
250ccクラス唯一の直列4気筒エンジンを搭載し、官能的なエキゾーストサウンドでライダーを熱狂させ続けるカワサキの「Ninja ZX-25R」シリーズ。その2027年モデルが発表され、2026年8月1日に発売されることが決定した。2026年モデルからの変更点と、受け継がれた圧倒的なポテンシャルを解説しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:カワサキ
2027年モデルSEに精悍なブラックが登場。価格とスペックは据え置き
「毎年仕様が変わると買い時がわからない」「また値上げしてしまうのでは」。そんな不安を抱えて購入を迷っていたライダーにとって、今回の2027年モデルはまさに「買い」のタイミングを告げる内容だ。
2027年モデルにおける唯一の変更点は、「Ninja ZX-25R SE」のカラー&グラフィックだ。新たに全身を漆黒で引き締めた「メタリックスパークブラック」が採用され、よりソリッドで凄みのあるスタイリングを手に入れた。一方、上位グレードの「Ninja ZX-25RR」は、カワサキの象徴であるライムグリーンをそのまま継続している。
さらに嬉しいニュースは、主要スペックだけでなく、車両価格(SEが101万4200円、RRが105万2700円)まで完全に据え置きとなっている点だ。完成し尽くされたマシンのポテンシャルを、今までと同じ条件で手に入れられるのは大きなメリットといえよう。
受け継がれる熟成のエンジンと、ツーリングを変える最新アプリ
ここで2026年モデルのアップデートで果たし、2027年モデルでも受け継がれている「進化」を改めておさらいしておきたい。
心臓部の249cc並列4気筒エンジンは、2026年モデルのマイナーチェンジにより、高回転域でのパフォーマンスをより追求したセッティングへと熟成。ラムエア加圧時には48PSを1万6000rpmで絞り出し、アクセルを開け回す快感をライダーに提供してくれる。
また、メーターから視線を逸らさずにルートを確認できる「ナビ機能」や、インカム越しの「音声コマンド」に対応したスマートフォンアプリ(RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE)との連携機能も、2026年モデルから引き続き搭載されている。見知らぬ土地へのツーリングでも、絶大な安心感をもたらしてくれるというわけだ。
用途で選べる「SE」と「RR」。あなたに最適な1台は?
ラインナップは引き続き2種類。公道でのツーリングや日常使いを重視するなら、スモークウインドシールドやフレームスライダー、USB電源ソケットを標準装備する「SE」がおすすめだ。
一方、サーキット走行を視野に入れる本格派には「RR」一択となる。USB電源などを省いてストイックに仕上げつつ、最高峰のショーワ製BFRC-liteリヤショックアブソーバーを装備。限界域での路面追従性が劇的に向上している。自分のライディングスタイルに合わせて、クラス唯一のスクリーミング・インラインフォーを存分に堪能してほしい。
4. カラーバリエーションとスペック・主要諸元の表
Kawasaki Ninja ZX-25R SE/ZX-25RR (2027model) COLORS
【Kawasaki Ninja ZX-25RR】●ライムグリーン(※継続カラー)
Kawasaki Ninja ZX-25R SE / Ninja ZX-25RR (2027model) SPECS
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
| 総排気量 | 249cc |
| 最高出力 | 34kW(46PS)/1万6000rpm (※ラムエア加圧時:35kW(48PS)/1万6000rpm) |
| 最大トルク | 21Nm(2.1kgf-m)/1万2500rpm |
| 車両重量 | 184kg |
| シート高 | 785mm |
| 燃料タンク容量 | 15L |
| サスペンション(前) | 37mm径倒立フォーク SHOWA製SFF-BP |
| サスペンション(後) | ホリゾンタルバックリンク (※RRはSHOWA製BFRC-lite) |
| タイヤ(前/後) | 110/70R17 / 150/60R17 |
| ブレーキ(前) | 310mmシングルディスク 4ピストンキャリパー |
| ブレーキ(後) | 220mmシングルディスク 1ピストンキャリパー |
| 電子制御・装備 | KTRC / KQS(上下) / パワーモード / スマホ連携 (※SEのみUSB電源、フレームスライダー装備) |
| 発売予定日 | 2026年8月1日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
フルカウルスポーツ『CBR400R FOUR E-Clutch』が目指すものは? 待望の復活を遂げた新型400ccネイキッドCB400 SUPER FOUR E-Clutchと同時に、エンジンや基本骨[…]
乗りやすさなんて関係ない!? 保安部品付きレーシングマシン ビモータとカワサキがワールドスーパーバイクに参戦するために「BbKRT(Bimota by Kawasaki Racing Team)」を結[…]
83馬力へと進化した、完全新設計の2ストロークVツイン まず注目したいのは、なんといっても現代の環境規制に適合しながら公道を走れる完全オリジナルの水冷2ストローク250ccVツインエンジンだ。 ヴィン[…]
105馬力に進化! EURO 5+をクリアした並列ツイン 「ミドルクラスは乗りやすいが、サーキットのストレートでは少しパワーが物足りない」。そんな悩みを抱えるライダーに、アプリリアは力強い回答を用意し[…]
220馬力へと引き上げられた、驚異のV4エンジン 「厳しい排ガス規制の中で、これ以上のパワーアップは難しいのではないか」。そんなライダーの懸念を、アプリリアの技術陣はいとも簡単に打ち砕いてみせた。 心[…]
最新の関連記事(ニンジャZX-25R SE/KRT)
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
キャラクターを明確にさせたモデルチェンジ 2025年モデルについてまず振り返っておくと、「Ninja ZX-25R SE」のみ、メタリックマットミステリアスグレー×メタリックフラットスパークブラックの[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
人気記事ランキング(全体)
激動の物価高を乗り切る「価格据え置き」の価値 世界的なインフレによってあらゆるパーツや原材料が高騰するなか、スズキは2026年8月発売の新型でも、2025年7月18日発売の前年モデルの価格である98万[…]
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
カフェレーサーから市販レーサーへの変化 今後の主役はイレブン。ヤマハが’78年に発売したXS1100が、欧米で大ヒットした時点で、おそらく他の国産3社はそう感じたに違いない。 事実、当時のスズキとカワ[…]
スマートさでエレクトロタップを圧倒するのがギボシ端子による接続 スマートフォンより大きな画面で情報が読み取りやすく、ドライブレコーダー一体式の製品もあり、価格的にもスマホよりリーズナブルなものも多いこ[…]
時代を先駆けた動力性能と信頼性の歴史を辿る:『カワサキ650-W1の系譜』 最初の紹介記事は、約9年間に及ぶ販売期間の中で生産されたW1シリーズの変遷を体系的にまとめた「W1の系譜」だ。W1の人気が最[…]
最新の投稿記事(全体)
オイルフィルターとフィルターレンチのラインアップが豊富 メンテナンスの第一歩で最も重要な項目が、エンジンオイル交換とオイルフィルター交換だ。潤滑や放熱によって劣化するオイルと、エンジン内部のゴミや異物[…]
4スト4気筒に匹敵する扱いやすさを目指して ’69年末から開発が始まった新世代のGTシリーズは、同年10月の発表と同時に世界を震撼させた、ホンダCB750フォアを仮想敵に設定していた。 もちろん、直接[…]
「稲妻の閃光」と偉大なる総帥へのオマージュ カウンタックから連綿と続くウェッジシェイプは、誰がどう見てもランボルギーニそのもの。社内のスタイリスト、ミティア・ポルケルトによると「もちろん、ガンディーニ[…]
【1950〜60年代】初任給の15倍!? 有力チームだけに許された伝説の「CRシリーズ」 市販レーサーではあるものの(CR110/93は保安部品付きも存在)、この4台を入手できたのは有力チームのライダ[…]
スマートさでエレクトロタップを圧倒するのがギボシ端子による接続 スマートフォンより大きな画面で情報が読み取りやすく、ドライブレコーダー一体式の製品もあり、価格的にもスマホよりリーズナブルなものも多いこ[…]
- 1
- 2





































