
●文/写真:モトツーリング編集部(カン吉)
日本海を遠望しつつ、砂浜海岸道路を駆ける!〈千里浜なぎさドライブウェイ〉
もはやツーリングライダーの間では大定番とも言える、全長約8kmの海岸道路だ。国内唯一の波打ち際を走行可能な砂浜道路の為、路面は当然砂。一見、ハードなダート路面ながら、大型ロードバイクやSSでも全く心配なく走行可能な不思議な海岸道路なのだ。
その秘密は砂粒の細かさ。千里浜の砂は一般的な砂浜と比べると、飛び抜けて細かい為、海水を吸うと固く締まる性質を持っている。通常の砂浜だとオフロードバイクでも簡単に埋まってしまうが、この性質のおかげで路面感覚は舗装道路に非常に近く、ハンドルを取られたりスリップする事が殆ど無いのだ。当然、急加速や急減速は厳禁だが、普通に景色を楽しみながら流して走る上では、初心者ライダーでも安心して走る事が可能。日本海の絶景を海面と同じ目線で楽しめる、他では絶対に体験できないエキサイティングな道路。旅好きライダーならば絶対に走っておきたい、とっておきのルートだ。
このような道路は国内では唯一、世界的にも3か所しか例が無い為に、休日や連休時はマイカーや大型観光バス等で多くの観光客が訪れる為、秘境感はほぼ無い。しかし、紺碧の日本海と青空のコラボは息を呑む絶景。また、夕陽の美しさで定評のある海岸でもあり、能登ツーリングでは絶対に外せないスポットなのだ。
しかし、あくまで砂浜。絶対に注意しておきたいポイントもいくつかある。まず、砂浜の湿った部分以外には立ち入らない事だ。アスファルト並に固く締まった砂浜路面は、海水を含んでいるからこそ成立する現象。白く乾燥した部分は通常の砂浜と同じように沈む事が多いので、波打ち際のワダチから大きく逸れないように注意が必要だ。また、固く締まっているとは言え、路面は砂。スタンドの下に敷く板きれを忘れず持参しよう。余談ながら、スタンドが埋まる事による駐輪時の転倒が大変多い場所としても有名なのだ。
多少の注意事項もあるが、国内唯一の絶景ロード。そこでしか見れない景色を見る旅は何物にも代えがたい!
まさに波打ち際を走る砂浜ロード。日本海の荒波を全身で感じながら疾走できる感激ルート。文字通り、日本一海が近い道なのだ。
砂粒が極めて細かい上に、海水を含んで固く締まっている為、タイヤも全く沈まない。大型のクルーザーやSSといった車種でも全く気にせず走行可能なのだ。安定して走るコツは波打ち際の濡れた部分を走る事。ここまで海まで接近しても大丈夫だが、停まると徐々に沈むので注意が必要。走行後の洗車も忘れずに。
紺碧の日本海が美しい能登半島の旅は潮風感抜群。なぎさドライブウェイと絡め、能登半島一周ツーリングが定番の周遊コースだ。海と空の絶妙なコラボを楽しもう。
能登のシンボルとして定番の観光ポイントである見附島。島の形が軍艦に似ているところから「軍艦島」とも呼ばれる。全高約28mで迫力満点の威容だ。
海と棚田の様相が大変美しい場所として有名な白米千枚田も能登半島ツーリングでは外せないスポット。小泉元首相が絶賛した場所としても有名だ。
UFOの博物館……!?〈宇宙科学博物館コスモアイル羽咋〉
千里浜なぎさドライブウェイのある羽咋市には、国内唯一のUFOに関する公文書や研究を公開している博物館がある。一見「トンデモ?」に見えるが、その内容は極めて高度。アメリカのマーキュリー宇宙カプセル(同一素材の複製)や、ヴォストーク帰還用宇宙カプセル(実際に宇宙より帰還した実物)といった激レアの宇宙船を展示している。
【宇宙科学博物館コスモアイル羽咋】ナント! UFOの破片の模型? 等という珍品も展示。しかしながら、地元の古文書の伝承も含め、UFOに関する事象を真面目に考察している博物館だ。マイナースポットながら見応えは抜群。絶対にお勧めしたいスポットである。●住所:石川県羽咋市鶴多町免田25 ●電話:0767-22-9888
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
締めくくりは沈む夕日! ヤンマシのADVラリーをヨロシクです ヤングマシンカスタムの"ADV150ラリー"のレポートも、今回でラスト。締めくくりとして、自宅から往復800km超の距離にある、石川県の千[…]
太平洋から日本海へ、太陽を追いかけろ! 「SSTR」は、太平洋に上る朝日とともにスタートし、太陽を追いかけながら日本列島を横断。石川県の千里浜にて西の海に沈む夕陽を見る、"Chasing the Su[…]
ロングライドもパンアメリカならノーストレス (前編より続く) 岡谷JCTで長野自動車道に入り、松本インターで高速道路を降りたが、余裕のクルージングでまだまだ物足りないほど。このまま高速道路で北上し、糸[…]
モデルやMCも務めるバイクタレント、下川原リサがずっと叶えたかった夢とは……『バイクで日本一周!』 それも、仕事を休んで下道を走り続けるという、ベテランライダーでもなかなかできないガチのバイク旅だ。行[…]
最新の関連記事(ツーリング)
魅力的すぎる伊勢志摩ツーリング 豊かな自然と変化に富んだ海岸線でライダーを魅了する伊勢志摩。その魅力を語る上で外せないのは、「パールロード」と「伊勢志摩スカイライン」だろう。とくにパールロードは、海を[…]
走って、摘んで、味わう極上のリトリート 「The STAY」を含む「千年オリーブテラス for your wellness」は、”千年生きるオリーブのすごい力を取り入れる”をコンセプトとした、宿泊・滞[…]
ツーリングスポットに事欠かない南伊豆 南伊豆を存分に走り抜けたいなら、「県道16号下田石廊崎松崎線」は欠かせない。伊豆半島最南端の石廊崎へ続くこの道は、海岸線沿いの豪快な絶景海道。漁村が点在する東部の[…]
潮風と愉しむ瀬戸内の海の幸をその場で堪能せよ! ツーリングで心地よい疲労を感じた体に染みわたる、とびきりの港メシはライダーにとって最高の贅沢だ。IKEDA PORT MARCHÉでは、島の牡蠣や地魚を[…]
9月7日(日)に単車神社で年に一度の「例大祭・交通安全祈年祭」 新聞やTV、ネットニュースに触れると、毎日のようにバイク事故の報道を目にします。“ヤング・アット・ハート”かつ賢明な皆さんは、こういった[…]
最新の関連記事(モトツーリング)
チェリーパークラインはピストン路 信州とは長野県のことである。古来より信濃国であった同地は、国を表す州の字を用い信州と呼ばれるようになった(他に甲州や武州などあり)。信州と言うと絶景道のビーナスライン[…]
まるで極楽浄土に迷い込んだような景色 例年は、9月ごろが見頃の埼玉県日高市の巾着田の曼珠沙華。2024年は暑さが長引いたせいか、10月前半が見頃とのことで、さっそく、日高市に向けてツーリングに出かけた[…]
市内の対象各店舗で割引やプレゼントが 魚沼市と福島県を結ぶ国道252号線・国道352号線は、風景の良さなどでライダーから好評価を集めている、国道だ。ほかにも、魚沼市には自然景観、グルメ、体験、温泉など[…]
2つのワイヤーシステムで足全体をホールド 足との一体感を構成し、足首まで保護してくれるハイカットシューズ。登山靴やレーシングブーツ、バスケットシューズなどに多いのも足首をしっかりホールドすることで靴の[…]
Screenshot バイクだからこそ行きやすい秘密の絶景を紹介! インバウンドが活況の中、日本の著名な絶景地はどこも混雑していて、せっかくリフレッシュしにツーリングに出かけたのに、人が多くて景色も見[…]
人気記事ランキング(全体)
最新の投稿記事(全体)
軽量&目立たないデザインで汎用性が高い 「TANAX MOTO FIZZ マルチマウントA φ22.2mm MF-4676」は、パイプハンドルに市販のアクセサリを取り付けるための汎用ステーです。製品サ[…]
“ハーレーの今”がわかる! 現在、ハーレーラインナップの中で人気を二分しているのが、「ブレイクアウト」と「ローライダーST」だ。どちらも1923ccもの排気量を持つ空油冷Vツインエンジン“ミルウォーキ[…]
関東では200台以上が集結! 『One Ride 2025 in 関東』の会場となったのは、週末ともなると大勢のライダーの憩いの場所となっている『バイカーズパラダイス南箱根』(静岡県函南町)だ。この日[…]
2021年に底を打ったバイク盗難の件数は近年、再び上昇傾向にある。2021年の7569件に対し、2024年は1万1641件まで増加しており、原付一種/原付二種が89%を占めているという。[…]
トラコン装備で330ccの『eSP+』エンジンを搭載するタフなスクーター シティスクーターらしい洗練されたスタイリングと、アドベンチャーモデルのエッセンスを高次元で融合させ人気となっているのがADVシ[…]
- 1
- 2