手に入れれば、生活のすべてが変わる可能性を秘めている。それがハーレーダビッドソンという乗り物だ。そんな暮らしを満喫中の個性派オーナーたちを、ハーレー専門誌『WITH HARLEY』が全国を渡り歩いてピックアップ。今回は2021 FXBBSストリートボブと2019 FLHTCUTGトライグライドウルトラに乗るFさん母娘のハーレーライフを紹介しよう。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(森下光紹) ●外部リンク:ハーレーダビッドソン埼玉花園
毎月1〜2回はグループツーリングに参加、母娘だけで走ることも多い
取材を申し込んで集合場所に選んだのは、ハーレーダビッドソン埼玉花園店。取材したのは令和3年の真夏。北関東は全国でも指折りの猛暑地帯だから、この日も人の体温を超えそうな外気温が予想されていた。とにかく暑い。しかし、真っ青な空の下にあるハーレーほど似合う存在もない。そんなことをぼんやり考えながらお二人の到着を待っていた。
「おはようございます!」お母様はトライク。娘さんは真新しいストリートボブで到着した。小柄だが、大きなハーレーを機敏に操る姿と、明るい笑顔が印象的なお二人である。
お母様は、以前スポーツスターに乗っていて、このトライクが2台目のハーレー。実は令和2年の秋、HD花園主催のキャンプツーリングにこのトライクで参加しており、その時は親子タンデムだった記憶がある。失礼ながら娘さんは中学生ほどにしか見えず、楽しそうな親子キャンプシーンを撮影させてもらった記憶があるのだが、この時すでに大型二輪免許取得済みだったという。
「最初のパパサンは、今度息子が乗ることになるんです。今ここで納車整備中ですね。でもこれでみんなハーレー乗りね」
お母様の乗っていたパパサンに最初は乗ろうと考えた娘さんだったが、お店で見たストリートボブのスタイルに魅了されてしまい、新車購入を決意する。
「長く乗るのだから、後悔しないようにと思いました。勢いって大切ですしね」
お母様は元々バトミントンに熱中していたスポーツ少女だったが、クルマ好きという面もあって、大人になってからの趣味をジェットスキーかバイクかで迷ったという。そこで通年楽しめるバイクに決めると、アメリカンスタイル好きという理由からハーレーにたどり着いた。しかし、やはり小柄な体型を考えて、トライクへとスイッチしたのだ。
ツーリングにはよく出かけていて、毎月1〜2回はグループツーリングに参加するし、母娘だけで走ることも多い。一度出かけると、日帰り往復400キロぐらいは走るという。
「本当は、ソロでどこまでも走れるキャンプライダーとかになりたいんです。でも、まだちょっと不安かな。キャンプ道具は買い込んだから全部ありますけど」
二人は顔を見合わせて笑った。アウトドアが大好きなのだ。
真夏の強烈な日差しを浴びて走る2台のハーレー。先頭を行く麻諭乃さんは、ストリートボブが納車されてからまだ2ヶ月あまりだというのに、そのライディングフォームには初心者感がない。とてもスムーズで丁寧なライディングなのは驚いた。それはきっとスポーツウーマンの血である。どこまでも元気で明るい母と娘。今一番行ってみたい場所はと尋ねると、「北海道かなぁ」と即答された。
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