
世界で生産されるバイク全体の3%強にあたる約200万台を生産し、日本4大メーカーの一角に数えられるのがスズキ。そんな同社について、2025年8月はどんなニュースがあったのだろうか。ヤングマシンの記事から厳選して注目トピックをお伝えする。
●文:ヤングマシン編集部
鈴鹿8耐スズキブースは未来への期待満載!
鈴鹿8耐会場、スズキブースがアツかった。GPスクエアのスズキブースには、なんと新型GSX-R1000Rを含む未発売モデルがズラリと並んだのだ。グローバル発表直後の新型GSX-R1000Rは全3色展示され、赤×白モデルには跨ることができた。
さらにGSX-R750生誕40周年を記念し、初代GSX-R750やGSX-R400も展示されるという粋な計らいぶり。そして、これまたグローバル発表されたばかりのネオクラツインGSX-8T/8TTや、発売間近とされるモタードDR-Z4SMにも跨れた。
極めつけは、電動バイク「e-PO」モーター搭載のキュートなフルカウルマシン「CNチャレンジミニ号」。小さくても本格的なGSX-Rルックに未来への期待が膨らむ展示だった。
大幅改良で復活のGSX-R1000R、ネオクラツインGSX-8T/8TT、モタードのDR-Z4SMにも触ってまたがれる! 開催中の鈴鹿8耐、GPスクエアのブースからスズキを紹介しよう! ヨシムラブース[…]
ヨシムラ「ヘリテージパーツ・プロジェクト」が油冷GSX-Rを未来へ繋ぐ!
8月7日に報じたヨシムラの「ヘリテージパーツ・プロジェクト」は、’80年代の名車たちを後世に伝えるための壮大な計画だ。このプロジェクトは「純正互換パーツ」「ヨシムラパーツ」「コンプリートマシン」の3つの柱で構成され、とくに油冷GSX-R750(1985〜87年型)を重点的にサポートする。
廃盤になった純正パーツ(エンジン、外装、ゴム類など42点!)をヨシムラが復刻・再生産し、品質は純正同等以上を目指すというから頼もしいかぎりだ。さらにTMR-MJNキャブや新作エキゾーストなど、公道で長く乗れるように耐久性を重視したヨシムラパーツも開発。
そして、#604コンプリートのようなマシン製作も手がけるという。油冷GSX-Rオーナーは要チェックだ。
歴史遺産・油冷GSX-Rを完調状態で後世に バイクブーム全盛期だった1980年代から、はや40年以上。とっくに純正パーツの供給も途絶え、そのまま埋もれ去っていく当時の車両は数知れず。その一方で「愛車と[…]
スズキGS750:2スト専業から4ストへの転換点となった名機を振り返る
ホンダCBやカワサキZに追いつき、スズキを4ストメーカーへと導いた記念碑的なモデルが、GS750だ。’70年代、2スト専業だったスズキは北米市場からの要求とマスキー法に対応するため、4スト開発を急務としたのだ。
’76年末にデビューしたこの4スト並列4気筒は、2万km全開走行テストで鍛え上げられたエンジン耐久性と、世界GP/F750譲りのシャーシによる操安性で世界的に好セールスを記録した。
当初はスポーク&シングルディスクだったが、’78年型からダブルディスクやキャストホイールのEが登場。テールカウルもスズキ公道車初装備で、質実剛健ながら先進性を感じさせる一台だったのだ。
北米市場の要請を受け2スト専業から脱却 '50年代中盤に4スト単気筒車を手がけたことはあるものの、'52年から2輪事業への参入を開始したスズキは、'70年代初頭までは、基本的に2スト専業メーカーだった[…]
ヨシムラ♯604コンプリート、オークションで伝説が再誕!
ヨシムラの「YOSHIMURA HERITAGE PARTSプロジェクト」の目玉、伝説の油冷レーサー「ヨシムラGSX-R750 ♯604コンプリート」のオークションが9月20日にいよいよ始まる。
1986年のデイトナ200マイルで活躍した#604辻本車を忠実に再現したこのコンプリートマシンは、優良中古車をベースに、ヨシムラの熟練メカニックが純正互換パーツと数々の新作ヨシムラパーツを惜しみなく投入して作り上げた。
最低落札価格は604万円(税抜)だ。当時のレーサーの「ストーリー」を現代技術で昇華させ、ツーリングも楽しめる乗り味を追求した、まさに夢のような一台。サーキット走行用のキャブレターやエキゾーストも用意されるというから、速さを求めるライダーも満足すること間違いなしだ。
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