
全国で唯一、鉱山の「坑道」をバイクで走行できるという、前代未聞のイベント「最高フォトツーリングラリー in 鉱石の道」が2025年も開催予定。2024年は22府県から120台ものバイク乗りが集結し、大きな話題を呼んが、今年はさらに規模を拡大して開催されるという。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:最高フォトツーリングラリー in 鉱石の道
地域の課題をライダーが解決
舞台となるのは、兵庫県北部の養父市と朝来市にまたがる日本遺産「鉱石の道」だ。ここは、かつて日本の近代化を力強く支えた鉱山の史跡群が点在する、歴史ロマンあふれるエリア。しかし、高速のインターチェンジから遠く、公共交通機関も少ない山間部に位置するため、観光客を呼び込むのに長年苦戦してきた。
だが目的地へ向かう道中には、走りごたえのあるワインディングロードが広がっており、ライダーにとっては魅力的な場所。とはいえ、これまでは特定のカフェなどに立ち寄るだけで、地域全体にまで足を延ばすことは少なかったかもしれない。
いわば「点」でしかなかったライダーの立ち寄りを、地域全体を巡る「面」のツーリングへと変え、地域が抱える課題を解決しようと立ち上がったのが、このツーリングラリーなのだ。
まさにアドベンチャー!「鉱山坑道走行」という唯一無二の体験
このイベントの最大の魅力はなんといっても、「鉱山坑道の走行」に尽きる。これは、全国広しといえどもここでしか味わえない、唯一無二の体験だ。薄暗く、ひんやりとした空気が漂う坑道の中を、ヘッドライトの光を頼りに愛車のエンジン音を響かせながら進む。それはまるで、冒険映画の主人公になったかのような気分にさせてくれるだろう。
かつて多くの鉱夫たちが夢と希望を追い求めた歴史の舞台を、現代の鉄馬で走り抜ける。この感動と興奮は、参加したライダーにとって生涯忘れられない思い出となるに違いない。SNSにアップすれば、仲間から羨望の眼差しを向けられること間違いなしだ。
ただ走るだけじゃない、誰もが「魅力の発信者」になるラリー形式
「最高フォトツーリングラリー」は、単なるスタンプラリーとは一味違う。「フォトツーリング」形式が採用されており、参加者は「鉱石の道」に点在する史跡やチェックポイントを巡りながら、ライダー自身の視点で「最高!」と感じた瞬間の写真を撮影し、SNSに投稿することが求められる。
これにより、参加者ひとりひとりが「地域の魅力の発信者」となるのだ。雄大な自然をバックにした愛車の写真、地元で味わった絶品グルメ、史跡で感じた歴史の息吹。
それぞれのライダーが切り取った「最高」の一枚がSNSを通じて拡散され、まだ見ぬ多くの人々に「鉱石の道」の魅力を伝えていく。自分の投稿が、地域の応援に繋がる。そんな実感を得られるのも、このイベントの醍醐味と言えるだろう。
ライダーパワー炸裂! 驚くべき経済効果と持続可能な運営モデル
このイベントは、楽しさだけでなく、地域に確かな活気をもたらしていることも特筆すべき点だ。2024年の開催では、全国22府県から集まった120台のライダーが地域を駆け巡り、大きな経済効果を生み出した。
各史跡や地域の名所がチェックポイントに設定されたことで、参加者は広範囲に立ち寄り、買い物や食事を楽しんだ。その結果、なんと1台あたり平均1万6千円もの消費があったというから驚きだ。
さらに、イベント後には交流会としてBBQパーティーが開催され、これが地域での宿泊を強力に後押しした。結果として、参加者の80%以上が宿泊。ふだんは観光客が少ない山間部に、新たな宿泊需要を創出したのだ。
そして何より素晴らしいのは、この大きな成果を、わずか5名の運営スタッフと約75万円という低コストで実現したことである。これは、自治体や住民に過度な負担をかけることなく続けられる、極めて費用対効果の高い「持続可能な地域活性化モデル」と言えるだろう。
我々バイク乗りが楽しみながら地域を巡ることが、過疎化に悩む地域にとって新たな光となる。この成功モデルは、全国の他の地域にも応用できる可能性を秘めているといっても過言ではないだろう。
2025年もいざ、鉱石の道へ!
今年の「最高フォトツーリングラリー in 鉱石の道」は、参加台数を昨年の倍近い200台に増やして開催される。歴史的な冒険への扉は、さらに多くのライダーに開かれた。
自分の走りが地域の力になる。そして、他では決して味わえない冒険がそこにある。最高の思い出と地域への貢献を同時に手にできるこのイベント。11月は歴史とロマンが眠る兵庫の「鉱石の道」へGOだ!
「最高フォトツーリングラリー in 鉱石の道」開催概要
- 開催日: 2025年11月1日(金)~3日(日)
- 場所: 兵庫県朝来市・養父市(日本遺産「鉱石の道」)
- 参加台数: 200台(予定)
- 主催: 鉱石の道推進協議会(兵庫県但馬県民局) 企画運営: 株式会社マインズ
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