●取材協力:ハーレーダビッドソン静岡
タンデムでハーレーを楽しむ
今回ご登場いただいた阿部さんご夫婦は、タンデムでハーレーを楽しむスタイル。長身で彫りの深い顔立ちがまるで役者のような雰囲気を醸し出している夫・健一さんと、スタイルは華奢だがどこか凛とした強さも感じさせる妻・貴子さん。愛車は、タンデムランには最高の相棒であることは間違いないツーリングのCVOだ。
「実はブレイクアウトも所有しています。長年の趣味だったアメ車を手放して購入した僕の相棒で、もっぱらソロで乗るためのバイクです。実は購入してすぐ妻とタンデムしたら、彼女に少し怖い思いをさせてしまってね。それでタンデムに最適なツーリングモデルを増車することになったんですよ」
ツーリングモデルが家族に加わったのを喜んだのは、現在小学校1年生の娘さんも同様だったようで、実は貴子さんとのタンデムよりも、娘さんと乗ることが多いそうなのだ。
「私、ずっと普通の主婦だったんです。仕事もしていましたが、家のことだけで毎日過ぎていきますものね。でも、娘も少し大きくなったし、夫婦で楽しめることって何かないかと考えていたんですが、そこにハーレーが加わった感じです。と同時期に、他にも少しチャレンジしてみたいこともできました」
貴子さんは、なんと’20年ミセスジャパン静岡大会で「エレガント賞」を獲得された才女だったのである。
世界規模のミセスワールドの審査基準は、容姿だけではなく、そのライフスタイルや所作、話し方や考え方にまで及ぶと言われている。そんな彼女のライフスタイルに、家族でハーレーを楽しむことが加わったのは、とても大きな出来事だったに違いないだろう。
「今日は久しぶりに妻とタンデムして浜松から走ってきました。少し風が強かったけれど、やっぱり気持ちが良いですね。今はどこにでも大勢で自由にツーリングすることは少し自粛すべきですけど、夫婦の時間をバイクで楽しむのは、とても良いことだと思います」
納車は’19年の12月。すぐに三重県のパールロードまで日帰りでタンデムツーリングに出かけた。娘さんを一人ぼっちにはできないから、ツーリングは日帰りに限られるが、将来はもっともっと遠くに足を伸ばしたいのだという。
「僕は宮城県の出身なので、子供の頃の記憶にしか残っていない故郷を走ってみたいですね。美しい場所がたくさんあるはずなんです」
お二人の撮影は、待ち合わせたH‐D静岡から海岸線に出て清水港まで足を伸ばした。海風が心地よい小春日和とはいかず、まだまだ肌には冷たい西風が吹いていたが、走るリビングのようなツーリングモデル上にあるお二人は、そこだけ春の暖かさが満ちているように見えた。
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
M8ファットボーイの理想形、ここにあり!! 右手のスロットル操作にリニアに反応し、あっという間に後続を引き離す強烈な加速。名古屋市のハーレーショップ「フォレストウイング」が制作したファットボーイ114[…]
気に入った相棒は一生手放さないと決めています 「1959年モデルのキャデラックを購入した時からだから、もうずいぶん昔だねぇ。その後、遠藤自動車はハーレーも扱うようになったから何だか欲しくなっちゃってさ[…]
軽快なフットワークを生み出す足まわりに脱帽! スターターボタンを押すと同時に、2in1マフラーから迫力あるサウンドが鳴り響いた。勢いよく目覚めたM8エンジンは、114ciのストックから排気量を少し上げ[…]
まるで50年代のアメ車のような佇まい 福島県のHDブイモンスターがカスタムしたロードグライドウルトラは、シカゴブルーに全身をリペイントし、まるで50年代のアメ車のようにボリュームがあり、堂々とした佇ま[…]
ツインカムエンジン搭載・日本型チョッパースタイルの進化形 グースネック化されたフレームによってステムを寝かし、そこにスプリンガーフォークを装着することで構築される低くコンパクトなシルエット…。90年代[…]
最新の記事
- ホンダのタフ・スクーター「ADV350」がマイナーチェンジ! スマホ連携TFTメーター獲得【海外】
- CB400スーパーフォアに代わり、首都高パトロールに黄色のBMW! 「F900XR」を12月上旬より黄バイとして運用
- スズキ「Vストローム250SX」と「Vストローム250」は何が違う? 身近な兄弟車を比較!
- 【2024年11月版】150~250cc軽二輪スクーター 国内メーカーおすすめ7選! 125ccの双子モデルからフルサイズまで
- SHOEIがシステムヘルメットのド定番モデル「ネオテック3」に新グラフィック「ANTHEM」を発表!
- 1
- 2