- 1 ビッグマイナーチェンジで足まわり強化──A7[1990]
- 2 ついに待望の国内仕様がデビューした──A8[1991]
- 3 初期型カラーの赤×灰、青×銀が復活──A9[1992]
- 4 国内も温水キャブ採用、欧州はラストに──A10[1993-1997]
- 5 5年ぶりの変更、A2で人気のライムが登──A11[1998]
- 6 A7以来、久々に足まわりをグレードアップ──A12[1999]
- 7 注目度バツグン、個性派イエローがデビュー──A13[2000]
- 8 人気の高いA6のブラック×グレーが復活──GPZ900R A14 / A15[2001 / 2002]
- 9 ついにラスト! 初期型風ながら少し異なる──GPZ900R A16[2003]
ビッグマイナーチェンジで足まわり強化──A7[1990]
Fフォークからアンチノーズダイブ機構を廃止し、φ38→41mmに大径化。前輪も16→17インチ化したほか、キャリパーはFが対向4ポット、Rが片押し2ポットと足まわりが充実した。メーター、ハンドル、バックミラーも新形状だ。車重は234kgに増加し、最高出力は108psとなった。
●ファイアークラッカーレッド×エボニー(欧州仕様)
●エボニー×パールコスミックグレー(欧州仕様)
ついに待望の国内仕様がデビューした──A8[1991]
国内ではカワサキ初のオーバー750として日本仕様を設定。マフラーやカムシャフトなどが変更され、フルパワーの108ps&8.5kg-mに対し、86ps/9000rpm、7.3kg-m/6500rpmと低中速重視の設定。シートベルトが付き、リヤフェンダーが短いのも特徴だ。カラーは欧州と同じ2色設定。
初期型カラーの赤×灰、青×銀が復活──A9[1992]
A9は日本仕様のみで、初期型と同様の2カラーが復刻。色味も初代A1と全く同じだが、アッパーカウルにNinjaロゴを大きくあしらい、サイドカバーにA7から採用した筆文字風のGPZが踊る。黒いFフォークアウターと金色ホイールも特徴だ。海外ではA8が継続販売された。
国内も温水キャブ採用、欧州はラストに──A10[1993-1997]
日本仕様のA10は、前年の2色を継続採用したが、ホイールを金色→グレーに変更。A6英国仕様と同様の温水キャブレターを導入した。以降5年間、モデルコードが変更されず生産が続いた。輸出仕様はA10からドイツとオランダ仕様のみとなり、これが最後の欧州向けとなった。
5年ぶりの変更、A2で人気のライムが登──A11[1998]
モデルチェンジがないまま販売され、「既に生産終了した」との噂もあったが、’97年秋の東京モーターショーでライムグリーンのニンジャが登場。翌年2月にA11として投入された。ライムはA2と白の色味が異なり、ラインに反射素材を採用。赤×灰ともにA10よりラインが太くなった。
A7以来、久々に足まわりをグレードアップ──A12[1999]
足まわりを重点的に熟成。Fフォークにチップガードを備え、トキコ製6ポットキャリパーを採用した。リヤショックは初期型以来のエア加圧式から近代的なガス封入式に。タイヤもついにラジアル化した。さらにステップとチェンジペダル、キーシリンダーも改良している。
注目度バツグン、個性派イエローがデビュー──A13[2000]
国内向けはA12のまま’02年頃まで販売され、生産終了となった。一方、A11 から登場した108psのマレーシア仕様の生産は続き、’00年にA13がリリースされている。仕様変更はないが、歴代初でA13にのみ設定されたイエローが登場。従来と同じ赤×灰もラインナップされた。
人気の高いA6のブラック×グレーが復活──GPZ900R A14 / A15[2001 / 2002]
A14もマレーシア仕様のみで、2年ぶりにライムグリーンを設定。さらに人気が高かったA6 の黒×灰が久々に追加された。翌年、マレーシア仕様はA15となり、排気ポートに新規を導入して排ガスを再燃焼させる2次エア導入装置・KCAを採用。車体色はA14から継続の2色設定だ。
ついにラスト! 初期型風ながら少し異なる──GPZ900R A16[2003]
主に日本へ入荷していたマレーシア仕様だったが、輸入車の騒音規制が強化され、ついに同年6月で生産終了を迎えた。車体色は初期型をイメージした赤×灰、青×銀の2カラー。Kawasakiロゴが白く、赤×灰は側面のゴールドラインが濃いのが特徴。青×灰はA10以来となるが、同じカラーで赤ストライプが太く、ゴールドホイールを履くのはA16のみだ。国内にはファイナルエディションとして入荷され、輸入元のブライトが特製エンブレムを同梱した。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
“Ninja”の伝説はここから始まった 滑走路で戦闘機と加速競争する姿、美人教官とのタンデム、苦悩を抱えて丘の上に佇む夕暮れ──。数々の印象的なシーンに初代ニンジャ=GPZ900Rがいた。 '86年に[…]
トップガン観たよね? 心の準備よろしく! 当WEBが11月13日付けで公開した記事『まさかのGPz900R復活!? EICMAで展示のトップガン仕様に「離陸に備えよ」の超意味深メッセージ!!』は予想以[…]
1984年に登場し、今も熱狂的なファンを持つ'80年代随一の人気機種・カワサキGPZ900R。この"初代ニンジャ”の復活機運が高まりつつある? 2024〜2025年の2年間で30機種以上のエンジン車を[…]
“一番速いバイク”が亜音速の 住人に挑む! 「バイクと飛行機って、競争したら どっちが速いんだ?」 そもそもの発端は、ヨタ話の中か ら飛び出た、軽い一言だった。 いやもちろん、我々だってそれなりのオト[…]
最新の関連記事(GPZ900R)
マーヴェリック号の燃料タンク右側ステッカー エンタープライズに配属された部隊 赤いツチブタは、「アードバークス」の異名を誇る米海軍「第114戦闘飛行隊(VF-114)」のパッチ。1980年代には第1作[…]
一大ブームが巻き起こった1986年 滑走路で戦闘機と加速競争する姿、美人教官とのタンデム、苦悩を抱えて丘の上に佇む夕暮れ──。数々の印象的なシーンに初代ニンジャ=GPZ900Rがいた。 1986年に公[…]
36年の“時間”を感じる仕上がり カウルが紫外線で退色し、くすんだトーンだが、じつは緑青を用いたペイント。擦れて色が剥げ落ちた箇所も塗装だ。車体右側のエンジンケースカバーやサイドカバー、マフラーには転[…]
“Ninja”の伝説はここから始まった 滑走路で戦闘機と加速競争する姿、美人教官とのタンデム、苦悩を抱えて丘の上に佇む夕暮れ──。数々の印象的なシーンに初代ニンジャ=GPZ900Rがいた。 1986年[…]
マーヴェリックの愛機「カワサキGPZ900R」劇中車を振り返る 滑走路で戦闘機と加速競争する姿、美人教官とのタンデム、苦悩を抱えて丘の上に佇む夕暮れ──。数々の印象的なシーンに初代ニンジャ=GPZ90[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
トラディショナルな空冷ネイキッドを横目にカワサキの本能を抑えられなくなった! カワサキには1997年のZRX1100を起点に、2016年のZRX1200DAEGまで20年もの長きにわたり人気の定番・水[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり[…]
カワサキZ1系:1973~1978 1973 900super4 (Z1) 初期型となる’73年型。北米向けは橙×茶の「火の玉」のみだが、欧州仕様は黄×緑の通称 「イエローボール」も設定。長いリヤフェ[…]
抽選でサイン入りベースボールシャツが当たるチャンスをお見逃しなく 株式会社カワサキモータースジャパンが展開するカワサキプラザネットワークでは、「Kawasaki Plaza Racing Team 8[…]
スーパーチャージド4気筒の「Z H2」、2気筒「Z」ら計7モデルに11色を新設定 カワサキは欧州で、獲物に襲い掛かるかのような低い構えを表現した“Sugomi”デザインで人気の「Z」ファミリーの、スー[…]
人気記事ランキング(全体)
扇風機+冷却ブレートの二重冷却 KLIFEのペルチェベストは、空調ファンと半導体ペルチェ素子を組み合わせた業界初の設計。背中の冷却ブレートが体感温度を瞬時に下げ、同時にファンが服内の空気を循環させるこ[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
最先端技術「ペルチェ素子」がもたらす直接冷却 残暑といえどもまだまだ熱中症のリスクはある。夏の本当の敵は、肌表面の暑さより「深部体温」の上昇だ。そこで注目したいのが、体の“内側から”直接血液を冷やすと[…]
気負うことなくスポーツできる! 国内モデルの125ccスポーツは、新車だと安くても40万円前後。物価高が続く昨今、とくに若者にはなかなか手が出しにくい。そんな中、23万8千円という価格で登場したのが「[…]
デウスが街を狩る狼に託した「ストリート」の真髄 2000年代初頭からジャパニーズストリートカスタムに深くインスパイアされ、その独自の美学を世界へと発信してきたデウス・エクス・マキナ。無骨でタフ、それで[…]
最新の投稿記事(全体)
購入希望者は改めての発売案内を待つべし Ninja ZX-10RRのエンジンを搭載したビモータ製スーパーバイク「KB998 Rimini」が正式発表されたのは2025年5月。スーパーバイク世界選手権を[…]
燃料キット開発時は現物確認と現物採寸が大前提 キースターでは、原付からオーバー1000ccモデルまで、500車種以上のキャブレターに対応した燃調キットを開発してきました。現在でもコンスタントに新製品を[…]
471cc並列2気筒エンジン搭載、ロングストロークのサスペンションと大径フロントタイヤを採用 ホンダはスクランブラーモデル「CL500」の2025年型を発表。前19/後17インチホイール、アップマフラ[…]
サスペンションカバーやディープフェンダーなど、外装はほぼ専用品の“C” ホンダは、2024年秋にブランニューモデルとして発売した「GB350C」にニューカラーを設定し、一部仕様も変更した2025年モデ[…]
暑さ対策は生地選びから! 先進繊維を備えた「氷撃α」 そもそも、ライダーが感じる「快適さ」とは何だろうか。暑い/寒い/ジメジメ/サラサラといった感覚は、衣服内の「温度・湿度・気流」が大きく関係している[…]