
味わい深い空冷バーチカルツインを搭載し、名機WシリーズのDNAを今に伝えるカワサキの人気ヘリテイジモデルW800シリーズ。現行のモデル展開の基礎となった2019年モデルも登場からすでに6年近く経つこともあり、手頃な価格の出玉も増えている。中古車としての注目度も高いので、この機会に各年式の違いをおさえて、自分に最適な一台を選んでみよう。この記事では2020年モデルについて紹介する。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:カワサキ
2020年モデル概要:スタンダードモデルが堂々の復活
排ガス規制の影響により2016年7月発売のファイナルエディションで生産終了したW800が、W800ストリート/カフェとして復活したのは、2019年のこと。モダンさを増した一方で、従来通り往年のW1を思わせる、よりクラシカルな「W」を求めていたファンも多かった。
そんな声に応え、2020年モデルから正統派と呼ぶべき無印のW800が復活。メッキを多用したスタイルは、まさしく1966年にデビューした元祖650-W1がモチーフといえるもの。前後フェンダーやシルバーのバーチカルツインが眩しい。さらにストリート/カフェのF18インチに対し、19インチとすることで外観も走りもレトロ風に。ハンドルはストリートより低く、カフェより高い設定だった。
こうして出揃ったW800/W800 CAFE/W800 STREETは、それぞれ独自性の高いカラーを身にまとっており、三車三様の細部にわたる装飾が施されていた。
(左)リヤフェンダーも他の2車と異なるロングタイプでクロームメッキが施された。全車とも材質はスチール製。(右)フロントを18→19インチとし、アウターフォークをシルバー化。メッキ仕様のロングフェンダーも専用となっていた。
(左)シリーズで唯一センタースタンドを装備。カフェが採用するタンクパッドやグリップヒーターも標準で備える。(右)タックロールシートも専用品。白いパイピングと厚いクッションが特徴で、シート高はカフェ同様ストリートより20mm高い。
KAWASAKI W800Series[2020model]SPEC & COLOR
KAWASAKI W800
主要諸元■全長2190 全幅790 全高1075 軸距1465 シート高790(各mm) 車重226kg ■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kg-m/4800rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L ■タイヤサイズF=100/90-18 R=130/80-18 ●発売当時価格:110万円 ●色:緑 ●発売日:2019年12月1日
【KAWASAKI W800[2020model]】メタリックダークグリーン
KAWASAKI W800 STREET
主要諸元■全長2135 全幅925 全高1120 軸距1465 シート高770(各mm) 車重221kg ■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kg-m/4800rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L ■タイヤサイズF=100/90-18 R=130/80-18 ●発売当時価格:99万3600円 ●色:黒×灰 ●発売日:2019年3月1日
【KAWASAKI W800 STREET[2020model]】メタリックフラットスパークブラック×メタリックマットグラファイトグレー ※2019年モデルから継続販売
KAWASAKI W800 CAFE
主要諸元■全長2135 全幅825 全高1135 軸距1465 シート高790(各mm) 車重223kg ■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kg-m/4800rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L ■タイヤサイズF=100/90-18 R=130/80-18 ●発売当時価格:111万2400円 ●色:灰×銀 ●発売日:2019年3月1日
【KAWASAKI W800 CAFE[2020model]】メタリックマグネシウムグレー×ギャラクシーシルバー ※2019年モデルから継続販売
KAWASAKI「W800シリーズ」最新相場情報
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