
目覚ましい発展を見せる電子制御技術。自動クラッチ/電子制御スロットル/ACC/ABS/トラクションコントロール…しかし「いや俺のテクが上だろ」と思うライダーも少なくないのでは?今回はACC(アダプティブクルーズコントロール)について解説しよう。
●文:伊藤康司
ミリ波レーダーと各種電制の賜物! 本当に”使えるクルコン”
ロングツーリングや高速道路の巡航に便利なクルーズコントロール機能。…と思いきや、従来型のクルコンだと前方のクルマに追いついたり他車に割り込まれたりすると”ブレーキをかけて減速→クルコンが自動的に解除→再セット”を繰り返す必要がある。すると空いた道路や交通量の少ない時間帯でしか使えず、「これなら普通に運転した方がラク」と感じるライダーも少なくないのでは?
そんな不満を解消してくれるのがACCこと、アダプティブクルーズコントロール。速度を一定に保つ機能のみの従来型クルーズコントロールに対し、ACCは前方や周囲を監視するミリ波レーダーの”目”を持つのが特徴だ。”ミリ波”とは波長が1〜10mmと非常に短い電波で、対象物の距離や動きを最小0.1mm単位で検出可能だ。
このミリ波で前走車との車間距離や割り込みを検知し、電子制御スロットルで減速したり、さらにはABS機能と連携してブレーキをかけて車間距離を制御する。そして車間が開いたら電子制御スロットルで自動的に加速して前走車を追従するのだ。
とはいえライダーの意思と関係なく、”勝手に減速や加速したら不安…”と思うかもしれないが、これはIMU(慣性計測装置)で車体の姿勢を検出することで(車種によっては電子制御サスペンションとも連携)滑らかな加減速を行い、例えば高速道路の緩やかなカーブで車体が傾いている状態でも問題ないのだ。
ACC(アダプティブクルーズコントロール) ※写真は’23年モデルのTRACER9 GT+
搭載モデル
KTM 1290 SUPER ADVENTURE S
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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