基本構成は現代的ながら、「遺産」「伝統」を意味するヘリテイジな外観を持つモデル群。BMW、ハスクバーナ、ファンティック、インディアンもそれぞれの個性を余す所なく発揮している。〈ラインナップ〉BMW R ナインT シリーズ|ハスクバーナ スヴァルトピレン701/ヴィットピレン 701|ファンティック キャバレロシリーズ|インディアン FTR1200シリーズ
●文:沼尾宏明、中村友彦、田宮徹 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
BMW R ナインTシリーズ:バリエーション展開で個々の趣味性に対応
スウェーデン生まれのハスクバーナが、60年以上前に販売したシルバーピーレンをモチーフに、現代アート風の外観を与えたシリーズ。グループ会社であるKTMの690デュークがベースで、693ccシングルは圧縮比を上げるなどして2㎰アップした。
スヴァルトピレン 701
スヴァルトピレンはフラットトラッカー風。’20モデルではホイールをキャスト→スポークに変更した。
【HUSQVARNA SVARTPILEN 701】■水冷4スト単気筒SOHC4 バルブ 692.7cc 75ps/7500rpm 7.34kg-m/6750rpm ■161kg(半乾) シート高835mm 12L ■タイヤF=110/80R18 R=160/60ZR17 ●価格:127万5000円

灯火類は全てLED。切り落としたシート後端には、ヘッドライトと対になる半円形ランプをあしらう。この造形美はキスカデザインによるもの。

細部に至るまで徹底してモダン。ラウンド形状の液晶メーターは小ぶりながらギヤポジション、時計、燃料計など必要な情報をもれなく示す。
ヴィットピレン701
ヴィットピレンは、セパハンと着座位置後方のシートを持つ玄人好みのカフェ。’20モデルではホイールをキャスト→スポークに変更した。
【HUSQVARNA Vitpilen 701】●価格:125万8000円 ●’20年4月発売
ハスクバーナ スヴァルトピレン 701/ヴィットピレン701:外観はミニマムモダン、走りはスパルタンな新感覚スポーツ
アメリカ最古のブランドが放つ1200ccのマッスルトラッカーシリーズ。米国フラットトラック選手権の優勝マシン=FTR750で培った技術が随所に活かされる。心臓部の水冷Vツインは、スカウトをベースに3mmボアアップし、トルク重視の設定。これをスイングアームまでトレリス構造としたシャーシに積む。LEDヘッドライトとオートクルーズは全車標準。豊富な純正カスタムも用意する。
FTR1200S
上級版のSは、前後フルアジャスタブルの専用サスペンションを採用。バンク角を検知するトラクションコントロールやABS、パワーモードなど電脳も豊富だ。
【INDIAN FTR 1200 S】■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 1203cc 121ps/8250rpm 11.8kg-m/6000rpm ■235kg シート高840mm 12.9L ■タイヤF=120/70R19 R=150/70R18 ●価格:209万9000円〜
FTRラリー
’20では、コンセプト車だったラリーが市販化。STDから50mmアップしたハンドルをはじめ、メーターバイザー、レトロな茶色シートを獲得した。 スポークホイール+ブロックタイヤも採用。
【INDIAN FTR RALLY】●価格:209万8000円~
FTR1200
【INDIAN FTR1200】 ●価格:189万9000円~
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