
国内最高峰のバイクの祭典「第47回 鈴鹿8時間耐久ロードレース」が7月3日〜5日に開催された。大注目のなか、カーボンニュートラル(CN)燃料をはじめとするサステナブルアイテムをフル投入して挑んだ「チームスズキCNチャレンジ」が、並み居る強豪のワークスマシンを相手に堂々たる激走を披露。見事に総合7位でチェッカーを受け、サーキットに歓喜の渦を巻き起こした!
●文:ヤングマシン編集部
天候急変のサバイバルレース。水野の激走とスズキの“底力”
予選13番手からのスタートとなった決勝は、まさに鈴鹿8耐特有の「魔物」が牙をむく展開に。雨量が目まぐるしく変わる不安定な天候により、じつに3度もセーフティーカー(SC)が介入する大波乱の過酷なレースとなった。
しかし、スズキの誇る3人のライダーは冷静沈着、かつ牙を剥く熱い走りを披露! 中でも水野涼選手は一時、ベストラップを叩き出し、場内を大いに沸かせた。急な路面コンディションの変化にも動じず、チーム一丸となった完璧なピットワークでマシンを送り出し続け、これまでのチームベストを大きく上回る「7位」で栄光のチェッカーフラッグをくぐり抜けたのだ。
■「スズキの社員」が作ったマシンで世界のトップに挑む意義
このチームの何が凄いかって、単なるレース活動ではないということだ。メンバーは社内公募で選ばれた新スタッフを含む「スズキ社員」たち。 「環境負荷の低減」と「圧倒的な走行性能」という、一見すると相反する二つの高い壁を両立させるため、サステナブルアイテムの適用範囲をさらに拡大して挑んだ超実験的プロジェクトなのだ。
ここで得られた極限状態のデータや知見は、間違いなく我々が将来手にする次世代の市販車へとフィードバックされる。スズキの「走りのDNA」は、CN時代になっても1ミリも色褪せていないことを証明してくれた。
【代表取締役副社長 石井直己氏のコメント】
「当社の二輪レース活動に対し、熱いご声援を頂きましたスズキファンの皆様、また、多方面からご支援・ご協力頂きましたお取引先の皆様、スズキ社員の皆様に深く感謝申し上げます。今回のレースで極限までチャレンジすることの大切さを、チームスズキCNチャレンジの活動を通じて改めて教えられました。今後もこの活動を通じて環境性能技術を磨き上げ、チームスズキで社会とお客様の期待に応えることを目指してまいります。」
やっぱりスズキはレースが似合う!この技術を早く市販車へ!
鈴鹿のパドックを歩いていても、この「チームスズキCNチャレンジ」へのファンの期待値の高さはビシビシ伝わってきた。メーカー直轄の社員チームが、これほど過酷な8耐の舞台で7位に食い込むとは……スズキの「技術者の執念」には本当に脱帽だ。 何より、この極限のレースで磨かれたCN技術が、未来の「油冷」や「GSX-R」といった我々をワクワクさせてくれる市販マシンにどう活かされていくのか。鈴鹿で見せたスズキの底力を見せつけられた今、僕たちの妄想と期待は膨らむばかりだ! 次なる展開にも大いに注目していきたい!
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