
●記事提供:モーサイ
クイックシフター付きでも、オートブリッパーがあるとは限らない
オートブリッパー、オートブリップ機能という言葉を見かける機会は増えている。いまや250ccクラスであってもカワサキ ニンジャZX-25R SEのようなスポーツモデルであれば標準装備していることもあるし、ホンダ CBR250RR、ヤマハ YZF-R25のようにオプション設定されていることも珍しくない。
あらためてクイックシフターの機能を説明すれば、クラッチレバーを操作することなく、シフトペダル操作だけで変速ができるというものだ。シフトアップ時には点火間引きなどによりエンジン回転数を落とす方向で合わせ、シフトダウン時には逆に回転数を上げる方向で合わせる。そして、主にシフトダウン時にエンジン回転数を自動的に合わせる機能を果たすのがオートブリッパーなのだ。
オートブリッパー=クイックシフターと思っている人もいるかもしれないが、厳密にいえば異なる機能を示す言葉であり、結果としてはセットで装備されているべき機能ともいえる。
なぜ、オートブリップ機能がクイックシフターには欠かせない要素といえるのか。そしてシフトダウン時にエンジン回転数を合わせるということには、どんな目的があるのだろうか。
カワサキ ニンジャZX-25R。現在クラス唯一の並列4気筒エンジンを搭載する250ccスーパースポーツ。最高出力は45馬力(ラムエア加圧時は46馬力)。
ニンジャZX-25Rのオートブリッパー機能付きクイックシフター。上級グレードの「SE」には標準装備、スタンダード車は純正アクセサリーで後付け可能(4万4880円、取り付け作業代別)。
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