
ヤマハはタイで「SR400」の2025年モデルを発表した。2023年末に登場したカラー2色が2025年前半まで継続されてきたが、ここにきてファイナルエディションが登場した模様だ。日本では排出ガス規制の関係ですでに販売終了しているが、タイでは以前の仕様のまま存続してしてきた。ついにそれも終焉するということだろうか?
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
43年で歴史に幕……と思ったらタイで続いてるよ!
平成32年排出ガス規制の壁、ABS義務化、そして灯火類の追加レギュレーション……。日本ではさまざまな理由から継続生産ができなくなり、2021年モデルをもって殿堂入りしたSR400。1978年に登場した初代から基本的な仕様を大きく変えずに生産が続き、当初はシングルスポーツと呼ばれたSR400も、いつしかリアルクラシックに。
2021年に発売されたファイナルエディションおよびファイナルエディションリミテッドは、前後ワイヤースポークホイールにキックスターターと、初代当時からのアイデンティティをそのまま継承しながら、現代のバイクと同じようにフューエルインジェクションを装備するなど、可能な限り姿形を変えることなくゴールへとたどり着いた。
そんなSR400だが、排出ガス規制がそれほど厳しくないタイではその後も生き残っているのをご存じだろうか。たとえ日本に並行輸入などで持ち込んだとしても、公道を走れるバイクとして登録することはかなわないのではあるが……。
生誕47周年を迎えた2025年も、空冷シングルエンジンをセミダブルクレードルフレームに搭載する姿はそのままに継続販売。2024年末に発表されたモデルは2023年末に発表された車体カラーを踏襲しており、ひとつはマットグレーメタリック、もうひとつはシルキーホワイトだった。価格は29万5000バーツ(日本円換算約134万1000円・8/18現在)。
しかし、これが2025年モデルとして販売されるものと思われていたが、新たに2025年モデルを名乗る2色が登場した。そして現地カタログの写真背景には『FINAL EDITION』の文字が……! ところが、文中にディテール等の詳細は記載されているものの、ファイナルエディションについての言及はない。おそらくこれがタイでもファイナル仕様となり、47年をもって歴史に幕ということになるのだろうが……。
新たに発表された2025年モデルの色名はダークレッドメタリック、ダークグレーメタリックの2色。こちらの価格は29万8000バーツ(約135万5000円)だ。
日本では、ヤマハがSR400のパーツを永年供給するのではといった話も取り沙汰されているが、海外とはいえ現行モデルとして生き残っていることが、パーツ供給にはプラスに働く面も期待されてきた。今後はどうなるのか、情勢を見極めていきたい。
ダークレッドメタリック。背景には『Final Edition』の文字が……!
レッドの参考モデルはこのあたりだろうか。写真は1978年型SR500のカラーバリエーション・スターレッド。もうひとつのグレーは1980年代後半からたびたび採用されたパターンを参考にしたものだ。
YAMAHA SR400[2025 Thailand model]
主要諸元■全長2085 全幅750 全高1100 軸距1410 最低地上高130 シート高790(各mm) 車重175kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 399cc 23.8ps/6500rpm 2.8kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=90/100-18 R=110/90-18 ●価格:29万8000バーツ ※諸元等はタイ仕様
従来カラーも併売
タイヤマハの公式ホームページには従来のマットグレーメタリック、シルキーホワイトも引き続きラインナップされている。
以下の写真はモーターエキスポ2023のものだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
グランプリレースの黄金時代が甦る! 1970年代~80年代にかけて伝説的なアメリカンライダーのケニー・ロバーツ氏が走らせたYZR500は、イエローのストロボライン(ヤマハは現在スピードブロックと呼称)[…]
8/1発売:ロイヤルエンフィールド「ハンター350」 2025年8月1日より受注を開始するのが、ロイヤルエンフィールドの新型「ハンター350」だ。注目すべきは、従来モデルから5万円以上の値下げが敢行さ[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
評判のいい正立フロントフォーク時代のMT-07がベース ヤマハは、スポーツヘリテイジ「XSR」シリーズの2気筒モデル「XSR700 ABS」2025年モデルを発表。この物価高の時代に価格据え置きとし、[…]
”XSR900”の登場によりカジュアル寄りに回帰 2024年モデルまでのXSR900は、初代モデルに対し“レーシングヘリテイジ”を標ぼうすることで1980年代のレーシングマシンカラーをまとい、走りもス[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型小型二輪 [251〜400cc])
8/1発売:ロイヤルエンフィールド「ハンター350」 2025年8月1日より受注を開始するのが、ロイヤルエンフィールドの新型「ハンター350」だ。注目すべきは、従来モデルから5万円以上の値下げが敢行さ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
余裕の動力性能を持つシリーズ最大モデル ヤマハが誇るフロント2輪のLMW(Leaning Multi Wheel)機構を採用するスクーター「トリシティ300」の2025年モデルが登場した。ともに新色の[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
人気記事ランキング(全体)
11/1発売:カワサキ Z250 カワサキ「Z250」はニンジャ250と骨格を共有するこの軽二輪スーパーネイキッドは、アグレッシブな「Sugomi」デザインを継承。軽さと力強さを併せ持つ本格的スーパー[…]
薄くても温かい、保温性に優れる設計 GK-847は、ポリエステル素材をベースとしたサーマル構造を採用しており、薄手ながらも高い保温性を実現している。厚手のウインターグローブの下に装着しても動きが妨げら[…]
厳冬期ツーリングで感じる“インナーの限界” 真冬のツーリングでは、防寒ジャケットやグローブを重ねても、冷えは完全には防ぎきれない。風を受け続ける上半身は体温が下がりやすく、体幹が冷えることで集中力や操[…]
長距離や寒冷地ツーリングで感じる“防寒装備の限界” 真冬のツーリングでは、重ね着をしても上半身の冷えは避けにくい。特に風を受ける胸や腹部は冷えやすく、体幹が冷えることで集中力や操作精度が低下する。グリ[…]
より高度な電子制御でいつでもどこでも快適な走りを!! 【動画】2026 CB1000GT | Honda Motorcycles ホンダがEICMA 2025にて発表した「CB1000GT」は、「Hi[…]
最新の投稿記事(全体)
世界初公開! 3タイプのEVバイクが未来の二輪車シーンを牽引する!? 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されている「ジャパンモビリティショー2025」。ヤマハのブースで[…]
革新メカERC装備の本格アドベンチャー EICMA2024、そして今春の東京モーターサイクルショーでも展示された「Concept F450GS」が、EICMA2025で正式モデル「F450GS」として[…]
風のように静かで、1000㏄並みにトルクフル! ホンダは昨年のEICMA2024で「EV Fun Concept」を出展したが、今回のEICMA2025では「WN7」を発表。基本スタイルは踏襲するもの[…]
今回は、BMCの最新モデル「防風ジーンズ・ボア」2025年モデルがターゲットだ!! 先日、弊誌が「週刊○○」のようにBLUE MONSTER CLOTHING(以下:BMC)のローリー青野氏を追尾して[…]
点火トラブルって多いよね 昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その[…]
- 1
- 2
































































