
ザッパーが実は優れたハンドリングの評判で売れ線モデルに!
1972年のZ1で見事に初の4ストロークDOHC4気筒で大成功を収めたカワサキ。
破竹の勢いで世界を席巻していく流れの中で、カワサキは君臨するZ1のワンサイズ小さいモデルを用意した。
威風堂々のZ1は良いとして、マッハIIIでライダーを振り落とさんばかりにカッ飛んでいく「キケンな匂いのカワサキ」を消してしまうワケにはいかない。
ということで、フラッグシップの宿命で大きく重くなる構成ではなく、コンパクトでエンジンパワーで強烈にダッシュする「ザッパー」を目指すバイクの開発に着手していた。
因みに「ザッパー」とは造語で、風切り音とエンジン音の混ざったカッ飛びバイクを表現したもの。
その「ザッパー」に設定したエンジンは、DOHC2バルブで62mm×54mmの652cc。クランクシャフトをZ1まで組み立て式だったのを、初めてプレーンベアリング(メタル軸受け)支持の一体鋳造の方式を採用していた。
性能は64ps/8,000rpmと5.8kgm/6,500rpmで最高速度は190km/hを誇り、コンパクトな車体はまさに鋭さに満ち溢れたパフォーマンスを発揮した。
ただマッハIIIと大きく違うのは、ダブルクレードル・フレームを含む車体まわりの設計に優れ、暴れ馬イメージはすっかり影を潜め、扱えるパワーと乗りやすいハンドリングで、腕に覚えのあるライダーに高評価の傑作マシンという評判が世界中を駆け巡ったのだ。
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