
スズキは、グローバルサイトにおいて初代GSX-R750の誕生から40周年を記念した特別カラーを施した「GSX-R750」「GSX-R600」を初公開した。北米で継続販売されている2車に、新型GSX-R1000Rと同様の記念ロゴやグラフィックが配された青×白が新たに加わった。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
誕生から40年を迎えたナナハン・スーパースポーツと、兄弟車のR600
1985年当時、ナナハンと呼ばれていた750ccクラスに油冷エンジン搭載のGSX-R750でレーサーレプリカの概念を持ち込んだのがスズキだった。AMAスーパーバイクをはじめとしたレースシーンでは4ストローク4気筒の排気量上限が750ccに設定されていたこともあり、これによって“ナナハン”はレースユースに直結したクラスとして隆盛を極めていく。
日本国内で初のGSX-Rといえば1984年に登場した400のイメージが強いが、グローバルではこの初代GSX-R750からGSX-Rシリーズがはじまったと認識されている。そして今年、2025年は1985年の初代R750誕生から40周年にあたり、鈴鹿8耐の開催に合わせたタイミングで新型GSX-R1000Rが登場。そして3色ある新型R1000Rカラーのうち、青×白の40周年グラフィックが2026年モデルの「GSX-R750」「GSX-R600」にも採用されることが明らかになった。
GSX-R600/750/1000と40周年カラーが揃い踏み。
現存する750ccスーパースポーツはGSX-R750が唯一の存在であり、主要部分のほとんどを共有するGSX-R600も純500スーパースポーツとしては希少な存在になっている。いずれも排出ガス規制がそれほど厳しくない北米市場で生き残っており、新しい40周年カラーはすでに発表済みの2026年モデルの2色に追加される形で全3色のラインナップを構成していく。
SUZUKI GSX-R750[2026 U.S. model]Pearl Vigor Blue / Pearl Tech White
SUZUKI GSX-R600[2026 U.S. model]Pearl Vigor Blue / Pearl Tech White
スペックについては、日本に最後に輸入されていたモデルから現在まで変更はなく、他社に先駆けて採用したパワーモード切替の「SDMS」、ブレンボ製フロントブレーキキャリパーなど装備は今の基準で見ても十分といえる。日本在住のスズキファンとしては、写真で眺めることしかできないのが残念だ。
SUZUKI GSX-R750[2026 U.S. model]
主要諸元■全長2030 全幅710 全高1135 軸距1390 シート高810(各mm) 車重190kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 750cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:1万3249ドル(40周年カラーの価格は未発表) ※諸元は北米仕様
新登場のアニバーサリーカラー
SUZUKI GSX-R750[2026 U.S. model]Pearl Vigor Blue / Pearl Tech White
SUZUKI GSX-R750[2026 U.S. model]Pearl Vigor Blue / Pearl Tech White
発表済みの2026年モデル
SUZUKI GSX-R600[2026 U.S. model]
主要諸元■全長2030 全幅710 全高1135 軸距1385 シート高810(各mm) 車重185kg■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 599cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:1万2199ドル(40周年カラーの価格は未発表) ※諸元は北米仕様
新登場のアニバーサリーカラー
SUZUKI GSX-R600[2026 U.S. model]Pearl Vigor Blue / Pearl Tech White
SUZUKI GSX-R600[2026 U.S. model]Pearl Vigor Blue / Pearl Tech White
40周年カラーのディテールはR750に準じている。R750とR600の主な違いは排気量によるもののほか、シートカウルの『750』あるいは『600』のロゴ、倒立フロントフォークのアウターチューブがR750のゴールドに対しR600はブラックという点がある。
発表済みの2026年モデル
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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