ボルトやナットは、適正トルクで締め付けることで性能を発揮する。デリケートな回転や摺動部分の締め付けは、メーカー指定のトルクで行うのが大原則だ。KTCでは、機械式やデジタル式トルクレンチを販売。「デジラチェ」や「トルクル」には、作業者の使い方によって生じる個人差を小さくできる利点があり、さらにトルクルは測定値を記録できる利点もある。本記事では差込角9.5sq.のトルクレンチを紹介。自分のスタイルに最適な製品を選択しよう。
●写真/文:モトメカニック編集部 ●外部リンク:京都機械工具
音と光で測定トルクを知らせる、ラチェットハンドル感覚のデジタルトルクレンチ
設定した目標トルクに到達すると、音と光で計測値を確実に確認できるのが特徴。頻繁に使用するトルク値をセットでき、ワンタッチで呼び出せるのもデジタルならでは。
あらゆるハンドルで使える先進の測定アイテム。スマホやタブレットでコントロールする「トルクル」
電源スイッチ以外の操作部がない個性的なトルクルは、ラチェットハンドルやT形ハンドルに装着でき、スマホやタブレットで操作設定ができる多様性が特徴。プレセット型やデジラチェは、トルク設定範囲により複数の製品の使い分けが必要だが、9.5sq.トルクルは8~80N・mの広範囲をカバーでき、測定結果をスマホに記録できるのも魅力。
ひと目で分かる読みやすい目盛。アナログ派も納得のプレセット型トルクレンチ
グリップを回してトルクを設定する、サンデーメカニックにとってもっとも馴染み深いトルクレンチ。ソケット差込部から入力位置までの距離でトルク値が変化するので、作業時はグリップの中央を握る。設定トルクに達すると、手に軽いショックと「カチッ」という音で締め付け完了がわかる。
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