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モッズは「英国生まれのカウンターカルチャー」 なぜ若者達はミラーだらけのスクーターに軍用コートで乗ったのか?


●レポート:石橋 寛 ●写真:©2006 Universal Studios. All Rights Reserved./エースカフェジャパン/石橋 寛 ●記事提供:モーサイ編集部

どんな大国も「異国の文化」に憧れるもの!?

ハーゲンダッツは言わずと知れた「ちょっと高級な」アイスクリーム。ブランド名もなにやら由緒ありそうなヨーロッパ風スペル(Häagen-Dazs)なんですが、実はれっきとしたアメリカ生まれのアイスクリーム。つまりアメリカ人にとっては国産品なんですが、外国好きな国民性を利用した巧妙なマーケティング手法として「外国風」を気取ったものなのです。

外国好きなら日本人だって負けてない! そう思われるかもしれませんが、実はこれ世界各国が似たようなもの。フランス人はアメリカ大好きだし(ジープ チェロキーが北米の次に売れている国ですから)ご承知の通り中国人は日本が大好き! そして、1960年代のイギリスの若者はイタリアに憧れをもっていて、これこそモッズ台頭の原動力にほかならなかったのです。

1960年代、イギリスの若者の反発心が体現されたのが「モッズ文化」

「モッズ」とは、1960年代のイギリスで生まれた若者文化のひとつで、音楽やファッションに影響を与えただけでなく、カスタムしたスクーターをバリバリ乗り回すといったライフスタイルにまで「モッズ・スタイル」が及んでいました。今でも軍用コート(M-51)をベースにアレンジしたアウターがモッズ・コートとか、モッズ・パーカと呼ばれているのもその名残。彼らがスクーターに乗る際、好んでM-51(らしきコート)を羽織っていたのがそう呼ばれる所以です。


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