最終YZF-R1/新MT-09etc…ヤマハ関連注目ニューストピック【2025年3月版】

最終YZF-R1/新MT-09etc…ヤマハ関連注目ニューストピック【2025年3月版】

世界で生産されるバイクの1割弱を生産し、国内ではホンダに次ぐバイクメーカーとして認知されているヤマハ。そんな同社について、2025年3月はどんなニュースがあったのかだろうか。ヤングマシンの記事から厳選して注目トピックをお伝えする。新車ラッシュにも程がある!?


●文:ヤングマシン編集部

ヤマハ「YZF-R15」最新2025年モデルが登場【海外】

ヤマハモーターインドネシアは、水冷単気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「R15(日本名;YZF-R15)」シリーズの2025年モデルを発表した。

上級仕様の「R15M」はコネクテッド/ABSの名を、R15にはコネクテッドの名を冠し、R1Mは前年カラーの“アイコンパフォーマンス”を継承。R15には従来のブルーおよびブラックの色味やロゴ変更したものをラインナップしている。従来型R15のアグレッシブグレーは、廃盤になる模様だ。

R15については日本仕様にも同カラーリングが投入されるか、気になるところ。なお、現地価格はR15Mが4470万ルピア、R15が4095万ルピアと約4万円程度の差だ。

ヤマハ「XMAX」2025年モデル登場!

ヤマハは、2017年に日本で販売開始(欧州では2004年に誕生)したスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを発表した。今回は、電動スクリーンと新型メーターパネル、内部構造を見直し2023年モデル比800g軽量化を図ったマフラーとスタイリッシュなマフラープロテクターカバーを新採用。メーターはこれまで縦並びでTFT&LCDを組み合わせていたが、新作は横2連配置としている。

新採用の電動スクリーンは可動域100mmの無段階調整式で、左ハンドルスイッチでシンプルな操作が可能。前モデル比でスクリーン形状、ウインカーカバー、スポイラーのデザインを刷新し、防風効果と外観の向上にも貢献している。

ボディカラーはすべて新色になり、従来の4色ラインナップから新型は全3色に。価格は73万7000円となった。

ヤマハ「NMAX」がマイナーチェンジして登場!

ヤマハの原付二種スポーティスクーター「NMAX」がマイナーチェンジ。従来のシックな雰囲気からアグレッシブな外観に刷新され、新型LCDメーターを採用。ブルーコアエンジンはさらに熟成され、前後サスペンションは乗り心地を向上する方向でセッティングが詰め直された。

このほか、安定した走行をもたらすトラクションコントロールシステムや、φ60.5mmのメインパイプを持つフレーム(NMAX155を共通)、前後独立ABS+軽量アルミホイールなどの優れた素性はそのまま継承している。

車体カラーはいずれも新色に置き換わり、全4色ラインナップ。価格は9900円アップしたが、38万9400円と40万円以下に収まっている。

ヤマハ新型「XSR900」が2025年モデルへ!

ヤマハは、クロスプレーンコンセプトの888cc並列3気筒を搭載するスポーツヘリテイジ「XSR900」をマイナーチェンジ。ライディングポジションまわりの見直しやメーター画面拡大&機能追加、電子制御の拡充などを施したほか、日本限定カラーの“アイボリー”を受注期間2025年9月30日までとして追加した。

おもな変更点は、スマートフォンにインストールしたアプリと連携することでナビゲーション機能も使用可能な5インチ(従来型は3.5インチ)TFTディスプレイ、出力特性・各種電子デバイスの介入度を選択できる「YRC(ヤマハライドコントロール)」、機能追加されたウインカーなど走行を支援するテクノロジーの搭載。

またXSR900 GPと同じフルアジャスタブルにグレードアップしたリヤサスペンションと最適化したフロントブレーキサスペンション、ライディングポジションまわりの見直しなどが行われている。

ヤマハ「YZF-R1/M」に2025年モデル登場!

ファイナルエディション登場とか、スーパーバイク世界選手権に向けたモデルチェンジなどさまざまな情報が飛び交っていた「YZF-R1」および「YZF-R1M」の2025年モデルが正式発表された。

すでに欧州でレースベース車の「R1 RACE」とハイパフォーマンス版の「R1 GYTR」、北米では通常ラインナップの2025年モデルが登場した旨はお伝え済みだが、新型R1&R1Mは、MotoGPにインスパイアされたカーボン製ウイングレットを装着しているのが大きな特徴になっている。

スタンダード仕様のYZF-R1とハイグレード仕様のYZF-R1Mでマイナーチェンジの内容に少し差があるのも見逃せない。

カラーリングについてはそれぞれ新色に切り替わり、価格はスタンダードR1が16万5000円アップの253万円、R1Mは9万9000円アップの328万9000円だ。

ヤマハ新型「YZF-R25」「YZF-R3」国内正式発表!

ヤマハが「YZF-R25」「YZF-R3」を発表。ヘッドライトまわりは中央にプロジェクターLEDライト、これまでに見たことのないデザインの左右2眼のポジションライトを新採用し、フロントフェイスはYZF-R9を超える最新世代へとイッキに進化した。

また、レイヤード構成とされたサイドパネルや内臓ウイング機能を持つシートカウル、位置変更(サイドパネル中段→アッパーカウルのナックル付近)されたフロントLEDウインカーなどにより、シャープなスタイリングを獲得している。

しかし、シート高やハンドル&ステップ位置は据え置きで、“毎日乗れるスーパーバイク”のコンセプト通り、日常での扱いやすさはこれまでと変わらない状態だ。

ヤマハ 新型「MT-25」「MT-03」を発表!

ヤマハが「MT-25」「MT-03」の2025年モデルを発表。YZF-R25&R3と同様にシートまわり&テールカウルが変更されたほか、アシスト&スリッパークラッチや新型クラッチレバー、コネクティビティ機能が追加された新型LCDメーター、USBタイプAソケットを新採用している。

アシスト&スリッパークラッチは、レバー操作荷重の低減やシフトダウン時の穏やかな車体挙動に貢献。シート形状はライダーの足着き性とパッセンジャーの乗りやすさに配慮した形状変更といえる。新LCDメーターはスマートフォン用専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(Y-Connect)」に対応した。

これらの変更を施しながら、価格設定は従来モデルから据え置きに。なお、MT-25とMT-03の外観上のおもな違いは、車名ロゴと装着タイヤがバイアス(MT-25)/ラジアル(MT-03)という点だ。

ヤマハ「テネレ700/Low」3/31同時発売

ヤマハは、新型「テネレ700」の発売に合わせ、シート高が約30mm下がるローシート&ローダウンリンクを装備した「アクセサリーパッケージ テネレ700 Low」を3月31日に発売した。

このモデルは、「テネレ700 ABS」をベースにスタンダードモデル比で約15mm座面を下げた「ローシート」、リヤサスペンションのリンク長変更により、シート高が約15mm下げた「ローダウンリンク」を装着。それぞれ別売りパーツとして購入しても購入可能。ローシート=3万3000円、ローダウンリンク=1万9800円となり、交換には工賃も必要になるので、+2満2000円で済む本パッケージはお得だ。

ヤマハ「XSR125/Low」2025新型を4/16発売

人気のフルサイズ125ccスポーツヘリテイジ「XSR125」にニューカラーが登場した。従来のライトブルーとレッド、ホワイトメタリックが廃止され、代わりにブラウンとシルバーが追加。往年のミッドナイトスペシャルを思わせるブラックメタリックは継続販売で、全3色ラインナップとなる。このご時世に価格据え置きというのも、嬉しいニュースだ。

また、新たに「アクセサリーパッケージ XSR125 Low」が追加されたのも朗報。ノーマルのシート高810mmは初心者や小柄なライダーには少し高めだったが、このパッケージはシート高が約30mm下がる。実質的にはシート高、約780mmと見なすことができるというわけだ。アクセサリーの装着は購入時に取り扱い販売店で行われる形で、車両価格は+2万2000円となっている。

ヤマハファクトリーが2025年の鈴鹿8耐に帰ってくる!!

ヤマハは3月20日、2025年の鈴鹿8時間耐久レースにファクトリー参戦することを発表した。しかもライダーは全日本のエース・中須賀克行はもちろん、MotoGPとSBKのヤマハ系チームから2名を召喚するという“超本気”の体制だ。

これは3今年で70周年を迎えるヤマハの記念事業の一環。ヤマハファクトリーの8耐参戦は2019年以来6年ぶりとなる。チーム名は「YAMAHA RACING TEAM」となり、参戦車のYZF-R1はヤマハ8耐のマジックナンバーとも言えるゼッケン21を付けて戦うことが発表された。

ヤマハが謎の「オフロードカスタマイズコンセプト」を展示!

ヤマハは、大阪モーターサイクルショーで「オフロードカスタマイズコンセプト」なる謎のサプライズ展示を敢行。これがさまざまな憶測を呼んでいる。

車両はインドネシアなどアジア県で販売中のWR155Rと見て間違いないが、車名ロゴやエンジンの排気量が隠されており、なんらかのメッセージ性を持った展示なのでは、と思わずにはいられない。

カスタマイズコンセプトと名付けられているわりには、ナックルガードやバーパッドなど申し訳程度のカスタマイズが施されているのみ。どうにも展示名と内容が釣り合っているようには思えない。

そこで、これまでにヤングマシン編集部が得てきた情報や現場での噂など、さまざまな情報から手繰り寄せた「オフロードカスタマイズコンセプト」の正体に迫った。

ヤマハ「Fazzio」が市販予定車として参考出品

レトロポップなスタイリングの原付二種スクーターが、市販予定車として大阪モーターサイクルショーに登場した。その名も「Fazzio(ファツィオ)」。これはタイやインドネシアなどで販売されており、2024年秋にハイブリッド仕様が追加されたばかりだ。日本では、2025年秋以降に発売するという。

参考出品車両はインドネシア仕様の「Fazzio Hybrid Neo(ハイブリッドネオ)」と同じカラーリングが施されているが、すでに日本語のコーションラベルが貼付され、原付二種(125cc)特有の、前後フェンダーの白いステッカーもあった市販間近と感じられる状態だった。

ヤマハ「MT-09」4/22「MT-09 Y-AMT」5/22に発売

ヤマハは、2024年4月/9月に発売した新型「MT-09」「MT-09 Y-AMT」に新色のマットライトグレーを追加し、2025年モデルとして発売する。価格は2024年モデルから据え置きで、従来あったダークブルーイッシュグレーメタリック8が新色のマットライトグレーメタリック4に置き換わった。

2024年のモデルチェンジ時には、ハンドル位置が約34mmダウンし、ステップ位置も変更を受けたことでよりスポーツネイキッドらしいライディングポジションに。前後別体型シートを採用することで体重移動の自由度と足着き性を向上した(シート高は不変)。これにともない、リヤフレーム(シートレール)も変更された。

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