
オートバイ乗りにとって、ツーリング途中に立ち寄るのはもちろん、目的地としても訪れてみたいのが「バイク神社」と呼ばれる各地の神社です。本記事では、関東エリアを中心におすすめのバイク神社を紹介します。交通安全祈願はもちろん、オートバイ乗りに人気のお守り情報や周辺のオススメツーリング情報もあわせて解説します。
●文&写真:ヤングマシン編集部
関東のおすすめバイク神社一覧
ライダーのセーフティライドを支えるのは、交通ルールを遵守した適切なオートバイの乗り方と、愛車への深い理解、周囲の交通環境を確認して事故を未然に防ぐ観察眼などがあります。
しかし万全を期しても避けられないトラブルがあることもまた事実で、そんな人知を超えた事態に対する精神的な拠り所になりうるもののひとつが、神社仏閣から得る加護でしょう。
中でも近年ではいわゆる「バイク神社」が全国各地で認知されはじめています。元々はクルマと同列に扱われていた「交通安全」の祈願や御守りが、社会や趣味の多様化などによってオートバイに特化して生まれたものであり、日本独特の文化に成長しています。
バイク神社と呼ばれるお社は全国各地に存在しますが、関東にもツーリングの立ち寄りはもちろん、目的地としてもぴったりな神社が多数あります。交通安全祈願の参拝や、オートバイ専用の駐車場を備えた神社も多く、快適に訪れることが可能です。
バイク神社とは、比較的最近知名度をあげてきたオートバイの交通安全に対して参拝や祈願、御守り等の頒布を行う神社一般を指す。従来の交通安全祈願の中からオートバイを細分化させた神社もあり、ライダーから支持を集めている。
代表的な関東のバイク神社
以下に代表的な関東のバイク神社をご紹介しましょう。
・小鹿神社(埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野1432)- バイク安全祈願の人気スポット
いわゆるバイク神社の元祖的存在が埼玉県の小鹿神社です。埼玉県小鹿野町が行政主導でオートバイによる町おこし事業を立ち上げたことがきっかけ(ちなみに小鹿神社は「おしかじんじゃ」、小鹿野町は「おがのまち」と漢字の読み方が違うので注意)。
小鹿神社がバイク神社と呼ばれるようになったのは、東京モーターサイクルショーに小鹿野町がライダーの観光誘致を目的とした出展をし、さらに東京モーターサイクルショーの安全祈願を小鹿神社の宮司さんが現地で執り行ったことから始まりました。
以降、全国のライダーたちが小鹿神社を訪れ、オートバイをモチーフにした御守りをお受けしたり、お焚き上げをされています。てんとう虫を用いた御守りは「てんとう虫=転倒無視」でしょうか? 見た目も可愛くてライダーに寄り添ってくれるユニークな御守りです。
埼玉県の秩父地方、小鹿野町に在し、オートバイによる町おこし「ウェルカムライダーズ おがの」の取り組みによって、バイク神社として全国的な知名度を得るに至った。オートバイ向けの交通安全祈願や御守りの頒布を行っている。
・秩父神社(埼玉県秩父市番場町1-3)- ツーリングコースの途中におすすめ
秩父には他にもライダーから指示されている秩父神社があります。前出の小鹿神社からもさほど遠くなく、秩父の自然豊かな景色を眺めながらのツーリングコースに加えてみてはいかがでしょう。
小鹿神社が地元に基づいた素朴なお社だったのと対称的に、秩父神社は旧社格の国幣小社で現在は神社本庁の別表神社であり、秩父地方を代表して尊崇を集めるお社です。平日でも多くの参拝者が集ってそれぞれ祈願を求め、その中には交通安全祈願もあります。
また、様々なご利益がある御守りの中でも、交通安全の御守りは種類も豊富で見ているだけでも神聖な気持ちになります。ツーリングで立ち寄る場所というよりも、むしろ秩父神社を目的地に設定するだけの価値はありますよ。
旧制国幣小社の由緒ある秩父神社は、地域に根ざした篤い信仰を受けるとともに、交通安全祈願でも人気を集めている。頒布する御守りは特にオートバイに特化しているわけではないが、ステッカー調など様々な種類が用意されている。
余談だが、小鹿神社と秩父神社を詣でるなら、自然豊かなツーリングルートの途上にある「バイク弁当の大滝食堂」も是非訪れたい。道の駅龍勢会館内で営業しており、オートバイのガソリンタンクを模した弁当箱に甘辛い豚唐揚げとご飯を詰め込んだ「バイク弁当」が人気だ。
・箱根神社(神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1)- 御守りが充実、観光も楽しめる
関東の西方面では、人気の観光地・箱根に座する箱根神社もオススメです。箱根は言わずとしれた人気観光地かつ人気ツーリングスポットであり、観光地巡りのひとつとして箱根神社参拝をルートに設定するのがよいでしょう。
鬱蒼とした木々に覆われた参道の石段は、人によってはライディングブーツでの歩行がいささか困難かもしれませんので、履き替えようにスニーカーなどを用意しておくと万全です。秩父神社同様にオートバイ特化の御守りはありませんが、交通安全お守りは多彩です。
鎌倉幕府の厚い庇護を受け、現在では関東総鎮守とも名乗る名社が箱根神社だ。芦ノ湖の湖畔に座し地元の尊崇を集め観光客も多い。交通安全の御守りを受けることができ、箱根という国内屈指のツーリングスポットだけにライダーからバイク神社に準えることも多い。
・柏の森オートバイ神社(千葉県柏市金山770)
ここまで紹介してきたバイク神社は古来から人々の信仰を集めてきた神社で、それに対してオートバイの交通安全を祈願するライダーがいわゆる「バイク神社」に準えてきたという経緯がありますが、時代の求めに応じて最初からオートバイの交通安全を主体とした神社も生まれています。
それがランドマーク認定部会が全国で設置を進めている「全国オートバイ神社」です。これは「ツーリングライダーの拠点となる全国オートバイ神社の認定」と「宗教的な目的ではなく、ツーリング拠点として、地域活性化にも貢献する」ことを目的としたもので、主体は日本バイクオブザイヤーを主催する一般社団法人 日本二輪車文化協会(AMAC)。
現在は第零号から第65号まで全国に展開し、祈願所や物販、トイレの提供といった、ツーリングライダーに向けた活動を行っています。第零号の「道開オートバイ神社」の開設は2019年と歴史は浅く、ここで紹介する「柏の森 オートバイ神社」は2021年に設置された神社ですが、本格的に神官を招聘して神事を行ってから開設されているため、交通安全のご利益も期待できます。
二輪オークション会場「BDS 柏の杜会場」の隣接地に建立された神社。ここには「柏の杜 オートバイ神社」のほか、二輪販売店の商売繁盛を祈願した「モトム神社」、ゴルファーの健康を祈願した「ホールインワン神社」もある。防犯のため、9時~16時以外の時間は閉門。
関東のバイク神社で手に入るお守り情報
関東のバイク神社では、交通安全や無事故を願うバイク乗り向けの御守りが人気で、ツーリングの記念にも最適。
バイクに特化した仕様の御守りは多くありませんが、小鹿神社ではてんとう虫をモチーフにした御守りや、オートバイをデザインしたものも頒布しています。
一般にバイク神社に準えられている神社でも、自らバイク神社と名乗ることはなく、オートバイに特化した御守りも多くはない。それだけに実際手に入れることができたら尚一層ご利益がありそうな気がしてくるもの。
バイク神社一覧まとめ|ツーリングでの立ち寄りポイントと注意点
関東のバイク神社を巡る際は、事前に駐車場の有無や開閉時間をチェックしましょう。ただし、ホームページを解説していない神社もあります。目的の神社の情報がネット上で見つからない場合は、神社所在地の役所に連絡して確認すれば安心です。
その際は特に下記の項目に関して確認するようにしましょう。そしていざ現地に到着したら参拝マナーを守り、他の参拝者への配慮を忘れないことが重要です。
- 神社の営業時間・休業日
- バイク専用駐車場の有無
神社によっては境内までオートバイを乗り入れることができ、交通安全祈願をしていただくことも可能だ。もちろん乗り入れ不可の神社も少なくないので、事前にネットや各地の観光課に問い合わせておくのが無難だろう。
まとめ:バイク神社で安全祈願&素敵なお守りをゲットしよう
関東・関西エリアのバイク神社一覧とお守り情報を紹介しました。ツーリング途中の立ち寄りスポットとして、ぜひ参考にして安全で楽しいバイクライフをお過ごしください。また、交通安全の御守りを手に入れて、安全で楽しいツーリングを心がけてください。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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