
スズキは、並列2気筒エンジンを搭載した250ccアドベンチャーツアラー「Vストローム250(V-STROM 250)」を令和2年排出ガス規制に適合させ、2023年3月20日に発売すると発表した。新しいカラーバリエーションは4色だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
全色ともホイールにストライプ入り
スズキは、GSX250Rとベースを共有するエンジン&車体からアドベンチャーツアラーに仕立てた「Vストローム250」をモデルチェンジし、2023年モデルとして3月20日発売すると発表した。主な変更点は、新たにエンジンが令和2年排出ガス規制に適合、車名から『ABS』を削除、そしてカラーリングの変更だ。
2022年には軽二輪クラスの販売台数でレブル250、PCX160という強豪に続く3位に入り、飛ばさずとも気持ちよく長距離を走り切れる実直なキャラクターと愛らしいデザインで長く支持され続けているVストローム250。令和2年排出ガス規制の導入にあたり存続が危ぶまれていたが、ファンの声に応えるかたちでエンジンにアップデートを受けた。
新型はエキゾーストパイプと触媒の仕様を見直したというが、最高出力/最大トルク値は変わっていない。新グラフィックはロゴのあしらいがコンパクトになったほか、従来は黒×銀にのみ採用していたホイールのストライプを全色に適用した。
LEDテールランプやシフトタイミングを知らせるRPMインジケーター、ギヤ段数表示、大容量17Lの燃料タンクといった充実の装備は従来型から継承。また、防風性の高いスクリーン/ナックルガード/センタースタンド/DCソケットを標準装備し、大型のアルミ製リヤキャリアにはオプションのトップ/サイドケースをスマートに装着できる。
価格は3万3000円上昇して64万6800円になったが、現在の物価上昇や新排出ガス規制への対応コストなどを考えれば感覚的には据え置きに近いといっていいかもしれない。
今夏頃には油冷単気筒で同クラスにVストロームSXが登場すると見られるが、スポーティなVストロームSXに対し、快適性や高い積載性で長距離ツーリングに向いたVストローム250は、国内メーカーが手薄にしている250ccクラスのアドベンチャークラスをともに盛り上げていく存在になりそうだ。
SUZUKI V-STROM 250[2023 model]
SUZUKI V-STROM 250[2023 model]ハイテックシルバーメタリック/パールネブラーブラック」(C0X)マットフラッシュブラックメタリック/パールネブラーブラック」(CKN)
車名 | Vストローム250 |
認定番号/型式 | Ⅱ-390/8BK-DS12E |
全長×全幅×全高 | 2150×880×1295mm |
軸距 | 1425mm |
最低地上高 | 160mm |
シート高 | 800mm |
キャスター/トレール | 25°10′/100mm |
装備重量 | 191kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒SOHC2バルブ |
総排気量 | 248cc |
内径×行程 | 53.5×55.2mm |
圧縮比 | 11.5:1 |
最高出力 | 24ps/8000rpm |
最大トルク | 2.2kg-m/6500rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 17L |
WMTCモード燃費 | 32.1km/L(クラス2、サブクラス2-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 110/80-17 |
タイヤサイズ後 | 140/70-17 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 64万6800円 |
発売日 | 2023年3月20日 |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
'23 スズキGSX-8S '22年のミラノショーでVストローム800DEとともに登場したGSX-Sシリーズの新型、GSX-8S。惜しまれつつ生産終了となった4気筒モデル「GSX-S750」を継ぐ立ち[…]
スズキ VストロームSX 概要 スズキ VストロームSX 試乗インプレッション:650のそのままスリムアップ版だ! 筆者を含め、業界人の間でも名車と名高いスズキのVストローム650/XT。長い距離を走[…]
動画はコチラ→スズキVストローム800DE・海外試乗【噂の"Gモード"でだれでもスライドマスターに!?】[…]
1050と800は間もなく、油冷単気筒のVストロームSXは2023年夏だ! スズキから嬉しいサプライズ! 本日11月13日にスズキ本社(静岡県浜松市)で開催中のVストロームミーティングにおいて、EIC[…]
前年比90.1%と6年ぶり減少だが3年連続7万台以上をキープ 二輪車新聞は、元旦号で2022年の二輪車総需要を総括。これは毎年発表されるデータで、どの排気量クラスが盛り上がっているのか、売れた機種はな[…]
最新の関連記事(Vストローム250)
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
Vストローム250SX[59万1800円] vs Vストローム250[66万8800円] 2023年8月に発売された、スズキ自慢の油冷単気筒エンジンを搭載したアドベンチャーモデル「Vストローム250S[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
9/10発売:スズキ アドレス125 まずはスズキから、原付二種スクーターの定番「アドレス125」がフルモデルチェンジして登場だ。フレームを新設計して剛性を高めつつ軽量化を実現し、エンジンもカムシャフ[…]
秋の浜松はスズキ祭り! 3つのミーティングが開催 2025年のスズキミーティングは、3つのモデルシリーズに焦点を当てて開催される。 9月7日(日) 「KATANA Meeting 2025」 会場:は[…]
発表と同時に発売! マットチタニウムカラーのアヴェニス125など新色×5種 スズキは欧州で、日本でいう原付二種に相当する125ccのスクーター×2車をカラーチェンジ。1車は2022年の現地登場以来(日[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に 欧州においてスズキ「ハヤブサ」が2026年モデルへと更新された。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは基本的に2025年モデルを踏襲しながら、レギュラーカラーが[…]
鈴鹿8耐スズキブースは未来への期待満載! 鈴鹿8耐会場、スズキブースがアツかった。GPスクエアのスズキブースには、なんと新型GSX-R1000Rを含む未発売モデルがズラリと並んだのだ。グローバル発表直[…]
人気記事ランキング(全体)
9/10発売:スズキ アドレス125 まずはスズキから、原付二種スクーターの定番「アドレス125」がフルモデルチェンジして登場だ。フレームを新設計して剛性を高めつつ軽量化を実現し、エンジンもカムシャフ[…]
50レプリカのフルサイズからミニバイクレースを経てデフォルメフルサイズへ! VR46カラーのTZR50……実はヨーロッパで1997年から2012年まで生産されていたイタリアのミナレリ製エンジンで、現地[…]
“グローバルカラー”をうたうマットパールホワイト インディアヤマハモーター(IYM)は、水冷単気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「R15 V4(V4=第4世代の意 ※日本名YZF-R15)」の新[…]
新基準原付、その正体とは? まずは「新基準原付」がどんな乗り物なのか、正しく理解することからはじめよう。これは2025年4月1日から、第一種原動機付自転車(原付一種)に新たに追加される車両区分だ。 導[…]
新型CL500の進化が! 気がつけば長距離を走っているスクランブラー「CL500」がマイナーチェンジを果たして新登場します! ご存じかと思いますが、CLシリーズには250ccの「CL250」も存在しま[…]
最新の投稿記事(全体)
ドライブのテンションを爆上げ! SNSで話題沸騰のミニシンバル 車での移動時、退屈な信号待ちや渋滞でさえも、一瞬にして車内が刺激的なステージに変貌するギアが存在する。それがHiizle 車用ミニシンバ[…]
カスタムスピリットから生まれた英国ブランド まずMUTT Motorcyclesというブランドについておさらいしておこう。2016年、英国バーミンガムでカスタムビルダーのWill RiggとBenny[…]
単気筒1ボディと4連キャブでは洗浄段取りに違いあり。 超音波洗浄が可能なら、完璧に近い仕上がりに!! いつかそのうち乗るつもり…という「いつか」が数ヶ月から数年になり、もうダメか…となるのが長期放置車[…]
前後がすぐ分かる設計で使いやすい こちらのバイクカバーは、ミラー部分に黒生地を採用し、前後のチェーンホールを色分けしているため、夜間や雨の日でも向きを迷わず装着できます。素材はポリエステルで軽量、サイ[…]
両手を自由に使うことができる、新パーソナルモビリティ ホンダが2025年9月24日より、法人向けに販売を開始したのがパーソナルモビリティの「UNI-ONE(ユニワン)」です。 法律的には「移動用小型車[…]
- 1
- 2