜそこまで断言できるかというと[…]
最新の関連記事(ライドハイ)
マイノリティ好きにはたまらない2スト250で3気筒、走りに刺激はなかったけれど海外でもファンが少なくなかった! カワサキが世界進出の勝負球として、500ccで2ストローク3気筒のマッハIIIをリリース[…]
Zを知り尽くしたエンジニアならではの勘ドコロを押えた絶品設計! 1989年のゼファー(400)が巻き起こしたネイキッド・ブーム。 カワサキはこの勢いをビッグバイクでもと、1990年にゼファー750と1[…]
ヤマハ・ハンドリングの真骨頂、パイプ構成では得られないデルタ形状アルミ鋼板フレーム! 1980年に2スト復活を世界にアピールしたヤマハRZ250の衝撃的なデビューに続き、1983年にはRZ250Rで可[…]
RZ250を上回る新テクノロジー満載! 1979年にホンダがリリースした、まさかの2ストローク50ccスポーツのMB50(広告なでの名称はMB-5)。 250ccやビッグバイクのスケールダウン・デザイ[…]
ヤマハ・ハンドリングのこだわりを400レプリカ路線へ融合! 1980年にRZ250をリリース、レプリカの時代に先鞭をつけたヤマハも、4ストのスポーツバイクXJ400系ではツーリングユースを前提とした、[…]
人気記事ランキング(全体)
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
伝統の「火の玉/玉虫」系統 Z900RSのアイコンとも言える、Z1/Z2(900 SUPER 4 / 750RS)をオマージュしたキャンディ系カラーリングの系統だ。 キャンディトーンブラウン×キャン[…]
ヤマハの社内2stファンが復活させたかったあの熱きキレの鋭さ! 「ナイフのにおい」R1-Z の広告キャッチは、ヤマハでは例のない危うさを漂わせていた。 しかし、このキャッチこそR1-Zの発想というかコ[…]
高機能なウィンタージャケットを手に! 今だけ34%OFF コミネの「JK-603」は、どんなバイクにも合わせやすいシンプルなデザインのショート丈ウィンタージャケットである。 見た目の汎用性の高さに加え[…]
電子制御CVTがもたらすワンランク上の加速性能 ヤマハ軽二輪スクーターのNMAX155は、ʼ25年型で大幅進化。パワーユニットの熟成、リヤのストローク5mm延長を含む前後サスペンションのセッティング最[…]
最新の投稿記事(全体)
カード型デバイスで情報資産を瞬時に構築する! Notta Memoは、AI議事録サービスで知られるNottaがハードウェア市場に参入して開発した新デバイスだ。その最大の魅力は、名刺入れサイズを謳う薄型[…]
ヤングマシン電子版2026年1月号[Vol.638] 【特集】◆電動セロー!?で旅に出よう 漫画/アニメ『終末ツーリング』 ◆岡崎静夏のいつもバイクで! Honda CUV e:◆Honda CB10[…]
フィジカルの土台作りから本気の肉体改造まで ホームフィットネス製品を展開し、日本においてトップクラスのEC販売実績を誇るステディジャパン株式会社(STEADY)が、年末を達成感で締めくくり、「なりたい[…]
ツーリング中の悩みを解消する360度回転 スマホをナビとして使用する際、最も重要なのは「見やすさ」だ。直射日光の当たり方や、ライダーの視線、バイクのメーターやインジケーターとの干渉など、走行状況によっ[…]
原動機研究部が原付通学環境整備のため講習会を開催 2025年7月13日(日)、静岡県伊豆市修善寺虹の郷において、地域クラブ「原動機研究部」(略称:原研)主催による「高校生対象 原付バイク安全運転講習会[…]
- 1
- 2









































