
ヤマハは欧州で、日本などで先行して発売されているNMAX155を発表した。欧州では専用シートと専用カラーを纏った『Tech MAX(テックマックス)』仕様として発売される。目玉になるのはもちろんYECVT(電子制御CVT)の採用だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
電子制御CVTにより街乗りもスポーティ走りも思いのまま!
ヤマハは、インドネシアや日本に続いて新型スクーター「NMAX155」を欧州市場に投入する。これまでNMAX125のみラインナップ(一部地域では旧NMAX155も流通)してきたが、新型NMAX155がラインナップに加わることになる。
今回のマイナーチェンジでは外観を刷新するとともに「走行モード切替」や「シフトダウン」を可能にするYECVT(電子制御CVT)を新たに採用。さらに、欧州では『Tech MAX(テックマックス)』仕様のみのラインナップになる模様だ。
テックマックスはTMAX560、XMAX、NMAX125などに採用されてきた上級仕様で、このたび発表された欧州仕様NMAX155テックマックスの場合は専用の金色ステッチをと溶着エンボス加工が施されたレザー風シート、および専用カラーが与えられている。
その他のスペックについては日本で発売されたNMAX155と同等。目玉といえるのはやはり電子制御CVTのYECVTだろう。これにより、従来のようにエンジン回転数に応じて自動的に減速比が変化していくだけではなく、燃費がよくスムーズな市街地走行に向く「T(タウン)モード」と、ワインディングロードなどでレスポンスのいい走行を楽しめる「S(スポーツ)モード」の2つの走行モードを選択できる「走行モード切替」機能を実現。
さらに、任意のタイミングでマニュアルトランスミッション車のシフトダウンのように減速比を換えられる「シフトダウン」機能により、スムーズな追い越しや下り坂でのエンジンブレーキ強化、コーナー進入のリズム取りや脱出時の気持ちいい加速が得られるようになった。これは左手スイッチボックスにある「SHIFT」ボタンの操作、あるいはオートマ車のキックダウンのようにスロットル急開操作を行うことで、加速/減速状態に応じて最大3段階までシフトダウンが可能だ。
左手元の『SHIFT』スイッチで3段階のシフトダウンが可能。スロットル急開によるキックダウンも可能だ。
このYECVT搭載にともない、クランクケース、クランク軸、エアクリーナー、エキゾーストパイプ、オイルポンプ等を新作。ラジエター、ファン、ファンケースを変更することで冷却効率向上、さらにカムチェーンテンショナーを渋滞のネジリバネ式からシンプルな油圧式に変更し、フリクションを低減した。そして、水冷4バルブ、ローラーロッカーアーム、鍛造ピストン、VVA(Variable Valve Actuation:可変バルブシステム)といったブルーコアエンジンの基本構成は日本仕様と同じで、ユーロ5+に適合。アイドリングストップ機構やスマートキーシステムも採用している。
軽量なバックボーンフレームを採用し、フロントフォークはストローク100mm、リヤサスペンションは91mmのプログレッシブトラベルを持つ。前後13インチホイールは軽量なアルミ製、ブレーキディスクは前後ともφ230mmだ。
このほか、4.2インチTFTディスプレイは無料でフルマップのGarminナビゲーションが利用可能なほか、Yamaha MyRideアプリを介して、メール、メッセージ、着信の通知表示、音楽再生、通話応答が可能(Bluetoothヘッドセットが別途必要)。
スマホアプリと連携することで車体のTFTディスプレイにフルマップのナビを表示可能。上段のLCDディスプレイに速度などを表示しているので情報がゴチャつくこともない。
ヘルメットが収納可能なシート下コンパートメントに加え、フロントに2つのポケットを装備。ひとつは防水リッドとUSB-C充電器を備える。
発売時期は2026年第1四半期とされ、各国・各地域の価格は追って発表される。新色のクリスタルグラファイトが来季の日本仕様に採用されるかも注目だ。
YAMAHA NMAX 155 Tech MAX[2026 EU model]
スペックは欧州公式サイトの排気量が125ccと掲載されており(10/15時点)、出力等もNMAX125のものだったので未発表扱いとした。
主要諸元■全長1935 全幅740 全高1200 軸距1340 シート高770(各mm) 車重132kg■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 155cc 出力未発表 無段変速 燃料タンク容量7.1L■タイヤサイズF=110/70-13 R=130/70-13 ※諸元は欧州仕様
NMAX 155 Tech MAXのディテールと走行写真
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型スクーター)
単なる足代わりで終わらない。シグナスXが誇る「本気」の走り ただのスクーターと侮るなかれ。シグナスXの根底に流れているのは、紛れもないヤマハのレーシングDNAだ。心臓部にはVVA(可変バルブ機構)を採[…]
ツーリングの「迷子」と「風の疲労」、最新のXMAXがすべて解決する 「知らない道へのツーリングはスマホのナビ頼りだが、画面が小さくて見づらい」「高速道路を使った長距離移動は、風圧による疲労がしんどい」[…]
LMW機構がもたらした「圧倒的な安心感」 バイクの宿命とも言える「転倒のリスク」。その不安を根底から覆したのが、ヤマハが誇るLMW(リーニング・マルチ・ホイール)テクノロジーだ。2014年に第1弾とし[…]
5/15:ヤマハ「YZF-R9」 1月に登場した70周年記念カラーに続いて、クロスプレーン3気筒エンジンを搭載した新型YZF-R7の通常カラーが登場。価格は149万6000円。2026年モデルは歴代最[…]
ファッショナブルスクーター・VinoのポストはFazzioが引き継ぐ!? 排出ガス規制の強化により2025年11月で50cc原付バイクの国内生産が終了。ジョグやビーノといったヤマハの50ccスクーター[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型軽二輪 [126〜250cc])
6/18:ホンダ「NX400 E-Clutch」 バイクを操る最大の醍醐味であるシフトチェンジの楽しさを残しつつ、クラッチレバー操作の疲労やエンストの恐怖からライダーを解放するホンダの革新技術「Hon[…]
ツーリングの「迷子」と「風の疲労」、最新のXMAXがすべて解決する 「知らない道へのツーリングはスマホのナビ頼りだが、画面が小さくて見づらい」「高速道路を使った長距離移動は、風圧による疲労がしんどい」[…]
LMW機構がもたらした「圧倒的な安心感」 バイクの宿命とも言える「転倒のリスク」。その不安を根底から覆したのが、ヤマハが誇るLMW(リーニング・マルチ・ホイール)テクノロジーだ。2014年に第1弾とし[…]
原付二種の手軽さと、高速道路を走れる自由を両立 近年、125ccクラスの手軽なバイクが大流行している。軽い車体で街中をスイスイ走れるのは魅力的だが、唯一の弱点が「高速道路に乗れない」ことだ。ツーリング[…]
5/15:ヤマハ「YZF-R9」 1月に登場した70周年記念カラーに続いて、クロスプレーン3気筒エンジンを搭載した新型YZF-R7の通常カラーが登場。価格は149万6000円。2026年モデルは歴代最[…]
人気記事ランキング(全体)
前年モデルの美点はそのまま。最新の「色」で個性をアップデート 「クラシックなバイクに乗りたいけれど、重くて扱いづらいのは嫌だ」。そんな現代のライダーのワガママな悩みを鮮やかに解決し、世界中で支持を集め[…]
コンパクトすぎて窮屈という悩みを、絶妙なサイズアップで解決 電動とは思えないほどシンプルな抜け感のあるデザインで注目を集めていた、従来のWonkey。ところが、「ファンバイクのような車格では、自分の身[…]
長距離ツーリングの退屈さを打ち破る、圧倒的なオーラ 「長距離を走れるツアラーは快適だけれど、デザインがどれも似たり寄ったりで刺激が足りない」。そんな不満を心の奥底に抱えながら、ガレージに収める特別な1[…]
大柄な車体への不安を消し去る、シート高735mmの絶大な安心感 「クルーザースタイルに憧れるが、車体が重くて取り回しに苦労しそう…」。そんな先入観を抱え、購入をためらっている大人は少なくないだろう。し[…]
元青汁王子が立ち上げたバイクメーカーが第1号モデルを発売! 青汁王子としてその名を知られる実業家の三崎優太さん。最近、バイクにハマっているらしいとの情報をきっかけに近況を不定期でお届けしてきましたが、[…]
最新の投稿記事(全体)
ヤマハポッケをレストア中 ヤマハの小さなレジャーバイク「ポッケ」のレストアが進行中です。 元の状態は、まぁ控えめに言って半分“鉄くず状態”。詳しい様子はYouTubeで見ていただくとして、とにかく最初[…]
耐荷重80kg! 美しいデザインで大人も子供も楽しめる EVEREST XING emoveは、次世代型モビリティを展開する株式会社Acalieのハイスペックブランド「EVEREST XING」からリ[…]
免許不要で日常の移動を支える4輪モビリティの実用性 免許返納後の移動手段や、日常のちょっとした運搬作業において、安全性と積載力は常に課題となる。そこで注目したいのが、ブレイズが展開する「イーカーゴ」。[…]
国産スクーターの復権 スーパーカブのようなビジネスバイクが主流であった50ccクラスに、ホンダが送り出したロードパルは「女性でも手軽に乗れるお買い物バイク」として新たな市場を開拓。これに対抗し、ヤマハ[…]
100周年を迎えたドゥカティが、鈴鹿サーキットを舞台にビッグイベントを開催! 2026年6月6日、国内最大級の規模を誇るドゥカティの祭典『DUCATI DAY 2026』が鈴鹿サーキット交通教育センタ[…]
- 1
- 2












































































