
2026年7月3日〜5日に開催された「第47回 鈴鹿8時間耐久ロードレース」。猛暑と梅雨の湿気、そして目まぐるしく変わる路面コンディションという過酷な鈴鹿の地で、BMW Motorradの公式ファクトリーチーム「#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM」が、並み居る国産ワークス勢を相手に堂々の3位表彰台を獲得したのだ!1978年の初開催以来、日本の4大メーカーが絶対的な覇権を握り続けてきた鈴鹿8耐。そこに風穴を開けたBMWの激走は、まさに「歴史的快挙」の一言に尽きる。
●文:ヤングマシン編集部
勝つための布陣が実を結んだ#37
直前のスパ8時間で勝利を挙げ、ノリにノッた状態で鈴鹿に乗り込んできた#37チーム。マシンはもちろん、究極のホモロゲーションモデル「M 1000 RR」だ。
#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM
勝因はマシンのポテンシャルもさることながら、鈴鹿を知り尽くしたその布陣にある。
- マーカス・ライターバーガー選手(過去に鈴鹿8耐4勝を誇る、まさに“鈴鹿マスター”)
- マイケル・ファン・デル・マーク選手
- スティーブン・オデンダール選手
この世界トップクラスの耐久スペシャリストたちが、日本の高温多湿な超テクニカルコースを完璧に攻略。難攻不落と言われた鈴鹿の表彰台へ、ついに欧州の雄がその足跡を刻んだ。
#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM
満身創痍からの大躍進! 5位に食い込んだ#76 AutoRace Ube Racing Team
BMWの快進撃はこれだけではない。日本を拠点とするもう一つの公式チーム「#76 AutoRace Ube Racing Team」が5位にUIC入賞を果たすという、ダブルの歓喜が待っていた。
実はこの#76チーム、決勝直前の7月1日テストデーでハンネス・スーマー選手が転倒・負傷するという大ピンチに見舞われていた。急遽フランスからクリストフ・ポンソン選手を代役に立てるという、まさに綱渡りのチーム運営を強いられたのだ。
しかし、全日本JSB1000でお馴染みの浦本修充選手と、百戦錬磨のシルヴァン・ギュントーリ選手、そして完璧にアジャストしたポンソン選手の粘りの走りで、見事5位フィニッシュ! エヴァンゲリオンレーシングとのコラボカラーも相まって、鈴鹿のファンを大いに沸かせてくれた。
市販車最強の証明。M1000RRの時代がやってきた!?
これまで「鈴鹿は国産バイクの聖地」であり、輸入車は耐久性や日本の特殊な環境へのマッチングで一歩譲るというのが定説だった。しかし、BMWはそれを完全に過去のものにした。
#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM
今回の3位・5位というダブル上位フィニッシュは、「M 1000 RR」が世界最高峰の性能と、日本の過酷な環境に耐えうる高い信頼性を完全に証明したということだ。ディーラーで買えるバイク(のベースモデル)が、そのまま鈴鹿の表彰台に直結している――。この事実だけで、全BMWオーナー、そしてSS(スーパースポーツ)ファンは胸が熱くなるはずだ!
この快挙を経て、BMW Motorradが日本のロードレースシーンをどう変えていくのか? 欧州車の逆襲は、ここから本格化しそうだ!
#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM
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