●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●取材協力:遠藤自動車サービス
今回登場するハーレーオーナーK氏は、館林市内で一般住宅を改装したラーメンショップを営んでいる。実はその家が生まれ育った実家で、隣りにあるガレージには、18歳の時に新車で購入した古いフェアレディーZが保管してあった。当時から自他共に認めるクルマ好きで、同じ群馬県内の遠藤自動車サービスとの付き合いも長い。
気に入った相棒は一生手放さないと決めています
「1959年モデルのキャデラックを購入した時からだから、もうずいぶん昔だねぇ。その後、遠藤自動車はハーレーも扱うようになったから何だか欲しくなっちゃってさ。社長と相談しながらこれを作ってもらったんだよ」
手に入れてからすでに20年以上が経過したカスタムバイクは、ノーマルのソフテイルがベースモデル。乗りやすさと乗り心地を重視したので、リジットフレームのバイクは選ばず、リヤサス付きを購入した。エンジンは信頼性の高いエボリューションモデルだから、大きなトラブルは無し。気軽に乗れる相棒として、長く付き合っている。
ガソリンタンクが小さいので、それほど遠くには出かけない。ラーメンショップの切り盛りと家族のことを考えると、自分だけの時間は夜だけになることが多く、乗るのはもっぱら真夜中になってしまうと笑った。
「他にもスキーとかゴルフとか絵を描くのも好きで、趣味が多いんだよ。もちろん古いアメ車も大好き。ひとつも手放さないから、家族は呆れてますね。でもそんな人生が楽しいんだから仕方がないでしょ。あははは」
今回久しぶりに乗るというハーレーは、バッテリーがやや上がり気味だったが、始動してしまえば絶好調。極めてシンプルなスタイリングで、実際の重量も軽いことから、扱いやすそうな印象を受けた。これなら日常の足として気軽に付き合えそうだ。
チョッパーライフを演出するために、数年前にミッションの操作をハンドシフトへと改造。その他は20年以上前に購入した当時のままだという。遠藤自動車が本格的にハーレーカスタム事業へと舵を切るきっかけにもなった時代の作品は、現在もいたって元気に走り続けているというわけだ。
「遠藤社長と一緒にアメリカも行きましたよ。行くとスワップミートでつい買ってきちゃうから、店内がすごいことになってるよね。お客さんもいろいろ持ってくるんだよ。変わったラーメン屋でしょ(笑)」
人生は楽しんだものの勝ち。同じことをしていても、辛い人は辛いし、楽しいと感じる人は楽しい。バイク乗りなんて、興味のない人から見ればその魅力は伝わりにくいものだが、K氏の優しい笑顔は溢れ出るような楽しさを誰でも感じるものだった。
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