
ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。ここではハーレー専門誌『ウィズハーレー』が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回はオールドハーレー全般を得意とする遠藤自動車サービス(群馬県)が手掛けたショベルリジッドボバーだ。
●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:遠藤自動車サービス
遠藤自動車の顔と言っても良いスタイル=細部に手を入れたスペシャルモデル
リジットフレームにショベルエンジンを搭載するボバー。パンヘッド以前のモデルをベースとしたレーシングモデルを模範とするそのシルエットは、極めてシンプルで軽快感のあるものだ。遠藤自動車の顔と言っても良いスタイルは、日本全国にそのファンを獲得して、今やオールドハーレーの定番カスタムと言っても良いだろう。
元々は個人的なスタイル変更から定番化したシルエットを、遠藤自動車ではベーシックスタイルと位置づけて様々なユーザーへと提供している。ここに紹介する1台も、そんなベーシックモデルをベースに細かい部分に手を入れたスペシャルとなっているのだ。
ハーレーダビッドソン ショベルリジッドボバー by 遠藤自動車サービス
エンジンは、’78年製のショベルモーターを採用して各部をオーバーホール。今や絶販となってしまった希少なSUキャブレターを装備している。
オーナーのこだわりは、自身で製作したシートやバッグなどのワンオフ加工パーツ。その他には各部に真鍮製のアイテムを採用して、品の良い質感を演出している。そんな素材選びは、きっと長く乗るほどに味わいを増し、このカスタムの魅力を年輪にしたがって上げ続けていくことだろう。
リジットフレームのカスタムは、なんと言ってもその取り回しの軽さであることも大きな魅力のひとつである。シンプルであるがゆえに絶対的に重量が軽い。つまりベテランから初心者まで、意外なほど乗りやすいという事実には誰もが驚かされるのだ。
長く乗るほどに味わいを増し、扱いやすさも魅力なカスタム。クラシカルボバーにしかない大きな魅力と言えるだろう。
エンジンは、’78年製のショベルモーターを採用。キャブレターは人気の衰えぬSUだが、すでに生産は終了。遠藤自動車では復刻生産を各社に呼びかけているという。
ミッションは、レブテック製の4速。プライマリーはBDL製の1.5インチベルトを装備する。ハンドコントロールはカスタムテック製。スピードメーターは、モトガジェット製である。
フロントフォークはネオファクトリー製の74スプリンンガーを装備。前後16インチのスポークホイールはボバーの定番である。
真鍮の製品は、SUキャブドームキャップ(キジマ)/ガソリンフィルター(キジマ)/バックミラー(ホットバイク)/ローレットステップペグ(遠藤)/キックペダル(遠藤)/アイドルスクリュー(遠藤)/ウインカーリム(遠藤)/イグニッションスイッチカバー(遠藤)/スプリンガーフォークステムナットレッグプラグ(遠藤)、そしてクラッチプレッシャープレート(遠藤)には彫金を施してある。
各所にカービングレザーが使用されている。
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