BMWの注目モデル、空冷大排気量の水平対向2気筒エンジンを搭載するクラシカルなクルーザーモデル「BMW R18」が正式発表された。2020年5月14日から受注を開始し、2020年第4四半期以降に納車を開始する予定だ。期間限定ラインナップの「ファースト・エディション」には専用装備品が組み合わされる。
1802ccボクサー搭載、設計段階から往年のR 5などを参考にした旗艦モデル
カスタムコンセプトモデルから先に発表され、エンジン、車体の順に公開されてきて話題を呼んだ「BMW R 18(アール・エイティーン)」が日本でも発売される。今回の正式発表により、受注開始が宣言された。基本モデルの価格は254万7000円となっており、これに期間限定の「BMW R 18 First Edition(ファースト・エディション)」が297万6500円ラインナップされる。
↓以下プレスリリースより
新型BMW R 18は、歴史にルーツを持つプレミアム・クルーザーとして、BMWの他のモーターサイクルとは異なり、設計段階からR 5などの往年のモデルを参考にしており、視覚的にも技術的にも、あらゆる面で伝統に基づいている。ダブルループ鋼管フレームや、ニッケルメッキされたユニバーサル・シャフト・ドライブなど、その一つ一つの魅力的な美しさを備える。
またその心臓部は、新開発の水平対向2気筒エンジン「ビッグ・ボクサー」である。その印象的な外観とテクノロジーは、BMW Motorradが1923年に生産を開始して以来、70年以上にわたり受け継がれてきた伝統的な空冷ボクサー・エンジンを継承している。このエンジンは、これまでの量産モーターサイクルに搭載された中で最もパワフルな2気筒ボクサー・エンジンで、その排気量は1802ccに達する。最高出力は67kW(91ps)/4750rpmを発生し、また2000〜4000rpmのエンジン回転域で常に150Nm(15.3kg-m)以上のトルクが利用でき、優れたけん引力と深みのあるエンジン・サウンドが組み合わされている。
新型BMW R 18には、さらに「Rain(レイン)」、「Roll(ロール)」、「Rock(ロック)」の3つのライディング・モードが標準装備されている。これはこのセグメントでは珍しい機能であり、優れたライディング・プレジャーを各ライダーの好みに応じて選択できる。また、オートマチック・スタビリティ・コントロール(ASC、解除可能)、エンジン・ドラッグ・トルク・コントロール(MSR)が標準装備され、安全性を高めている。その他にも、取り回しを容易にするリバース・アシストや、坂道発進を容易にするヒル・スタート・コントロール機能が、First Editionには標準装備されている。
そして、本モデルも他のモデルと同様にETC 2.0を標準装備している。
新型BMW R 18は、他のどのモーターサイクルよりも、極めてカスタムしやすいデザインとなっており、その結果、取り外しが容易なリヤ・フレームや、分解し易いパーツ構成となっている。また、同様にブレーキやクラッチの油圧ライン、およびワイヤー・ハーネスの取り付け位置は、より高い、またはより低いハンドルバーに対応する油圧ラインやワイヤー・ハーネスを組み合わせて簡単に取り付けることができる。さらに、目に見えるバルブ・カバー(シリンダー・ヘッド・カバー)やベルト・カバー(エンジン・ハウジング・カバー)がオイル・チャンバーの外側に配置されるよう設計されているため、極めて簡単に交換可能である。-
また、今回の発売に先駆け、5月14日から7月31日までの期間に、新型BMW R 18の購入を予約した全員へ、1万8000円(税別)相当のBMW純正アクセサリーと交換できる、アクセサリー・クーポンをプレゼントする先行予約キャンペーンを実施する。
BMW R 18[2020]
BMW史上最大の排気量となる1802ccのボクサーエンジンを搭載。クラシックモデルを手本とした露出型オープンドライブシャフトが新鮮だ。フレームはダブルループ(ダブルクレードル)タイプの鋼管製で、スイングアームはリジッド風にマウントされる。円型メーターはディスプレイを組み込んだタイプで、3つのライディングモードなども操作できる。キーレスライドが可能なスマートキー、グリップヒーター、ETC2.0などは標準装備だ。
期間限定ラインナップのファーストエディションは、ホワイトコーチラインとクロームパーツで加飾されるほか、取りまわしに便利なリバースアシストや坂道発進を容易にするヒルスタートコントロール、LEDライト(コーナリング時に働くアダプティブヘッドライト付き)を装備する。また、非売品の記念品ギフトが詰め合わされたWelcome Boxも付属するという。
ファーストエディションのスタイリングとカラーバリエーションはこちら
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