タイホンダは、「オールニュー」とするスーパーカブ110の新型を発表。外観はスーパーカブらしさを踏襲するためさほど変わりなく見えるが、なんとエンジンが新型になっている! さらにホイールベースも少し長くなっているようだが……。
その名も「スマートエンジン」は、CT125ハンターカブよりもロングストローク
タイホンダは「スーパーカブ110」の新型を発表。「オールニュー」と銘打たれたスーパーカブ110は「Find Your Original」をコンセプトに、エンジンと車体の全てに手が入れられた。
なかでも注目は109.5ccの新型エンジンで、リッターあたり71.4kmという低燃費を実現。日本仕様と全く同じ計測方法かどうか確証はないが、燃費の改善を謳っていることから間違いなく経済性も向上しているはずだ。
経済的で耐久性があり、より便利に使用できるというエンジンの要になっているのは、63.1mmというロングストロークだろう。日本仕様の現行モデルはボア×ストローク:50.0×55.6mmだがタイ仕様の新型は47.0×63.1mm。ストロークでいえばスーパーカブC125/CT125ハンターカブの52.4×57.9mmよりもかなり長く、今後のスーパーカブ系エンジンの方向性を示唆しているように思えてならない……?
しかも、このクランクを使って例えばCT125ハンターカブのピストンを組みつけた場合、その排気量は約136ccになる。……ということでチューニングの可能性や、すわCT150ハンターカブ登場か!? と勘繰りたくなるような可能性を秘めている。かもしれない。いや、秘めていると思いたい!(※完全に妄想です)
また、1次減速比/2次減速比は未発表ながら、スペック表からは4段ミッションがワイドレシオ化していることも確認できる。より低中速を使って走りやすく、各ギヤが受け持つ範囲が広がっていると解釈していいだろう。圧縮比は9.0→10.0となっているので、未発表ではあるがパワー&トルクもアップしていそうだ。ほかにも潤滑システムの効率向上とあり、こちらは信頼性の向上に効いていそうだ。
車体まわりでは、前後シートがつながった“ビッグシート”が印象的。前後に長く、クロームメッキを施されたグラブバーも実用性が高そうだ。前後サスペンションはロングストローク化がなされたほか、タイ仕様での従来型比では3kgの軽量化を果たしたという。
メーターはアナログと組み合わせたLCDデジタルマルチメーターを採用。ギヤポジションインジケーター、燃料残量計、燃費、時計、オド、トリップなどを表示可能だ。
タイにおける発売日は2020年9月18日、価格は47400バーツ(約15万8000円)とされている。日本仕様に同様の変更があるのかないのか、クロスカブ110はどうなるのか、引き続き情報を収集していきたい。
【HONDA SUPER CUB 110[Thailand]】主要諸元■全長1876 全幅698 全高1042 軸距1224 シート高744(各mm) 車重98kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 109.5cc 出力未発表 変速機4段 燃料タンク容量4.2L■タイヤサイズF=70/90-17 R=80/90-17 ●価格4万7400バーツ(約15万8000円) ※スペック&価格はすべてタイ仕様
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