操るのが手強いリッタースポーツに対し、600ccスポーツはより軽く小柄なボディと適度なパワーが魅力。価格帯もリッター系より抑えめだ。ここでは国産ミドルクラススーパースポーツを代表する、ヤマハ YZF-R6、カワサキ ZX-6R、ホンダ CBR600RR、スズキ GSX-R600/750を紹介しよう。
文:沼尾宏明、宮田健一 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
CBR650Rは、FUN系公道スポーツを意味するホンダの「F」コンセプトと、レーシーを示す「R」系のスポーティさを融合して'19年に登場した。先代CBR650F譲りのツインラムエア付きダウンドラフト直[…]
クラス展望:ヤマハ&カワサキは刷新済み ホンダ&スズキはどう動く?!
’99年の初代デビュー以来、最先端装備をまとったスパルタンな600スーパースポーツ車として知られるYZF-R6。’17年型で9年ぶりにモデルチェンジを受け、排ガス規制ユーロ4に対応するとともに、YZF-R1譲りの技術を注入した。エンジンは、市販車初採用だった電子制御スロットルや可変ファンネルを備える従来型を基に、3種類のパワーモードと6段階+オフのトラクションコントロールを追加。レッドゾーン1万6500rpmまで伸び上がる超高回転型ユニットの過激な走りはそのままに、マイルドな走りも許容するマシンとなった。車体は、軽量+高剛性なアルミフレームにマグネシウム製リヤフレームを組み合わせ、R1譲りのハイグレードな足まわりで武装する。さらにカウルは空気抵抗値を8%改善し、最高速アップに貢献。まさにレーシーなミドルSSを求めるライダーに最適な1台だ。’20年型は色変更を実施した。
YAMAHA:純血種の公道レーサー〈YZF-R6〉
扱いやすい特性でレース入門車としても人気を博したCBR600RR。今や貴重なセンターアップマフラーも特徴だ。北米では’20モデルとして、’19年に登場したツヤ消し黒が継続販売される。次期型は「外装変更と性能アップ。’20年秋~’22年秋頃まで2年限定で復活予定」との噂も! CBR1000RR-Rに続く、RR-R登場か?