ピアッジオグループジャパンは、モトグッツィの2023年モデルとして2種の特別仕様車を発売。『V7 STONE SPECIAL EDTION』と『V9 BOBBER SPECIAL EDITION』は、いずれも専用車体色やパーツを装備した仕様で、すでに2月28日よりオーダーを受け付けている。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:モトグッツィ(ピアッジオグループジャパン)
専用パーツを多数装備したスペシャルエディションがV7とV9に登場
V7シリーズは現代モトグッツィの祖を築いたクランク縦置き空冷V型2気筒エンジンを搭載するスポーツバイクで、1960年代後半から続く伝統のモデルだ。現行V7シリーズは2007年に復刻し、その後モデルチェンジを重ねた第4世代で、排気量は853ccまで拡大された。そのため車名の数字は排気量を示すものではなく、ヨーロピアンネイキッドであることを示すものとなっている。
V7ストーンはブラック塗装されたパーツを多用したシンプルなモデルだ。このたび発売される特別仕様車『V7 STONE SPECIAL EDTION』は、アロー製エキゾーストシステム、アルミ製バーエンドミラー、アルミ切削フューエルキャップ、赤く塗装されたリアショックスプリング、レッドステッチ仕上げの専用シート、専用プレート付きハンドルクランプなどの特別装備がおごられている。
さらにシリンダーヘッドカバーとスロットルボディカバーをグラファイカラーとし、存在感をアピールしている。また、アロー製エキゾーストにより、最高出力、最大トルクともに向上しているのもポイントだ。
V9シリーズは2017年にデビューしたアメリカンスタイルのクルーザーモデルで、前19、後ろ16インチのタイヤを装着する『ロマー』と、前後16インチファットタイヤを装着する『ボバー』が登場した。現在日本に輸入されているのはボバーのみで、このたびの特別仕様車『V9 BOBBER SPECIAL EDITION』も、ボバースタイルを特徴とするモデルだ。
車体色はワークショップと名づけられた黒と銀のツートーンで、切削アルミのフューエルキャップ、アルミ製バーエンドミラー、フォークブーツ、フロントのショートフェンダーなどのスペシャルパーツを装備している。
すでにどちらも注文受付を開始しており、V7ストーンスペシャルエディションは5月から、V9ボバースペシャルエディションは6月から順次出荷される。
MOTO GUZZI V7 STONE SPECIAL EDITION[2023 model]
車名 | V7 STONE SPECIAL EDITION |
全長×全幅×全高 | 2165×──×1100mm |
軸距 | 1450mm |
シート高 | 780mm |
装備重量(燃料90%搭載時) | 218kg |
エンジン型式 | 空冷4ストロークV型2気筒SOHC2バルブ |
総排気量 | 853cc |
内径×行程 | 84×77mm |
最高出力 | 66.5hp/6700rpm |
最大トルク | 7.65kg-m/4900rpm |
始動方式 | セルフ式 |
変速機 | 6段リターン |
燃料タンク容量 | 21L |
WMTCモード燃費 | ── |
タイヤサイズ前 | 100/90-18 |
タイヤサイズ後 | 150/70-17 |
ブレーキ前 | φ320mmディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 148万5000円 |
受注開始日/出荷予定 | 2023年2月28日/2023年5月 |
MOTO GUZZI V9 BOBBER SPECIAL EDITION[2023 model]
車名 | V9 BOBBER SPECIAL EDITION |
全長×全幅×全高 | 2185×840×1120mm |
軸距 | 1465mm |
シート高 | 785mm |
装備重量(燃料90%搭載時) | 210kg |
エンジン型式 | 空冷4ストロークV型2気筒SOHC2バルブ |
総排気量 | 853cc |
内径×行程 | 84×77mm |
最高出力 | 66hp/6800rpm |
最大トルク | 7.44kg-m/5000rpm |
始動方式 | セルフ式 |
変速機 | 6段リターン |
燃料タンク容量 | 15L |
WMTCモード燃費 | ── |
タイヤサイズ前 | 130/90-16 |
タイヤサイズ後 | 150/80-16 |
ブレーキ前 | φ320mmディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 154万円 |
受注開始日/出荷予定 | 2023年2月28日/2023年6月 |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
2輪ターボ車第1号!【'81 ホンダ CX500ターボ】 本車が省エネ目的というお題目で当時の陸運局を陥落させ、日本にもターボの時代が訪れ、これを追うように各バイクメーカーも、ターボ車の開発へとまい進[…]
これが後のGL500につながったかは不明 これはいろいろなエンジン型式の可能性を探るために開発された1台で、クランク軸縦置きの200㏄空冷Vツインを搭載したもの。製造コストが高く、商品化できなかったと[…]
国産Vツインは絶滅寸前。以前はたくさんあったのに…… Vツインといえばドゥカティやハーレーを思い浮かべる方が多いだろう。他にもロードスポーツやアドベンチャーならKTM、ちょっとマニアックな縦置きエンジ[…]
インドで開催されたスーパーメテオ650の試乗会に参加! EICMA2022でロイヤルエンフィールドが発表したスーパーメテオ650の試乗会に参加するため、人生2回目のインドにやってきた。デリーからジャイ[…]
最新の関連記事(モトグッツィ)
ツーリング装備をプラスした長距離走仕様 2019年に初登場したモトグッツィ「V85TT」は、最新V7系853ccの縦置きV型2気筒エンジンを搭載したアドベンチャーツアラー。ロングツーリング仕様の「V8[…]
公式コミュニティ10周年記念のグラフィックをまとった特別仕様車 Moto Guzzi The Clan(モトグッツィ・ザ・クラン)は、モトグッツィの公式コミュニティで、入会するとモトグッツィに関する情[…]
水冷Vツインを搭載したアドベンチャーツアラー、ステルビオがいよいよ日本に上陸 このたび新発売となる『ステルビオ』は、モトグッツィの最新鋭エンジンとなる1042cc水冷V型2気筒を搭載するアドベンチャー[…]
バッテリーコンディションがいまひとつ…。Kナナゴー用バッテリーを載せたら、これがイイ!! 還暦をすぎた筆者は、大型バイクで気楽に走り回ることができない情けない体調…。リハビリのつもりでバイクいじりは積[…]
イタリア最古のメーカーは、クラシカルな佇まいでも新しい モトグッツィはイタリア最古のメーカーで、第一次大戦でエンジニアのカルロ・グッツィとレースライダーと富豪の3人が空軍で出会い、戦後1921年に創立[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
「BMW R12nineT」ベースで、よりダイナミックに 新型BMW R12Sは、1970年代に数々の伝説を残した究極のレーシングマシン「R90S」を彷彿とさせるシルエットとカラーリングに加えて、BM[…]
レーシングマシン「R90S」を彷彿とさせるシルエットとオレンジカラー BMWは、BMWモトラッドのヘリテイジカフェレーサー「BMW R12S」を国内200台限定で発売すると発表。1月22日より200台[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
[◯] Vツインの味わい不変。Xはスタイリッシュだ 初出は1999年という非常に長い歴史を持つスズキのSV650。国内の新排ガス規制に対応した結果、最高出力は76.1→72psに、最大トルクは64→6[…]
新鮮なボディカラーに加えホイール色も刷新 スズキがSV650Xの新色を発表した。ボディカラーは新たに「パールテックホワイト」を採用し、ブラックのフレームにブルーのホイールを組み合わせる。価格は、SV6[…]
人気記事ランキング(全体)
振動、路面を蹴飛ばす感じ、エンジンで走らせる気持ちよさ バイクはエンジンを懐に抱えて走るような乗り物だ。単純にライダーとエンジンの距離が近いことがエンジンの存在感を大きく感じさせるだけではなく、エンジ[…]
アッパーカウルはフランスで882.5ユーロ 1980年代のGSX1100S KATANAをモチーフにしたスペシャルモデルを製作することは、S2コンセプトのスタッフが何年も温めていたアイデアだった。それ[…]
プロトは国内導入を前のめりに検討中! イタリアで1911年に誕生し、現在は中国QJグループの傘下にあるベネリは、Designed in Italyの個性的なモデルをラインナップすることで知られている。[…]
Screenshot 未塗装樹脂の白化 バイクのミラーや泥除け(フェンダー)、樹脂製リアボックスなどに使われている黒い未塗装樹脂部品。ここに使われている素材の多くは「ポリプロピレン」という軽くて丈夫な[…]
元々はブレーキ液の飛散を防ぐため フロントブレーキのマスターシリンダーのカップに巻いている、タオル地の“リストバンド”みたいなカバー。1980年代後半にレプリカモデルにフルードカップ別体式のマスターシ[…]
最新の投稿記事(全体)
デュアルLEDプロジェクターヘッドライトの鋭い眼光! ホンダは、昨秋のEICMAで発表した新型「CB750ホーネット」を、予告通り国内モデルとして正式発表した。 アシスト&スリッパークラッチを採用する[…]
「BMW R12nineT」ベースで、よりダイナミックに 新型BMW R12Sは、1970年代に数々の伝説を残した究極のレーシングマシン「R90S」を彷彿とさせるシルエットとカラーリングに加えて、BM[…]
改正道路法による道路空間の活用 神戸市は、瀬戸内海から六甲山地まで、約2~3kmほどの平地に繁華街や住宅地が密集しており、坂道も多い。そのため特に原付バイクの利用が根付いている。 そこで同市は放置駐車[…]
1959年から支持され続けている! 1)作業がとても手軽2)使用できる範囲が広い3)しっかりツヤが出る4)油汚れが場合によってはパーツクリーナーよりもよく落ちる 順に説明していこう。 1)作業が簡単 […]
ガソリン漏れトラブルは突然に これは先日実際に起こった出来事です。 ガソリンを携行缶からバイクのガソリンタンクに注入しようとしたら・・・ボタボタボタッ・・・。 「!!!!」 携行缶のノズルの根元からガ[…]
- 1
- 2