設置場所や工具の数に応じて、スタイルや容量を変えられるシステムストレージ。これまでの常識を取り払い、新たな発想で開発されたKTCの「nepros neXT」は、工具ユーザーとキャビネットの自由な関係性を提案してくれる。
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デザインもサイズも自由自在の新しい収納システムが誕生
骨格となるコア(フレーム)とドロワー(引出し)や天板を組み合わせることでデザインもサイズも自由自在に設計できる、KTCのシステムストレージ「nepros neXT」(以下ネクスト)。工具が増えるにつれて、徐々に大型のキャビネットに買い換えていく従来の概念とはまったく異なる発想から誕生した収納システムである。
長年にわたり当たり前のように接してきた、キャビネットやツールケースを見慣れたユーザーには不思議であり違和感を覚えるかもしれないが、このネクスト、実によく考えられている。
まず注目したいのは、スチール角パイプ製のコア。設置場所や収納工具に応じて横置きにも縦置きにもなり、ボルトナットで連結することで全体のサイズも自由に変えられる。
KTCが設計に取り入れている「トポロジー最適化」により、剛性の高さと軽量化を両立しているのが大きな特長で、重い工具を満載にしても骨格部分の強度はしっかり保たれる。このコアにセットするドロワーはワイド/ナローの2種類があり、それぞれに深さの異なる2タイプがある。
またトップボード(天板)やシェルフ、トレイなどのパーツもあり、組み合わせパターンはまさに無限。
「どうぞご自由に」と言われると逆に戸惑うかもしれないが、一度決めたらそれっきりの製品と違って、ネクストはユーザーの進化や変化に応じて変えることができる。想像力を膨らませて、オーダーメイド感覚を楽しみたい収納システムだ。
高機能フレームを核に、寝かせてワイド、立てればスリムで変幻自在
縦横どちらでコアを使うか、そこにどのドロワーをセットするかである程度の方向性は決まるが、ボルトナットやビスで固定するパーツの組み合わせは自由なので、実現可能なパターンは無限に広がる。フラットブラックとシルバーのコーディネイトも工具収納らしからぬ色使いで、KTC製品ゆえハンドツールやエアーツール、専用工具を収納するツールキャビネットとして使い勝手が良いのはもちろんだが、アイデアと発想次第でオフィスや店舗などガレージや工場以外でも活躍の場がありそうだ。
新発想のサイドハンドルでフラットな前面デザインを実現
キャビネットに正対して手を伸ばした時に、自然な体勢でドロワーを開閉できるよう、左右端にハンドルを配置。従来の工具箱からすると違和感があるが、実際に開閉すると実に扱いやすい。コアの剛性が高いので、片側だけで開けてもドロワーのレールはよじれない。
コア同士はボルトナット固定。設置スペースに合わせ用途に応じた収納に
コアの四隅のフランジ部分をM8のキャップボルトで連結すれば、縦にも横にも繋げられる。強度が必要な部分は頑丈に、肉を抜ける部分は孔を空けて軽量化されたコアには機能美がある。この孔はドロワーやトレイを固定するビスを取り付ける際にも使用する。
工具収納だけに留まらないユニークなコンセプト。アイデア次第で使い方は無限に広がる
使い方に応じてドロワーを前後逆に付けたり、コアを縦横で組み合わせたり、自由に設計できる。ウッドタイプのトップボードを組み合わせれば、収納家具としても使えそうな雰囲気だ。ドロワーにネプロスの工具を収めたツールセットも4種類用意されている。
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