カワサキはインドネシアで、新型「ニンジャZX-25R」および「ニンジャZX-25RR」を発表した。排出ガス規制はユーロ4に準拠し、サーキットモード対応のTFTメーターやLEDウインカーなどを採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
RRの脚はトップアウトスプリング+アジャスタブルに!
カワサキはインドネシアで新型の「ニンジャZX-25R」および「ニンジャZX-25RR」を発表。最新の機能を備えたメーターやユーロ4適合のためのモディファイ、LEDウインカーの採用といった変更を施し、“RR”にはセッティング変更が可能なアジャスタブルサスペンションを奢っている。
バリエーションは3つある。まずは「ニンジャZX-25R STD(スタンダード)」、次に「ニンジャZX-25R ABS SE」、そして新登場した「ニンジャZX-25RR」だ。
STDとABS SEは従来からあるが、今回のモデルチェンジではRRが追加されたことが最大のトピックだろう。KRTカラーを与えられているだけでなく、φ37mmのSFF-BP・倒立フロントフォークは新たにプリロードアジャスターとトップアウトスプリング(伸び切り時の急激な挙動を抑制するためのもの)を装備、さらにリヤサスペンションは、ピギーバックタイプのリザーバータンクを備えたフルアジャスタブル+トップアウトスプリング装備のBFRC-Liteショックユニットにグレードアップしている。
全バリエーション共通の変更として、エキゾーストは新たにユーロ4に適合するため大型サイレンサーを採用。日本仕様が登場するならばユーロ5相当の令和2年排出ガス規制に適合する必要があるが、このインドネシア仕様をベースに専用のチューニングが施されるだろう。
また、メーターは従来のデジタル+アナログからTFTカラー液晶パネルに換装され、新たにサーキットモード表示とRideology(ライディオロジー)アプリに対応。スマートフォンと接続することができる。
ニンジャZX-25R / ABS SE / RRの主要装備
■ニンジャZX-25R
・アシス&トスリッパークラッチ
・エコ運転インジケーター
・電子制御スロットル
・KTRC(カワサキトラクションコントロール)
・パワーモード
・スマートフォンコネクティビティ
・SHOWA製SFF-BP倒立フォーク+トップアウトスプリング
・SHOWA製リヤサスペンション+プリロードアジャスター
・ABS
■ニンジャZX-25R ABS SE(上記に加えて)
・KQS(カワサキクイックシフター)
■ニンジャZX-25RR(上記に加えて)
・SHOWA製SFF-BP φ37mm倒立フォーク+プリロードアジャスター
・SHOWA製BFRC-Liteフルアジャスタブルリヤサスペンション
価格はニンジャZX-25R STDが1億500万ルピア(日本円換算約99万3000円)、ニンジャZX-25 ABS SEは1億2350万ルピア(約116万8000円)、ニンジャZX-25RRは1億2990万ルピア(約122万9000円)となっている。※換算レートは10/1現在
KAWASAKI NINJA ZX-25R / ABS SE / RR[2023 Indonesia model]
主要諸元■全長1980 全幅750 全高1110 軸距1380 最低地上高125 シート高785(各mm) 車重183kg[182kg]【180kg】(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 249.8cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量15L■キャスター24.2°/トレール99mm ブレーキF=φ310mmディスク+4ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ※諸元はRR/[ ]内はABS SE/【 】内はSTD/すべてインドネシア仕様
※STDは2022年モデルでABS非装備だが車重はABS装備としている2023年モデルとどちらも180kgと変わっていないため、カワサキインドネシア公式HPにおけるABS装備という表記または車重のどちらかが間違いと思われる
ニンジャZX-25R / ABS SE / RR のディテール
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