乗り心地とVVAの加速が気持ちいい155ccスクーター NMAX155試乗レビュー

  • [CREATOR POST]相京雅行

●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行

PCX150のリリースがきっかけで人気に火がついた150㏄クラススクーターは、現在ホンダから2車種、ヤマハから3車種が発売され大人気。

今回試乗するNMAX155はTMAX560を筆頭とする「MAXシリーズ」の一台です。

TMAX560は形はスクーターながら、パワフルな加速力とスポーティーな足回りが魅力の一台。NMAX155はどんな走りを見せるのか?一般道、高速道路どちらも走ってチェックしてみました。

NMAX155の装備をチェック

NMAX155ヘッドライト

ヘッドライトはLED、ポジションライトもついています。ガンダムっぽい。

NMAX155ウインカー

ウインカーはLEDではありません、カウルに埋め込まれているのでスッキリした印象です。

NMAX155スクリーン

ウインドスクリーンが標準装備ですが、高さがないので効果は期待できなさそう。

元バイクパーツメーカー中の人ですが、NMAX155のスクリーンはボルト4点止めなので一回り大きなスクリーンは取り付けが簡単です。

二回り以上大きいスクリーンを取り付けるならステーの追加が必要になります。

NMAX155ハンドル左下

ハンドル左下には収納とDCソケットが用意されています。

蓋がついてないので、ハンドル回りにマウントしたスマートフォンを充電するのに便利です。

休憩中にはグローブを入れておくのにちょうど良いスペースでした。

右側の収納は蓋つきです

ハンドル右下収納は蓋つきなので、走行中に落下させたくないものを入れておくと良いでしょう。

NMAX155スマートキー

鍵はスマートキーなので、持っていればハンドル下のノブが操作可能になります。

メインスイッチのオン/オフだけでなく、シートやガソリンタンクの開閉も可能です。

NMAX155リアサスペンション

リアサスペンションはプリロード調整機構付きのツインショックが採用されています。

標準とハードの2つのセッティングが可能ですが、折角なら更にソフトにも対応してほしかったところです。

NMAX155テールユニット

リアテールユニットもヘッドライト同様にLEDを採用。こちらもモビルスーツっぽいデザインです。

シート下の収納力

NMAX155シート下

スクータータイプはシート下の収納スペースが大事。まずはヘルメットを入れてみましたがシート下にSHOEIのZ-7 Mサイズは入りませんでした。

コンパクトで軽量が特徴のヘルメットなので、フルフェイスヘルメットの収納は難しそう。

NMAX155 ヘルメットホルダー

シート下前側にはヘルメット用ホルダーが左右に一か所ずつ用意されていますが、外側に出るので雨の日には使えません。

買い物かご一杯

買い物をした際にシート下に収納してみましたが、スーパーの買い物かご一杯。レジ袋だとLサイズ2つ分ぐらいは入ります。

コンビニフックなどはないので、買ったものを収めるならシート下のみになりますが、買い物で困ることはなさそうです。

NMAX155の足つき

NMAX155足つき

NMAX155のシート高は765mm 車両重量は131kgです。筆者の身長は164cm、体重は62kg。試乗時に履いていたライディングブーツのつま先ソール厚は1.5cmでした。

跨った際のサスペンションの沈み込み量は少なめで、スクーターらしく幅広シートなので股が広がります。

そのためシート高の数値は低めですが、数値ほど足つきは良くありません

ただ両足のつま先はしっかりと設置しますし、125~150㏄クラスとしては軽いとは言えない重量ですが、取り回しに苦労するほどではありません。

片足はべったり踵まで着きますが、シートが広めなので足を組み替えようとすると少しお尻をずらす必要があります。

NMAX155の燃費

NMAX155メーター

今回は街中をメインに高速道路も少し走行しましたが燃費は37.3km/Lでした。

NMAX155はデジタルメーターを採用しており、平均燃費も表示されるようになっています。

タンク容量7.1Lはこのクラスとしては大きめ。連続航行距離は267キロとなります。

高速道路の走行も余裕!VVAの加速が気持ち良い

NMAX155フロントビュー

NMAX155にはVVAという機能が採用されています。

低回転時はトルクと燃費重視、高回転時は伸びのある加速を実現する機構です。

排気量のみ異なる兄弟モデルのNMAX125にも採用されており、下道走行時でも頻繁にVVAが起動していましたが、NMAX155は60km/h以下ではあまり起動しません。

高速道路では60km/hからのアクセルオンでは常時VVAが起動する形になり、155㏄という排気量にも関わらずパワフルに加速します。

80km/hから100km/hまでの加速でもストレスがなく、追い越し車線を快適に走行可能です。

リアサスペンションの動きが良い

高速道路の継ぎ目など大きめの段差をクリアしてもライダーへの突き上げ感が少なく乗り心地も良好。比較的硬めのセッティングになってはいますが、沈んだ後のダンパーがしっかりと効いています。

足を投げ出せるステップ

フラットフロアも根強い人気がありますが、街なりならまだしもツーリングで長時間走る場合には窮屈に感じてしまうこともありますが、NMAX155は足を前に投げ出すことができます。

前後ディスクブレーキ

前後ブレーキ+ABS採用はこのクラスとしては豪華なシステムですが、ブレーキレバーに指をかけた時のタッチも良好で制動力も抜群。

加えてハンドリングが軽快で切れ角も大きいので、リアブレーキを少し残しながらコンパクトに曲がるようなシチュエーションのコントロール性も最高です。

在庫を見つけたら即買いがお勧め

長引くコロナ禍の影響もあって、インドネシア製水冷エンジンスクーターNMAX125、NMAX155、XMAXの3台はかなり流通量が少ないようです。

もしバイク屋さんで見つけたら早めの購入が吉かもしれません。



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