最強2気筒ニーゴー! ホンダ 新型CBR250RR車両解説【3代目にてトラコン装備!!】

ホンダの最強2気筒ニーゴーであるCBR250RRが令和2年度排出ガス規制に適合、型式名も「2BK-MC51」から新規制対応型を示す「8BK-~」へと進化。さらなる戦闘力アップを目指し、トラクションコントロールやSFF-BPフォークなど新たな武器を手に入れた。本記事では、この新たなるCBR250RRの車体について特に解説する。


●まとめ:ヤングマシン編集部(宮田健一) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:ホンダモーターサイクルジャパン

’23 ホンダ CBR250RR 概要

’17の初代、’20の2代目に続く3代目として’23でマイナーチェンジ。ユーロ5に相当する令和2年度排出ガス規制に適合し、型式名の先頭にはそれを意味する「8BK」が付与されている。エンジンはピストンリング/シリンダーヘッド/カムシャフト/吸気ポートなど細部を見直し、最高出力を1ps向上させた42psとした。

【’23 HONDA CBR250RR】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 42ps/13500rpm 2.5kg-m/10750rpm ■車重168kg シート高790mm 14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色:白 赤 ●価格:86万9000円/90万7500円(赤)

【カラーバリエーション】グランプリレッド(90万7500円) マットバリスティックブラックメタリック(86万9000円) パールグレアホワイト(86万9000円)

【ライディングポジション】セパレートハンドルがスポーツ向けのポジションを生みつつ、前傾姿勢は割と緩め。サイドカバーの切り落としが身長の低い人の足着きに貢献しそうだ。その足着きは両かかとがほぼ接地し、シート高が790mmある250のスポーツバイクとしてはかなりいい。[身長168cm/体重61kg]

’23 ホンダCBR250RR エンジン

【2気筒の限界を目指す】初代38ps→2代目41ps→3代目42psと、着実な熟成を重ねる並列2気筒。4気筒のライバルZX-25Rも’23でパワーアップ。

’23 ホンダCBR250RR 足まわり

【SFF-BPサスペンションを採用】フロントサスペンションがSFF-BPサスペンションにグレードアップされ、より優れた路面追従性を獲得。残念ながら調整機構はなし。

フロントにはφ310mmフローティングシングルディスク、リヤにはφ240mmディスクのABSブレーキを採用する。

【ギアレシオも見直し】スプロケット変更で2次減速比は2.928→3.000とショートに。各ギアのレシオは1〜4速がショート、5〜6速はロングに。

’23 ホンダCBR250RR 主要装備

【トラクションコントロール表示が追加】250RR専用の異形反転液晶メーターには、右上部にトラクションコントロール(HSTC)のモードインジケーターが追加された。

【トラクションコントロールをゲット】新装備となるトラクションコントロール(HSTC)とハザードランプに合わせて左ハンドルにスイッチが追加された。トラクションコントロールは3段階+オフだ。

【空力性能のさらなる追及で、よりシャープな姿に】アッパーカウルはレイヤード構造となり、エッジの効いたよりシャープなスタイリングを獲得。ウイングレット状の機能も与えられた。

タンク上面のカバーも形状変更。前方がフラットになり、思い切り伏せた状態でアゴが収まりやすくなりそうだ。

【マフラーにはスリットが追加】右2本出しスタイルを踏襲するマフラーは、サイレンサーエンドの四隅にスリットを新設してデザイン性を向上。相変わらず歯切れのいい力強いパルス音を響かせる。

カウルはLEDヘッドランプ下のアゴ部分などの形状を変更。新設定のハザードランプにはエマージェンシーストップシグナルも採用された。

【クイックシフターは別売】双方向対応のクイックシフターは引き続き別売の純正オプションとして設定。定価は税込み2万5300円(工賃別)だ。

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