ハーレー特有のエンジン鼓動やフィーリング。心地よさもあればそれが疲れの原因となる場合も。特に低速時のアクセルのオフ時に発生する、想像よりも大きいエンジンブレーキの衝撃。これを緩和できるパーツ「ダイノマン スムースバルブ」を紹介します。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(Miyasino) ●外部リンク:ダイノマン
低速のギクシャク感が軽減。ライディングがスムースになる快適カスタム
3000rpm以下の低回転からスロットルを少しひねるだけで、ガツンと最大トルクを味わえる。そしてハーレー製Vツインエンジン独特の、身体を前にどんどんと押し出してくる加速感。ハーレーオーナーになって初めて知った、国産バイクとは大きく違う特徴です。逆に減速しようとスロットルを閉じると、今度は肩をドーンと押し戻されるような強力なエンジンブレーキ。アクセルのオンオフだけでしっかりと加速/減速ができ、ワインディングを楽しめます。
しかしそれは、国産のスポーツバイクを乗り継いできた身としてはなかなか乗りにくい点でもあります。スロットルオフ時のエンジンブレーキが強力すぎて、それにバイクと体の動きが連動しギクシャク。もう少しエンジンブレーキを和らげられれば…。
以前筑波サーキットにホンダVTRで通っていた時も、同じような悩みを抱え解決した経験があります。その時はシフトダウン時の大きなエンブレを弱くするカスタムパーツを装着。結果、車体がギクシャクすることなく前後ブレーキ操作に集中し、スポーツライディングを楽しめました。
そこでスポーツスター用にも同じような製品がないかと探したところ、発見したのが「ダイノマン スムースバルブ」。このパーツによって、”クランクの内圧を抜く”ことで同じような効果が期待できます。
激しく動くエンジン内部のクランク。それが収まるクランケース内には、オイルだけではなく空気も含まれています。ピストンの上下でケース内の空気は圧縮され、クランク回転の抵抗となります。スロットルを開けた時はパワー感を落とす抵抗となり、逆にスロットルを閉じた時は、強力なエンジンブレーキとなります。
このスムースバルブをエアクリーナー内部のブローバイガスを放出するボルトと交換することで、外気を吸い込むことなくその内圧のみを落とします。なぜ内から外への一方向なのか。それはスムースバルブ内に仕込まれたワンウェイバルブの効果です。クランクケース内の不要な圧力のみワンウェイバルブでエアクリーナー側に排出し、不要な外気を取り込まない仕組みになっているのです。
スポーツスターの初めてのカスタム。結果、予想通りの効果を上げ、大満足です。バルブの容量も適度に設定されているので、エンジンブレーキがまったくなくなる、という恐ろしいことにはならないのでご安心を。エンブレ時は前から軟らかく身体を受け止めるような、マイルドな感じになります。クランクケース内の抵抗が少なくなるので、吹け上がりも良くなり、加速感も増します。製品の名前の通り、バイクの動きがスムースになるカスタムパーツだと言えます。
今回装着したカスタムパーツ
他カスタムエアクリーナー用もラインナップ
交換はこんな感じです
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